トランクルームに住むのはアリなの?その答えを解説!

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トランクルームとは
個人や企業の荷物などを置いておくことのできる
貸出スペースです。

例えば、自宅に趣味に関係するコレクションなどが
増えすぎてしまって置き場所がなくなってしまった際など、
そういった際に利用することのできる「物置スペース」を
借りることができる、ということですね。

本来、トランクルームとは「物置」として
利用する場所ではありますが、
実際にトランクルームを見てみると分かるように
広さ的には「あれ?ここに住めるのでは?」と
思ってしまうような広さであるのも事実です。

費用的にはアパートなどを借りるよりも
安く済みますから、
人によっては「トランクルームに住んでしまいたい!」と
考える人もいるのではないでしょうか。

では、実際のところ、それは可能なのかどうか、
詳しく解説していきたいと思います。

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トランクルームに住むことはできない

残念ながら、トランクルームには
住むことはできません。

基本的に、どのトランクルーム貸し出しの業者も
長期の滞在や寝泊りをすることを規約上で
禁止しており、あくまでも「物置スペース」として
利用する場合のみ、契約できる、という形を
取っています。

また、規則上の問題だけではなく、
下記のような色々な問題がありますので、
”トランクルームに住みたい!”と思っても、
それはできない、というのが現実です。

どうしてトランクルームに住むことはできないのか、
もしも隠れて住むとどうなってしまうのか、その点に
ついて解説していきます。

住めば規約違反

トランクルームの貸し出し業者は
契約時の規約などを見て見れば
分かると思いますが
ほとんどの場合「長期滞在」や「寝泊り」などを
禁止しています。

規約で禁止されている以上、
規約に違反するのであれば、そのサービスを
利用することはできませんし、
ペナルティや契約解除に至る可能性が
非常に高いです。

その理由として、そもそも後述するように
トランクルームは人が滞在するのに適した
環境には作られていませんし、
トランクルームを運営する業者側も
「倉庫」として運営しているのであり、
人を住ませる目的で営業していないため、
そこに人を住ませてしまえば、
法律上にも問題が生じてしまいます。

「ケチ」だとか、そういうことではなく、
トランクルームの運営側が仮にどんなに
「この人を許してあげたい」と思ったとしても、
”住ませてあげることはできない”ということです。

法律的にも問題が生じるほか、
事故などが発生しても、運営側は責任を取れません。

ですので、規約でそれをしっかりと禁止しているところが
ほとんどですし、万が一住んでいるような人を
見つけた場合は、それなりの対応をすることになるわけです。

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法律的にも問題が生じる

トランクルームに住む、ということは
法律的にも問題が生じる行為です。

まず、先ほどから書いているように、
トランクルーム自体は
倉庫業法によって運営されており、
そこに人が住めば違法行為になります。

そのため、業者側も規約でそれをしっかりと禁止しています。

また、居住目的の施設ではないため、
当然、トランクルームに仮に強引に住んでしまったとしても、
住所をトランクルームにすることはできません。
そのため、住民票などと実際の住所が異なることに
なってしまい、そのままの状況を続けることは
これも違反行為になってしまいます。

トランクルームの業者との契約に違反するだけではなく
法律的な違反も生じるため、
この点も注意をしなくてはいけません。

生活に必要な設備が足りない

トランクルームは、人が生活することを
意図して設計されているわけではないため、
人間が生活するために必要な設備が
足りません。

例えば「トイレ」は、各個室にあることは
まずないですし、あったとしても
共通のトイレだけです。

「お風呂」はありませんし、「エアコン」も
各部屋にあることは絶対にありません。

その他「ガス」や「電気」「ネット環境」などなど
あらゆるものが欠けている空間です。
(※電気、というのは照明以外のコンセントなどのことです)

そのため”生活”するための設備が
整っていないのです。

あくまでも物置として利用する場所ですから
本来の使い方をしていれば、そのようなものも
必要ないわけですし、
トイレ・お風呂・エアコンなどを充実させているような
ところはありません。
こういった面でも、トランクルームで生活する、
ということは難しいことがわかるかと思います。

防犯・安全面も非常に厳しい

トランクルームは内側から鍵をかけることが
出来ず、外側から鍵をかける仕組みに
なっていることが多いです。

そのため、防犯上の懸念も出てきますし、
当然、夜中にコソコソトランクルーム内で
生活していれば、見回りの人などに
見つかる可能性は高いわけです。

内側から鍵をかけられない以上、
人が中にいる状態では、誰でも
開けることができる状態、ということですからね。

加えて、万が一、誤解されて
見回りの方などが「鍵のかけ忘れかな?」などと
外から鍵をかけてしまうようなことがあれば、
そのまま外に出られなくなってしまいます。

場合によっては命に関わるようなことが
出てくる可能性もあるでしょう。

そのため、トランクルームの中では
安全性を確保することはできないのです。

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もしも隠れて住んでいるとどうなるの?

それでも強引に隠れてトランクルームに
住み着いたらどうなってしまうのか…。

これは、見つかり次第、規約違反として
厳しい対応が取られることになります。

どのような対応が行われるかは、
運営側の判断や、その時の状況、常習性、
見つかった時の当事者の反応など、
色々な点から判断されることになり、
その時その時によってどうなるかは異なりますが、
下記のようなペナルティ・対応が
行われる可能性があります。

・契約の解除
その場で即座に契約解除となり、
退出を命じられる可能性があります。

・違約金などの支払い
規約違反として違約金などが
発生する可能性があります。

・通報される可能性
警察や、行政などの関係各所に通報される
可能性もあります。
場合によっては法的な責任を負うことに
なる可能性も出てくるでしょう。

・今後の契約不可
今後、トランクルームなどの契約が
出来なくなる可能性があります。

このように、罰金など、
大事に発展する可能性もあります。
くれぐれも、トランクルームに
住んだりしてしまわないようにしましょう。

バレる可能性は非常に高い

「静かにしてればバレないのでは?」と
思う人もいるかもしれませんが、
生活をしていれば、トイレなどで出入りも
するでしょうし、毎日出入りするわけですから
いずれ、疑問に思う人は出てくるでしょう。

鍵もいつも開いているわけですから
警備員などが疑問に思う可能性もありますし、
その気になればトランクルームの中を
必要に応じて確認してくる可能性もあります。

理由なく開けることはないですが、
「警備上、不審な点があれば」確認することも
あるでしょう。

また、他の利用者などから「生活音が聞こえてくる」などの
クレームが入った場合、運営側が確認を行う可能性も
あり、その場合も発見されることになります。

トランクルームに住んでいることに気づかれずに
住み続ける、というのは現実的にかなり厳しいです。

まとめ

トランクルームは住む場所ではありません。
生活が苦しいとそんなことも
考えてしまうかもしれませんが
規約的にも、法律的にも、生活環境的にも、安全性の面でも
おすすめできません。

本当に、大きなトラブルに発展する可能性がありますので、
くれぐれも、注意するようにしてください。

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