新作が「PS5だから諦めよう」を減らすために、PS5はどうすれば?

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自分の欲しい新作ソフトが
”どのゲーム機に発売されるのか”は大切なことです。

コアなゲーマーであれば、自分の持っていないゲーム機に
欲しいソフトが発売された場合、
ゲーム機ごと買うユーザーも多いと思いますが
そうではない一般ユーザーが多いのも事実です。

特に、プレイステーション5はゲーム機としては
非常に高額であるため、
欲しい新作がPS5独占で発売されたりすると、
躊躇してしまうユーザーも多いのが事実です。

実際にPS5独占(あるいはPCやXBOXSeriesなどのみと同時発売)の場合、
”欲しいけど、諦めよう”という声はそれなりに多く、
これはPS5の大きな課題と言える部分の一つです。

では、どうしてそうなってしまうのか、
この状況を放置しておくとどうなるのか、
解消するためにはどうすれば良いのか、
この点をそれぞれ解説していきます。

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PS5独占だとハードごと買うよりも、諦められてしまう

現状、プレイステーション5独占、
あるいはPCやXBOXなど、どちらかと言うとコア向けのハードだけでの
発売となってしまっているソフトは
”遊びたいソフトが出たから本体を買おう”ではなく、
”諦めよう”となってしまっているケースが
多く見受けられます。

通常、”自分の持っていないゲーム機にどうしても遊びたいソフト”が
発売されると、ハードごと購入するユーザーも多いのですが、
PS5の場合はそれが他ハードに比べると鈍くなっており、
実際にPS5独占でビッグタイトルが発売されても、
ハード売上がそれほど増えないことが多く
(つまり、欲しいゲームが発売されても、本体ごと購入するユーザーが
少ないことを意味しています)、
例えば、ファイナルファンタジーの新作が発売されても、
同じ週に特に大きな新作が発売されていない
ニンテンドースイッチの週間販売台数を下回るなど、
厳しい状態となっています。

このことから、
”欲しいソフトが発売されたからゲーム機本体ごと買おう”
と、なるユーザーがそれほど多くはなく、
”PS5にしか出ないから諦めよう”というユーザーが
多いことを示しています。

こういった声は実際にネット上や、周囲でも聞くことが多く、
ファイナルファンタジーでも、ドラゴンズドグマでも、
プロ野球スピリッツでも
「PS5だから諦めよう」という声が多いのは事実です。

もちろん、コアなユーザーを中心に、
本体ごと買うユーザーもいますが、
ライトな層であればあるほど
”本体ごと買って貰えずに、諦めてしまう”という状況が、
起きているのです。

これはどうしてなのでしょうか。
その点についても、見ていきましょう。

PS5自体が高すぎて諦められてしまう

どんなに大作ソフトと呼ばれるようなソフトが出ても、
一般ユーザー目線で見ると
プレイステーション5はゲーム機としては”高すぎ”であるのは事実で、
それが”諦めよう”に繋がってしまっている状態です。

実際にSNS(もちろん嘘を書いている人も含まれるとは思いますが)でも、
「FFは気になるけどPS5か…諦めよう」とか、
「プロスピはPS5…じゃあスマホので我慢しよう」とか、
そういった声は結構見受けられますし
現実でもそういう声は実際に聞きます。

確かにスペックは良いですし、
円安だったり、コストが上昇していたり、という事情は
あるのでしょう。

ただ、事情はあっても”高いか” ”安いか”と言われれば
一般ユーザーからすれば”高い”というのは事実であり、
コアユーザーと違い、スペックがどうこうだから~とか、
円安だから仕方ないんだ、とか、そんなことはいちいち考えませんし
”高いモノは高い”で、一般ユーザー目線で見ると”終わってしまう”のです。

”PS5だから諦めよう”となってしまうのは
この”高額な価格設定”が最大の要因となってしまっている、というのは
紛れもない事実と言えるでしょう。

結果的にファイナルファンタジーなどの売上も
(ダウンロード版は含まれない数字とは言え、
 含んだ想定で考えても明らかに売上が減っている)大幅に落ちていますし、
プレイステーション5自体の本体売上も、
どんなに大作が発売されてもなかなか伸びない、というのが現実です。

これは、コアユーザー層しか引き込むことができておらず、
一般層を中心に、その高額な価格設定を前にして、
遠ざかってしまっている状態なのです。

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対応策は「廉価モデル」の発売

要は値下げ、なのですが
値下げ自体はなかなか厳しい状況であることは、
それは事実だと思いますし、仕方のないことだと思います。

しかし、”廉価モデル”であれば、発売自体は可能だと思いますし、
コストを大幅に下げることも
”変なプライドを捨てて本気を出せば”十分にできるでしょう。

コントローラーから余計な機能を全て取り除き、有線専用にした上で
コストカットしたモデルを発売し、それを同梱コントローラーにしたり、
本体からブルーレイ・DVD再生機能、PS4互換、4K対応など
余分な機能を全て取り除き、
”最低限、PS5のゲームを遊ぶだけ”の廉価モデルを作れば、
コストカットはできるはずですし、価格も落とせるはずです。

どうしても開発側もコア目線になってしまっているように思えますが
こういった廉価モデルを発売し、価格を強力に抑え込むことで、
一般ユーザーにも普及、
”欲しいソフトはあるけど諦めよう”の流れも、
食い止めることができるかと思います。

一番良いのは、もちろんシンプルな値下げですが
それが難しい場合でも、
廉価モデルの発売は真剣に検討した方が良いと思いますし、
国内でこれ以上普及を図るのであれば、これは必須な対策であると考えます。

現状、品薄が解消され、
ゲーム機としてはスペックにも問題はなく、
ソフトも揃ってきている…
そういう状況なのに、switchを毎週下回り続けていて、売れない…
という現状は”もう価格を下げるしか打つ手はない”ことを示しています。

ソフトを出しても、今の価格では
一般ユーザーからは”No”を突き付けられている、そんな状態なわけですから
ここは大きく改善していく必要があるでしょう。

このままの状態を放置しておくと?

”国内では”PS5の普及は限定的な状態で終わると考えられます。

この先、モンハンなどが出ても、
あまり大きく状況は変わらず
(次世代機が出ない状態でそのまま続けた場合)スイッチよりも
先にピークアウトすると考えられます
(既に、国内売上はswitchより先に下降気味です)

ソフトに関しても、モンハンをはじめ、この先の大作も
国内の売上においては”大打撃”を受けると思いますし、
シリーズ最低売上を更新するシリーズも続出するでしょう。

やがて、”PS5では厳しい”と、国内メーカーに判断されてしまった場合、
”この先のプレイステーション”にも打撃となるでしょうし、
プレステ系を中心に展開してきたシリーズにとっては
”正直、この価格のまま展開されると困る”という状況になりつつあるかと
考えられます。

海外では、国内と比べると好調ですが、
この価格のまま展開を続けると
”国内におけるXBOX化”(XBOXが悪い、という意味ではなくますます海外中心になる)という
道を辿ることになってしまうかと思います。

まとめ

現状の価格のままだと、
この先、どんなにソフトを揃えても、
「高いから諦めよう」となってしまい、
サードを含めたメーカーのソフトの売上に打撃になりかねません。

実際にPS5独占で発売した人気シリーズのタイトルは
軒並み”シリーズ最低売上”(DL版を売上比率から考慮しても足りない)や、
前作より大幅ダウンとなっていて、
かなり大きな打撃をとなっています。

やはり、廉価モデルを出さないと今後、国内では厳しいことになるのは
避けられないと考えられます。

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