総理大臣を一般人が決めることはできないのかどうか。
そんな風に思ったことがある人もいるかもしれません。
総理大臣はニュースなどを見ていると
勝手に候補者が出て来て、勝手に決まっている…と、
そんな印象を受ける人もいるのではないでしょうか。
確かに、実際に総理大臣自体を決定する投票には
一般人は関わることは出来ず、
衆議院・参議院における投票で決定することになります。
ただ、総理大臣は重大な役職ですし、
中には一般人だけど、投票とかできないの!?と
思う人もいるでしょう。
では、そういうことはできるのかどうか、
この点について現実的な目線で解説していきます。
総理大臣の決定に直接的に関わることはできない
総理大臣は「内閣総理大臣指名選挙」によって
決定します。
これは、前述した通り衆議院と参議院の投票により決まりますので
一般市民がこれに関わることは”できない”ということになります。
それこそ、極論を言うのであれば
”あなた自身が国会議員になるしかない”ということになってしまいますが、
それは、現実的ではありませんよね。
ですので、総理大臣自体の決定にはなかなか一般人が
直接的に関わることはできません。
その前の段階であれば間接的に
総理大臣は基本的にその際の「与党」にあたる、
党の”総裁”が担うのが基本です。
そのため、例えば現在の与党がA党であれば
A党の総裁が総理大臣に、
与党がB党なのであれば、B党の総裁が総理大臣になるのが
基本です。
内閣総理大臣指名選挙は実質上、形骸化しているような形で、
投票が行われる際には既に”与党の総裁”が決まっている状態で
ある場合がほとんどであるため、
投票結果はほぼ確実に”与党の総裁”となります。
が、その”党の総裁”を決める選挙であれば
国会議員にならずとも、もう少し低いハードルで
投票に関わることが可能になっています。
各党の総裁選(※党により異なる場合はあり)では
基本的には議員投票と党員投票というものによって
決められます。
このうち、議員投票の方は国会議員にならなくては
投票できませんから現実的ではないとしても、
党員投票の方であれば、もう少し低いハードルで
投票することが可能です。

ただ、各党の”党員”になる必要があり、
(それぞれの党によって条件などは異なります)
完全に一般人の状態から投票できるわけではありませんが、
党員になって、条件(年数など)を満たしていれば
総裁選への投票が可能になります。
(”党員”とは別に国会議員として働くわけでも
政治家になるわけでもありませんので、
普通に一般人として社会生活を送りながらなることも可能です)
一人の党員の投票が単純に1票になるわけではないので、
全体的に与える影響は本当に”微々たるもの”にはなりますが、
それでも、”総理大臣が決まる部分”に投票することができる
数少ない方法になります。
これだけのために党員になる必要はないとは思いますが、
そういう方法もある、ということですね。
もちろん、A党の党員になっても、
与党がB党に代わってしまった場合は
また、総理大臣の投票には関わることはできなくなりますが、
与党は場合によっては変わるものなので、
この点はどうすることもできません。
遠い距離から間接的に…
あとは、普段の選挙などで、
どこに投票するか、ということによって
”総理大臣”にも間接的に影響を与える可能性はあります。
例えばA党に投票すれば、A党の人が総理大臣になる
可能性にほんのわずかに近付きますし、
B党に投票する人が増えれば、B党が与党になって
結果的にB党の総裁が総理大臣になる、と言う点に
近付くことになります。
また、”この人だけは総理大臣になってほしくない”という人以外に
選挙で投票するなど、
かなり”総理大臣という存在からは遠い距離”にはなるものの、
普段の選挙の投票によって”ほんのわずかに”影響を
与えることができることになります。
ただ、一人一人の力は本当に微々たるものであり、
なかなか自分の思うように、と言う風にはいかないと思いますが
国会議員にならず、党員にもならず、
本当に一般の立場から”総理大臣を決める”と言うことに対して
ほんの少しだけ、間接的に携わることができるのは
この点だけになります。
一人の意見が通るものではない
もちろん、人間である以上、
一人一人、”この人がいいと思う”というものがある人も
いるとは思います。
しかしながら、それらが全て思い通りになるかと言えば
そうではなく、
党員になろうとも、普段の選挙で誰に投票しようとも、
自分の思うような人が総理大臣にならなかったり、
あるいは、自分にとっては”この人だけはやめて…”というような人が
総理大臣になることもあるでしょう。
ただ、これは国会議員でも同じことで
総理大臣とは、一人の意思で決まるものではありません。
自分がこの人だ!と思っても、
その人になるとは限らない…
それが、民主主義というものですので、
自分の意見が通らなかったとしても、
ちゃんとルールはルールとして、納得する、ということは
大切になります。
まとめ
総理大臣を一般人の立場から決めるのは
難しく、
総理大臣を決める投票にも、直接的に
関わることはできません。
ただ、どうしてもの場合は
普段の選挙にちゃんと投票したり、
あるいは党員になったりするなどして、
間接的に総理大臣が決まるような要素に
ほんのわずかでも絡むことは可能です。
とは言え、現実的には
”一個人がどうこうできる話ではない”というのが、
実際のところになりますね。

