プレイステーション5専用ソフトが少ない理由は?徹底解説!

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”プレイステーション5”でしか発売されないソフトは
現時点では、非常に少ないのが現実です。
(2021年夏現在のお話です)

今後、何年かすればだんだんと解消されていくとは
思いますが、
今の時点では

・他の機種からの移植や完全版
・他の機種(プレイステーション4やニンテンドースイッチ)と同時発売

が非常に多いのがほとんどで、
「プレイステーション5でしか遊ぶことができない」という
ソフトはごく一部を除き、ほとんどありません。

「何でソフトが出ないの?」と
不思議に思っている人もいると思うので、
その理由と、今後どうなっていくのかを、それぞれ詳しく
解説していきたいと思います。

先にお断りしておきますが、
「現実目線」で厳しい現実もお話していきます。
しかし、決してPS5が嫌い、とかそういうことではありません。
最後に改善すべき点や突破口についてもお話します!

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PS5でしか遊べないソフトが少ない理由は?

物凄くざっくりと言ってしまうと、
「それでは売れないから」と、いうのが答えになります。

どうして売れないの?というのは
後ほど説明するとして、
現時点では「プレイステーション5」にソフトを
出しても、売上数字的に非常に厳しい数字が並ぶ結果となっており、
「ラチェット&クランク」の最新作や
「ファイナルファンタジーⅦリメイクインターグレード」、
「デモンズソウルリマスター」などなど
PS5だけで発売する道を選んだソフトの売上は
軒並み、これまでのシリーズと比べると下落しているのが
現実です。

ゲームソフトの「売上」として発表される数字には
”ダウンロード版”が含まれていないから、落ちているように見える…
という人もいますが、
国内において、パッケージ版が発売されているソフトは
基本的にパッケージ版の方が売上が高いのが現実で、
仮に5:5の割合で売れていると(かなり多めに)見積もっても、
それでもPS5専用で発売したソフトの売上が現時点では
非常に低い、というのが「現実」です。

では、どうしてそのような状況なのか。
それを見ていきましょう。

元々PS系は移行が鈍いハード

プレイステーション系の本体は、
元々「スムーズに」後継機に移行しないことが多く
PS2⇒PS3にしても、PS3⇒PS4にしても
年単位で、以降には時間がかかっています。

いずれの時代も
PS2・PS3同時発売!
PS3・PS4同時発売!の時期はしばらく続いていました。
(理由としては、PS系は、まだ前世代ハードに勢いがある状態で
後継機を出すことが多いことや、
本体を出しているメーカー(ソニー)のソフト自体はそれほど
強くないため、他メーカーからすれば「次世代機が売れるように
次世代機だけに新作を出す」必要は基本的にないわけですから
結果的に旧世代機と同時発売が行われることも多く、
移行が任天堂ハードに比べると遅い傾向にあります)

今回のPS4⇒PS5に関してもその傾向は当然ありますし、
後述する理由から、さらにそれが強まっているのも事実です。

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本体の普及遅れがさらにその傾向を強めている

↑のような、元々からのプレイステーションの特徴に加えて、
今回のプレイステーション5は
”普及遅れ”が非常に目立ちます。

転売ヤーと呼ばれる転売行為もそうですが、
PS5の週間販売台数を見ていると分かる通り
現時点では1~2万、多くても5万以下(1~3万台がほとんどですが)
しか販売されておらず、
これは「転売ヤー」が買い占めた本体も含まれる数字ですから、
(転売屋が誰かに売るのはカウントされませんが、
最初に転売屋がお店などから買う時の売上は基本、カウントされます)
転売ヤー以前に、そもそも生産が全く足りていない状況で
あることが分かります。
(例えばスイッチは、この2倍以上程度の週間売上であるケースが多く
生産数の差が伺えます)

売れないものを生産していない、なら良いのですが
生産すれば売れるものを生産していない(できない)状況は非常にまずいです。

そもそも生産が足りない+転売の横行という最悪の状況により、
”そもそも本体を持っていない人”が現時点では非常に多く、
”本体を持っていない”=”ソフトも買わない”人がほとんどですから、
PS5だけに出しても、ソフトが売れるはずがないのです。

また、現時点では
「転売屋」が抱えている本体も相当数ありますから、
”そもそも出回っている数が少ない”状態なのに
そのうちの何割かは”ゲームを買う可能性は0に近いハード所有者”
ということになり、ソフトの売上はさらに低くなります。
(転売ヤーは本体持ってても、ソフトは買いませんからね)

売れないハードにメーカーは独占供給しない

ソフトが売れないハードに、メーカーはソフトを
独占供給などしません。
ソフトが売れなければ、ソフトメーカーはやっていけないからです。

他の機種で発売するか、
PS5とPS4、など、他の機種と同時発売にする、
という選択肢を基本的に取ります。

実際、現時点では冒頭で挙げたラチェットやFFなどの売上は
壊滅状態ですし、
2021年5月発売のバイオハザード新作は、
PS5版が3万8000程度、PS4版が11万1000本程度という
前例のないぐらい、差がついていました。

つまり、現状ではPS5版の需要が、少なく
PS4版の需要が非常に大きいことを意味します。

この結果を見れば、現時点で、ソフトメーカーが
「PS5だけに出すか」という選択をする可能性は非常に低いでしょう。

↑の場合、おそらくPS5を持っている人はPS5版を買うでしょうから、
仮にPS4版を出しておらず「PS5だけ」にしていた場合、
(PS4でも出るからPS5本体は買わなくていいや勢などを計算に入れても)
5万本前後しか売れなかったのではないでしょうか。

もし、そんなことになっていれば、バイオ最新作は
壊滅的な打撃を受けるところでした。

現状は「新作をPS5だけに発売すれば無条件でシリーズ最低売上を記録」に
等しい状態になっており、ソフトメーカーが
PS5専用で出すのは、かなりリスクが高いです。

PS5専用ソフトが増えるための条件は?

とにかく「普及」あるのみです。
「在庫が余っている」のではなく「品薄で買えない」ことによる
売り上げ不振ですから「生産」あるのみです。

半導体不足などの影響も指摘されていますが
2020年11月(PS5発売)の時点でそれは分かっていたことで、
ここまで長引かせて、かつ、品薄のお詫びのようなものもロクに出さずに
ユーザーを逆なでするようなツイートを繰り返しているようでは
「諦めてしまったの…?」と思わざるを得ません。

今後、「生産」をいかに素早く正常化するか。
それがPS5専用ソフトが増えていく鍵になるでしょう。

PS5の普及が進めば
次第に「PS5専用」のソフトは出てくるとは思います。

しかし、2021年夏時点の現状を見ている限り
今のままでは、まだ数年は、PS5専用ソフトがほとんど出ない状態が
続くのではないかと思います。

ソフトを発売するメーカーの立場になれば分かるはずです。

「自分の会社の製品ではない製品(PS5)の売上を伸ばすために
新作をPS5だけに発売する」
必要など、ソフトメーカーには、ないのです。

(ラチェット&クランク新作のように、本体を発売しているソニーであれば
「自分のところの最新ゲーム機を売るために」、PS5独占で
ソフトを出すのは当然ですが、他メーカーはそんなことする必要は
ないですからね…)

まとめ

PS5ユーザーの皆様には、悲しいことかもしれませんが
当面の間は「PS5独占の新作」はほとんど発売されず、
PS5&PS4だったり、PS4&スイッチだったり、が
中心になるはずです。

生産をどの程度素早く改善できるか。
PS5の未来はそこに掛かっていると言えますね。

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