共食いとは?考えられる原因は?飼育する際の注意点は?

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「共食い」とは、
生物が、他の同類を食べてしまうことを言います。

例えば、ネズミがネズミを食べる、
とか、そういうことを
「共食い」と言います。

さすがに、人間は共食いをしませんが、
他の動物や昆虫ではそこそこ起きる事柄であり、
例えば昆虫などで言うと、
カマキリがカマキリを食べてしまった、だとか
そういうことも実際に起きているのが事実です。

この「共食い」とは何故起きてしまうのか、
そういう生き物を飼育する場合は
どのような点に注意をすればよいのか、
それぞれご紹介していきます。

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共食いをする動物や昆虫は?

全ての動物・昆虫が共食いをするわけではありません。
人間が共食いをしないのは当然として、
人間以外の動物・昆虫でも、共食いをしないような
生き物はたくさんいます。

が、一方で共食いをしてしまうような
動物がいるのも事実です。

有名な共食いと言えば、「カマキリ」でしょうか。
カマキリは身近で飼育するような人も時々いますから、
飼育時には(複数で飼育する場合)共食いに
気を付けなくてはいけません。

他にもネズミや蜘蛛、蝙蝠、カエル、タコ、
フクロウ、ワニ、トンボなどなど
多数の生き物が「共食いする場合もある」
生き物になっています。

案外、こういった”共食い”は色々な生き物の中で
起きていること、ということですね。

共食いしても大丈夫なの?

同族を食べてしまっても大丈夫なのかどうか。

これに関しては、基本的に問題はなく、
例えば、蜘蛛が蜘蛛を食べても、
蜘蛛を食べた側の蜘蛛が、病気になったり、
そのまま息絶えてしまったりすることはなく、
単純に「栄養」として吸収される形になります。

普通に朝食を食べたのと同じようなことにしか
ならない、ということです。

当然、”食べられてしまう側”は
助かりませんが
”食べてしまう側”に関しては
特に何の影響もなく、
単純に「ご飯を食べた」という状態でしか
ない、ということですね。

基本的には、食べた側の健康状態が悪くなる、
だとか、そういったことは起こりません

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共食いが起きてしまう原因は?

これに関しては、様々な生き物がいる上に、
どのような条件で共食いが発生しているのかは
不明瞭な部分もあります。
生き物や、その時その時によって、理由も
異なるでしょう。

しかし、共食いする生き物に直接理由を聞いて
答えが返って来るわけではありませんから、
あくまでも「この可能性が高い」程度にしか
人間には断言できないのが事実です。

共食いが起きてしまう理由として
言われているのは、

・空腹
他のエサなどが存在せずに、
空腹になってしまい、空腹に支配される形で、
同類の生き物を食べてしまう…というケース。
これは、飼育している場合、餌などで予防できます。

・ストレス
動物が何らかのストレスを抱えて、
そのストレスがトリガーになる形で
共食いをしてしまうケース。
これはなかなか防ぎようがないですね。

・偶発的な事故
何らのきっかけにより、動物や昆虫が捕食モードに
入ってしまい、捕食してしまう場合もあります。
(例えば、カマキリの場合、2匹のカマキリ同士が
至近距離にいる場合、ふとしたはずみで、
どちらかのカマキリが相手のカマキリを餌として
認識して捕獲してしまえば、そのまま食べてしまいます)
このあたりは、ストレスや空腹などが原因になっている
可能性もありますが、近くにいれば”偶発的な”事故が
起きる可能性もあります。

・習性的なもの
生き物の中には繁殖に伴う活動の差異などに
メスがオスを捕食する(カマキリなど)など、
共食いする習性を持っているような生き物も
います。
”どうしてそういう習性を持っているのか”は
分からないことも多いですが、
とにかく、そういう習性を持つ生き物は
そういう習性だということですね。

・特に理由はない
単純に「自分より小さいサイズだった」と、
同類かどうかを特に意識せずに
「そこに食べられるものがあったから食べた」
というだけの場合もあります。

最終的には”その生き物自身”にしか
分からないような事情もあるかもしれませんが、
このような理由が共食いが発生する理由と
言われています。

共食いする生き物を飼育する場合の注意点は?

共食いする生き物を
家庭で飼育する場合の注意点は何かあるのかどうか。

これに関しては
「共食いが発生しないように注意する」と、いうことですね。

単体で飼育する場合は構いませんが
(食べる相手がいませんからね)
複数で飼育する場合に関しては、
その生き物が共食いを始めてしまうような条件を満たせば
共食いは発生してしまいます。

共食いが起きてしまえば
飼育しているうちの1匹が食べられてしまう
可能性がありますし、
最悪の場合、2匹とも(反撃に遭うなどして)
犠牲になってしまう可能性も十分に考えられます。

そのため、共食いが発生しないように
「同じスペースで飼育しないようにする」か
「自分が飼育している動物が共食いしてしまう条件を
 しっかりと把握しておき、それが起きないようにする」
ということを、おすすめします。

共食いが起きてから助けようとしても、
当たり前のことですが、手遅れですからね…。

まとめ

動物や昆虫の中には、共食いするような生き物も
案外、多く存在しているのです。

自然界の中では、それも自然の流れですから、
仕方ないことですし、
あまり人間が手出しするべきことでも
ありませんが、
自分が飼育している動物や昆虫が、
共食いによって命を落としてしまうような場面を
目撃することは、とてもつらいことだと思いますので、
そのようなことにならないように、
共食いの可能性のある生き物を飼育する場合は、
しっかりと対応していきましょう。

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