PS5の転売対策はちゃんと行われているの?十分な結果が出ない理由とは?

この記事は約7分で読めます。

発売直後から品薄が続き、
間もなく2年が経過するタイミングでも
”一度も”品薄が解消されたことがない、という
前代未聞の状況に陥ってしまった
”プレイステーション5”。

ニンテンドースイッチやXBOXSeriesなども
品薄が続く時期はありましたが
それでも時々”普通にどこの店頭でも並んでいるような時期”や
”Amazonで数日間以上、普通に売っている時期”は、
定期的に存在しており、一度もそういうことがないPS5は
異常事態なのは事実です。

転売行為も発売当初から続いており、
転売対策が不十分であるという声も聞かれますが
実際のところはどうなのか。

この点についてを見ていきたいと思います。

スポンサーリンク

結果を見れば対策は上手く行っていない

物事で大事なのは”結果”です。

PS5はよく転売対策をしていない、と言われますが
転売対策を全くしていないわけではなく、
メーカー側も販売店も(特に販売店はかなり努力しています)
転売対策は行っています。

しかし、”結果”は2年近く一度も
”どこのお店でも取り扱い店ならほぼ普通に買える”状況にならず
”Amazonで数日以上、普通に欲しいときに購入できる”状況に
なっていないため、
転売対策は”結果論で言えばうまくいっていない”ということです。

”対策はした”けれど”結果が伴っていない”という状態ですね。

ですので、人によっては
”何で何も対策しないの?”と思ってしまうのも
仕方がないと言えば仕方がないことであるとは思います。

結果が伴っていなければ、会社でも「仕事してたの?」
みたいなことを言われることもありますし、
それと同じような風に思われてしまうのも
やむを得ないかと思います。

では、どうして対策は上手く行かないのでしょうか。

転売対策を「何もしていない」わけではない

PS5も転売対策を何もしていないわけではなく、
本体の保証は、箱の保証書欄ではなく
レシートが必要という形式が用いられており、
これが”転売対策のため”かどうかは公表されていませんが、
意図が何であったにせよ
”転売品だと保証を受けにくくなった”のは事実であり、
何もしないよりは、効果はある、と言えるでしょう。

また、フリマサイト(メルカリ)への転売防止への
協力を要請した(ただし、メーカーが公式発表したわけではないため
真偽は不明)というニュースも流れていました。

表に出て来ないことも含め、”何もしていない”ということでは
ないでしょう。

特に、販売店側は転売対策にも神経を尖らせており、
クレジットカードを作ることを条件にしたり、
PS4の売却を条件にしたり、
一人一台などの基本的な対策はもちろん、
かなり手間をかけて対策を行っています。
(私も元店員なので、販売店はかなり努力をしていることは
よく分かります)

ただ、転売対策はしていても
結果は”今”の状態、というのが残念ながら現実となります。

スポンサーリンク

法律的に厳しい側面はある

転売は、法律上、”禁止”にはなっておらず、
ごく一部の商品・ジャンルなどで転売行為が違法に
なっている程度で、
ほとんどの品物は転売行為が禁止されていない…
というのが法律上の現状です。

そのため、PS5を展開しているソニーもそうですが、
メーカーだけの努力には限界がある、というのもまた事実で、
最終的にはいずれ法律で規制せざるを得ない状態に
なっていくかと思います。

ただ、行政の転売に対する対策は残念ながら鈍く、
スピード感が足りないため、
まだまだ時間はかかる可能性があります。

とは言え、あらゆる業界にかなりの悪影響を与えているほか
感染症拡大が起きた際などにはマスクや
トイレットペーパーなど”生きていくには欠かせないもの”まで
悪質な転売が蔓延したため、
”日常生活にも支障”をきたしている状態です。

そのため、いずれは定価以上での売買などを禁止する等、
何らかの法規制が入ることになる可能性は高そうです。

が、それは将来の話であり、
今の時点では法律上、なかなかメーカーが取ることのできる
対策は限られており、
PS5に関しても、苦戦している状況が続いています。

もっとできることがあるのは事実

これまで書いてきた通り、転売対策は厳しい、というのは
現実で、メーカーも色々と対策しているのも事実です。

しかしながら、PS5に関して言えば
「メーカーはもっとできることがある」のも事実で、
転売対策はしているけれど、努力不足、というのも
厳しいようですが、また事実でしょう。

