CDが売れない!CDが売れなくなった理由とは?

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店員Kです!

昔に比べると音楽CDの売上というものは
落ち込んでいます。

音楽CDの販売店もどんどん減っているのが現状ですね。
私の勤務先の周辺にあったCDショップも無くなってしまいましたし、
私が利用していた個人経営のCDショップも、
小さい頃によく利用していたCDショップも、みんな無くなってしまいました。

それだけ、CDというのは厳しい状況にあるわけです。
今回は、何故、音楽CDが売れなくなったのか、
そのことについて考えていきましょう。

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音楽CDが売れなくなってしまった理由とは?

音楽CDが売れなくなってしまった理由には
色々な理由があります。
全てをひとくくりにして言うのであれば「時代の流れ」ということには
なるかと思います。

今では、CDだけではなくて、色々な業界が
苦しんでいるのも事実です。
ゲームもそうですし、本などの業界も決して楽なものではありません。

色々なモノが、時代の流れによって、苦しんでいる。
それは、まぎれもない事実でしょう。

では、CDが売れなくなってしまった理由を、
考えていきましょう。

①ダウンロード販売

最近では、”デジタル化”が進んでいます。
ダウンロード販売も多くなっていますよね。
音楽は「CD」という媒体から、カタチのないデジタル販売へと
シフトしている、ということでしょうか。

本に関しても電子書籍なんてものが出てきたわけですし、
ゲームなどに関しても、ダウンロード販売という形式が出てきています。
ダウンロード販売にすることによって、コストなどを下げることができ、
在庫リスクなども無くなり、笑う会社もあれば、
小売業のように、物体としてのカタチが無くなることによって、
悲鳴を上げるところもあります。
笑うところがあれば、苦しむところもある。と、いうことになりますね。

パッケージ(CD)とデジタル販売の両方が存在するものもあれば、
最近ではダウンロード版のみしか発売されない音楽などもあり、
そもそも、CDという販売体系自体が衰退しつつあるので、
CDの売上が減る要因になっています。

加えて、CDだと「自分は聞かない曲」もセットに
なっていることもあるかと思いますが、
ダウンロード販売であれば、基本的には「曲ごとの購入」が可能です。
CDのように「自分は聞かない曲」が存在せず、
自分が本当に聞きたい曲だけを購入できるので、
ダウンロード販売に人が流れてしまう原因の一つとなっているのだと思います。

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②動画サイトの存在

大手の動画サイトを見てみれば分かるとは思いますが、
有名なアーティストの楽曲などは、かなりの数アップされていたりします。
つまり、無料で音楽を聴くことができてしまう。
違法でアップされているものなども存在しており、
メーカー側も対応はしているみたいですが、追い付いておらず、
そのままアップされてしまっているものも多いのが事実です。

そういったものが存在すれば、当然のことながら、
商品としてその音楽を買うまでもない、という人が
増えてしまうのも事実でしょう。
アーティストのものだけに限らず、映画のBGMやゲームのBGMなど、
”サウンドトラック”というカタチでCDとして発売されるものの
BGMも動画サイトに投稿されていることが多いため、
CDの売上はますます減って行くのです。

③再生媒体の変化

今や、音楽は持ち運ぶ時代になりつつあります。
昔のようにCDプレイヤーで再生するのではなく、
ポータブル型の音楽プレイヤー(ipodなど)を使って
音楽を再生している方も多いですよね。

そういったものは、当然ながら、CDをそのまま入れて
再生する形式ではありません。
MP3だとか、音楽ファイルにして保存して、
そのプレイヤー自体に直接保存して再生する形式になっています。

そうすると、CDを購入して音楽を取り込んだりだとか、
そういうことをするのも面倒臭いわけです。
ダウンロード販売の方を購入すれば、そのままプレイヤーに移すだけで
済むわけですからね…。

再生するカタチの変化、も音楽CDが衰退する原因の一つに
なっているのではないでしょうか。

④中古やレンタル商品の存在

これは、最近始まったことではありませんが、
中古商品やレンタルの存在も、CDの売上には影響しているでしょう。
シングルCDなんて、少し経てばもう
100円ぐらいで売られている場合も多いですし、
今の時代だと、ネットオークションなどで探せば、欲しいCDの中古なんて
レアモノでもない限り、簡単に見つけることができるはずです。
当然、それらの価格は新品で普通に買うよりも、
遥かに安価なことも多いかと思います。

また、CDのレンタルなどもありますね。
レンタルで借りてきて、取り込んで…なんてことも出来てしまいますから、
そうなってしまうと、やはり「CDは買わなくてもいいや」と
なってしまうのは、当然の流れと言えるのではないでしょうか。

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⑤お金と時間が無い

若い世代に特に多かったりするのですが
CDを買うほどお金に余裕が無かったり、時間が無かったりすることも。
最近では残業代もちゃんと支払われずに、けれども残業は多い、みたいな
ブラック企業も多く存在します。
そうなってしまうと、CDを買いに行く気力が無くなってしまっていたり、
CDを買っても、それを楽しむ時間が無かったり、
そもそも、CDを購入するだけのお金が無かったりすることもあります。

CDなんて、数千円だろ!と思う人も居るとは思いますが、
私の知り合いにも、その数千円すら苦しいような人も
実際に存在していました。

そういう時代だと言うことも、CDの売り上げ減少にはつながっているのだと
私は思います。

⑥販売店の減少

CDが売れなくなっている時代ですから、
当然、CD屋は潰れていきます。
最初にも書いた通り、私が知っているCD屋もほとんどが潰れてしまいました。

もちろん、ネットで買うこともできますが、
ネットで買い物をしない人も居ますし、
なんとなくCD屋があれば立ち寄って、CDを購入していた、
なんていう人も居るでしょう。

確かにCD屋にとっては苦しい時代ですから、それが潰れていくのは
当然と言えば当然です。
ですが、販売するお店が減れば、さらにCDが衰退していくのもまた事実。
CDが売れなくなる⇒店舗が潰れる⇒さらに売れなくなる⇒また店舗が…
という悪循環に陥っているのかもしれません。

⑦娯楽の多様化

音楽全盛期に比べると、娯楽はさらに多様化しています。
今より音楽CDが売れていた時代には「スマートフォン」なんてありませんでしたし、
動画サイトだとか、ネットだとか、そういうものもありませんでした。
若者に対する「娯楽の幅」が広がったので、
CDという娯楽の一つが選ばれにくくなるのも当然の結果なのではないでしょうか。

選択肢が広がれば広がるほど、一つ一つが選ばれる確率としては
どんどん減って行くわけですし、
そもそも、少子高齢化により、全体的な分母が減っているわけですから、
売上が減るのは、当然のことでしょう。

まとめ

私は、CDは好きです。
ゲームなどに関しても、
パッケージ版(ダウンロード販売じゃないほう)の方が好きです。
ただ、そんな私でも音楽をダウンロードすることもあれば、
ゲームをダウンロードすることもあります。

どんどん衰退していくのは寂しいことですし、
「CD」という存在があるからこそ、仕事が成り立っている人も
たくさんいらっしゃると思います。
しかしながら、時代の流れというものに抗うことはとても難しい事です。

寂しい事ではあれど、CD関係の業界は、時代について
いかなくてはならないのだと思いますし、
購入側も、ある程度は割り切らないといけないのかもしれません。

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