switchの次世代機は高スペックにしすぎると失敗する。その理由とは…?

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ニンテンドースイッチの次世代機は、
大ヒットしたスイッチの”次”であることから
注目を集めているハードのひとつです。

現時点(2023年9月)では、まだその次世代機は
発表されておらず、いつ発売されるのかは分かりませんが、
次世代機への移行は、ゲームのハードメーカーにとって
非常に難しい部分でもあり、
任天堂ハードでも、Wii⇒WiiUのように、
大成功していたWiiの”次”であるWiiUは任天堂の据え置きハードの中でも
最も低い売上を記録してしまう結果に終わるなど
”大成功の次”は、必ずしも成功するとは限らないのです。

それは、switchの次とて例外ではなく、
”スイッチの次”も、やり方によっては大失敗に転落する可能性も
十分にあることです。

そんな、”失敗に繋がる要素”の一つが、
”高スペックにしすぎること”です。

性能が良いほうがいいんじゃ?と、思うかもしれませんが、
任天堂ハードの場合、特にその路線に進むことは危険なのです。

その理由を見ていきましょう。

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スイッチの次世代機は”スペックはほどほど”が望ましい

switchの次世代機は、当然、switchよりはスペックも上がるとは
思いますが、その一方で、プレイステーション5やXBOXSeriesなどの
競合機にスペックを追い付かせようとする必要はなく、
それをしてしまうと、自滅を招くことに繋がりますので、
switchの次世代機も成功させたいのであれば
”スペックはほどほどにしておくべき”です。

確かに、switchにもスペックを望む人もいますが、
それは”一部”であり、今のスイッチでも十分満足しているユーザーも多く、
高性能路線に進むことは、任天堂ハードのユーザー層を見ても
”失敗のリスク”を飛躍的に高めてしまう危険な行為です。

では、どうしてスイッチの次世代機のスペックはほどほどに抑えるべきなのか、
それを詳しく見ていきましょう。

価格を高額にすれば失敗する

スペックを上げると、どうしてもゲーム機本体は
コストが高くなりますので”高額”になります。

実際にプレイステーション5は通常モデルで約6万、廉価モデルでも5万と、
ゲーム機としてはかなり高額な価格設定になっており、
その結果、ライト層への普及はかなり鈍い状態です。

XBOXSeriesに関しても、低価格モデルは3万円台後半に抑えられていますが
上位モデルは高額になっており、
その結果、低価格モデルの方の売上の方が高い状態になっています。

もしも、switchの次世代機も高スペックにしてしまうと、
switchの場合、特に(恐らく次も)携帯モードにも対応しているため
”恐ろしい金額”になってしまうことが考えられます。

現在のswitchは通常モデルや有機ELモデルでも税込み3万円台に
抑えられていますが、
スペックを上げてしまうと、4万・5万の世界に突入してしまい、
これをやってしまうと、switchの場合は特に致命的なダメージを
受けることになります。

と、言うのも任天堂ハードは他ハードよりもライトユーザーも多く、
普段あまりゲームをやらない人、子供、家族層などの比率も高いです。

そういったユーザーは、4万・5万・6万となってしまうと、
”かなりの人が”購入を見送る可能性が高く、
また、switchがあれだけ普及していると、
ライト層の場合は特に
「switchでいいや」になってしまう可能性が高いために
価格は3万円台には抑えたいところです。

そのため、スペックを上げすぎることは、価格の上昇を招き、
ライトユーザーも多い任天堂ハードとなると、
それが致命傷を招く可能性があるため、
スペックを上げすぎると次世代機の失敗に繋がります。

コアユーザーは、5万でも6万でも買う人は買いますが、
ライト層はなかなかそうはいかないので、
プレイステーションやXBOXと比べると
”高額にすることでより多くのユーザー離れを起こしかねない”というのが
任天堂ハードの特徴の一つでもあります。

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スペックを求めるユーザーは比較的少ない

とにかく高画質や、本体自体に高いスペックを求めるのは
基本的にはコアユーザーの方が多いです。

switchの場合でも、コアユーザーを中心に
”もっと画質を上げてほしい”という人はいますが
実際のところ、switchユーザーの多くは
”別に画質をこれ以上上げなくても良い”と
考えている人も多いでしょう。

そういった中で、ハードの高額化を招いてまで
高スペックにしてしまうと、
当然、ユーザー離れを引き起こしてしまいますので、
失敗を招きます。

任天堂ハードを高性能化することは、
メインのユーザーのニーズにマッチングしていないため、
若干、競合機などとは性能に差をつけ、
遊びの方面で勝負していくことこそが、
任天堂ハードにとっては大事なことになるでしょう。

大ヒットしているスイッチの次だからこそ、価格は重要

switchは、歴代任天堂ハードの中でも
かなりのヒットを記録したハードです。

そのため、”次”への移行は、
そもそも”難しい”状況で、
switchの次のハードを出しても、しばらくの間、
なかなかユーザーは移行しないことが予想されます。

何故なら、ニンテンドースイッチには既にかなりの数の
タイトルが発売されており
”switchで十分”というユーザーも多いためですね。

これはswitchに限らず”前のハード”が売れていれば売れているほど、
次への移行は難しくなります。

新しいハードが出ればすぐに買うのは、基本的には
コア層が中心のため、ライト層の多い任天堂ハードでは
特に移行の難易度も高くなります。

その上、価格まで高いとなれば、
これまで書いて来た理由も含め、
ユーザーの移行の足は鈍ってしまいますので、
高スペック化⇒高価格化⇒次世代機の失敗のリスクが高まる、
という、そういう流れになります。

ゲーム人口の縮小に繋がる

任天堂ハードの高額化は、ゲーム人口の縮小に繋がります。

今現在、プレイステーションもXBOXも、既にコア層向けの
ハードになってしまっており、
特に、プレイステーションは以前とはかなり路線が変わってしまっています。

そのため、現在、ライトユーザーの選択肢は任天堂ハード一択に
なりつつある状態ですが、
その唯一のハードまで高額化してしまい、コア層寄りになってしまえば
”ライト層の選択肢”はなくなり、
WiiやDSで掲げたゲーム人口の拡大とは真逆の方向性に進むこととなり、
結果、ゲーム業界全体の衰退を招きます。

よって、switchの次世代機を高スペック化することは
switchの次世代機だけではなく、ゲーム業界全体に深刻な影響を
及ぼしてしまう可能性があるのです。

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価格を上げなければいいのでは?

高性能化しても価格が上がらなければ大丈夫なのでは?と、
思う人もいると思います。

もちろん”価格が上がらなければ”、
高性能化しても問題はありません。

ただ、現実的にそれは”不可能”で、
任天堂が大赤字でハードを売れば話は別ですが
流石にそれは難しいでしょうから、
性能を上げれば価格は上がってしまいます。

そのため、定価3万円台で実現できる範囲内での
スペックを維持するべきですし、
間違った路線に進めば”switchの次”は、
switchの大成功が嘘のように、失敗してしまう可能性が
高まるので、この点はメーカーも注意したい部分に
なるかと思います。

まとめ

当然、任天堂自体も
”高額に価格設定すること”のリスクが
重々承知であると思いますので
スペックは抑え、新しい遊びを提案する形で、
価格も、ライト層でも購入できる範囲内を維持するものと
考えられます。

もしも強気な価格設定であれば
”かなり高い確率で失敗”するので、
価格を上げないと次世代機を出せないのであれば
もう少し、switchを引き延ばした方がまだ良いかと思います。

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