と、言うのも、
”法律の範囲内で出来るであろうこと”を
まだやっていないからですね。

その点についても見ていきましょう。

生産数が少なすぎる。増産の努力が見られない

ファミ通の週間販売台数を見る限り、
PS5本体の生産数は、当初からあまり増えていません。
毎週数千台~2万台前後の売上が中心で、
品薄になっている以上、この数字がほぼ出荷数に近い数字と
考えられます。

ニンテンドースイッチは毎週5万台以上売れていることも多く、
それと比べれば”生産台数が少なすぎて転売の餌食になるのも当然”な
状況であるのは事実です。

この2年、生産数が増減することはあれど、
平均してあまり変化は見られず、生産数の改善をしようという意思は
残念ながら現時点では見られません。

もちろん、半導体不足とタイミングが重なり
”作りたくても作れない”状況かもしれませんが、
海外の週間販売台数を見ると、国内よりかなり多い台数が出荷されており、
そういった点からも”国内での出荷台数を積極的に改善する意思”は
あまり見受けられません。

2022年にも「増産します」というニュースが流れましたが、
特にその後も生産数が増えた様子は秋時点では見られません。

スイッチは”とにかく数を増やすこと”で何度か品薄を強引に解消しており、
”生産数を増やす”ということはPS5の転売対策としても非常に重要なことです。

最終的にPS5の悲惨な国内状況を改善するには、
増産・増産・増産しかありません。

スポンサーリンク

廉価モデルを出すなどの手段も検討するべき

PS5にはデジタルエディションが存在しますが
スペック的には通常版と同等です。

一方、XBOXSeriesには、スペックをある程度落とした「S」というモデルも
出ており、ハイスペックの「X」はずっと品薄ですが
この「S」がAmazonやお店で普通に買えることも多く、
PS5とは違い”スペックを落としたバージョンを出すことで慢性的な品薄”を
回避している状態です。

もちろん、XBOXは国内での市場は非常に小さく、PS5と台数の規模が違うので
単純な比較は難しいですが、
もしも”生産が難しい状況で、生産台数が増やせない”のであれば、
PS5のスペックを多少落としたバージョンを開発してでも、
それを解消しようとする努力も必要でしょう。

例えば、PS5の廉価モデルを作れば、
通常モデル1台分の材料で、1.2台分作れる…みたいなことになるのであれば
すぐにでも取り掛かるべきです。

スペックがいくら高くてもずっと品薄では、
特にライトユーザーには普及しませんからね。

メーカーの販売方法の改善

販売店はもう対策にも限界があるのでこれ以上は
無理だと思いますが、
PS5を展開しているソニー自身であれば
まだ対策もできるはずです。

海外ではPSアカウントを利用した販売なども
行われていますし、
メーカーであれば、そういったことはできるはずです。
せっかく「PSN」を展開しているのですから
本当に欲しい人に行きわたりやすくなるようなシステムを
作ることも、本気になれば不可能ではないでしょう。

それでも転売を0にすることはできないとは思います。

しかし、こういった努力が見られない、ということは
人によっては残念に感じる部分もあるのではないでしょうか。

まとめ

”生産を増やさないと国内でのPS5に未来はない”

と、いうのが現実だと思います。

転売対策にしても、
メーカーとしてはまだできることがあるはずです。

”転売対策をしていない”というのは間違いで、
転売対策はしている、のは事実であると思います。

しかし、”結果”は伴っていないため
”していない”と言われても仕方がない状態であるのも事実で、
本気でPS5を普及させたいと考えているのであれば、
”生産を増やす”
”無理なら、生産しやすいスペックを落としたバージョンの開発”
”それでも無理なら、公式の販売方法の見直し”など、
対策を打っていく必要があるでしょう。

それが出来ない限り、
国内ではPS4ユーザーの方が中心の時代は
まだまだ続くかと思います。

タイトルとURLをコピーしました