バイトにプロ意識は必要なものなのか?元店長が語ります!

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店員Kです!

時々、アルバイトさんに
「プロ意識を持て」などという人がいます。

プロ意識とは。
まぁ、その仕事のプロだという自覚や誇りを持て、
とそう言いたいのでしょう。

ですが、実際のところ、アルバイトがプロ意識を
持つ必要はあるのかどうか。

今回はアルバイトさんとプロ意識について、
元店長の立場から
プロ意識を持つ必要があるのかどうか、
考えていきます。

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アルバイトにプロ意識は必要?

アルバイトがプロ意識を持つ必要があるのかどうか。
色々な考えがあると思います。
もちろん、働いている以上、プロとしての自覚を持つべき、と
考えている人も居るでしょうし、
プロ意識を持って働いている人をあざ笑うような人が
居るのもまた、事実でしょう。

ですが、残念ながら私から言わせてもらえば、
上で述べた2つのタイプはどちらも間違えです。

アルバイト⇒店長を経験した私の、
プロ意識に対する考えを書いていきます。

バイトはプロではない

これは、悪い意味で言っているわけでも、
アルバイトさんを蔑んでいるわけでもありません。
まず、前提として、資格などが必要な一部のものを除いて
アルバイトスタッフはプロではありません。
そこのところを勘違いしてはいけません。
「バイトもプロ」だとして、必要以上の責任を押し付けるバイト先も
ありますが、それは「プロ」という言葉を言い訳にした行為です。

勿論、仕事に対して責任(必要以上の責任は必要ない)を
持つことは大切です。
仕事もしないようなアルバイトさんは、問題ありでしょう。

ですが、アルバイトはアルバイトであって、
プロではありません。
必要以上にバイトさんを高く扱うことは、逆にアルバイトさんから
してみれば迷惑に思われることもあるかと思います。

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プロ意識は押し付けるものではない

「プロ意識を持て」
アルバイトさんいこういう発言をしている上司がいるなら
あなたこそ上司としての意識を持つべきです。

プロ意識とは、人に押し付けるものではありません。
ましてや、アルバイトスタッフさんならなおさら。

アルバイトさんがプロ意識を持つこと自体を私は否定しません。
ですが、それはあくまでも「自分の意思」であることが前提です。

バイト先の上司が、アルバイトスタッフさんにプロ意識を
押し付けるのは勘違いも甚だしいです。
もしも、プロ意識を持たせたいのであれば、正社員に引き上げることです。
それができないのであれば、プロ意識を持て!だなんて
言う資格はありません。

時折、バイト先の店長だったり、そういう人の中には
必要以上の責任を押し付ける人がいますが、それは社員の責任です。
プロ意識を持つのもまた、社員の責任。
「なんでも上まかせか」と思うかもしれませんが、
それが責任者と言うモノです。
”本来自分が持つべきプロ意識”をアルバイトに押し付けようとするのは
やってはいけないことです

アルバイトさんは、あくまでも、アルバイト。
つまりは手伝い・サポートの意味合いです。

もちろん、仕事をしていないアルバイトさんを叱るのは
正しい事です。

しかし、プロ意識を持て、というのは少し違います。
そこまでの意識を要求するのであれば
バイト先(会社側)も、それなりの待遇を与えなければ
ならないでしょう。

プロであることを求めるのであれば、
そのための環境を作ることが先です。

「プロ意識を持て」と軽々しくバイトさんに言う上司は
「プロ意識」という言葉を言い訳にしているだけです。

プロ意識を持つだけの待遇は無い

この一言につきます。
やる気なく仕事をしろ、という意味ではありません。
程よく、無難に作業をこなしていれば
アルバイトとしてはそれで十分なわけです。

地域によって異なりますが、時給は800円とか900円とか
そのあたりが多いでしょう。
とても、プロ意識を持つような金額ではないのは確かだと
思います。

金かよ、と思う人も居るでしょうけれど、
人は何のために働いているのですか?
お金ですよね?

会社に忠誠を尽くしたりだとか、
そういうことのためではないのです。

ですからアルバイトの待遇なのであれば、
無難に作業をこなしていればそれで十分なわけですし、

プロであることを求めるのであれば、
会社もそれなりの見返りを与えなくてはいけません。

雇う側・使われる側は
それぞれ、本来WinWinの関係でなくてはならないと、
私は思います。

サボって良いというわけではない

プロ意識を持つ必要はない、とは書きましたが
アルバイトスタッフさんが仕事をさぼってもいい!と
言っているわけではありません。
ちゃんと頼まれた仕事などはこなすようにしましょう。

”アルバイトスタッフとして”の働きはしっかりとやらなくてはなりません。
ただ、”それ以上”は働く必要はない、ということです。

サボらず、無難な働きをしていれば
アルバイトとしてはそれで十分なのです。

もちろん、自分の意思でそれ以上の働きをしたい、
というのであれば止めませんが、強要されてやることではないのです。

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面倒くさいプロもどきバイトにならない

一生懸命やるのは良い事です。
ですが、自分がいないとバイト先がダメになる!
みたいな勘違いをして、
周囲のアルバイトに偉そうな態度を取る
バイトになってはいけません。
よく、態度のデカいバイトリーダーがいる!みたいなことを
聞きますが、そうなってはいけないと言うことです。

まるで社員のような振る舞いをしたり、
自分がいないとバイト先は回らないと勘違いしたり。

自分がアルバイトスタッフであることを忘れてしまって
”プロもどき”な振る舞いをすれば、周囲から必ず
嫌われます。

上司にとっても、見ていて心地の良いものではありません。

プロもどきはマイナスでしかないですから、
一生懸命やるのは良いですが、それを他人に押し付けたり、
それで驕り高ぶったりしないように注意です!

たまに、休憩を返上して無給でバイトする人も居ますが
それはもはやプロでもなんでもありません。
バイトでサービス残業を自分の意思でしたり、
退勤後も仕事をしたり…

自己満足なのかもしれませんが、そういう行為は
厳しい言い方をすれば、
「時間配分できない無能」です

過剰な要求はしてはならない

上司は、アルバイトスタッフさんに過剰な要求をしてはいけません。
ノルマを課して罰金を取る、なんていうのもそうです。
アルバイトとしての枠を超えてしまっています。
アルバイトを擁護する、とかではなくて、要求だけが大きくなっていて
見返りを適正に払ったり、与えたりしていない職場も多いです。

求めるのであれば、まずは与えることから
始めなくてはなりません。

私の前の勤務先の専務は言ってました。
「休日という権利を求めるなら義務を果たせ」と。
休日なしで働く店長たちに義務(ノルマ)を達成しろ。と。
ノルマを達成するのがプロだと。

これはバイトの話ではないですが、
勘違いも甚だしいセリフです。

「ノルマの達成を求めるなら、
 まず”与えなくてはいけない”」のです。

この会社は残業代を一部しか払っていませんでした。
つまり”与える”ことができていない。

プロの仕事を求める前に、
まずは自分たちが与える側として、プロに
ならなければいけないのです。

「ノルマを求めるのなら、まず払うモノを払え」
そういうことです。

アルバイトスタッフさんに与えているものは何ですか?
安い時給のはずです。
ですから、必要以上に求めることは許されないと私は思います。

プロ意識を求めるのであれば、
まずは雇う側が誠意を見せる。

話はそこからだと思いますね。

まとめ

結局のところ、アルバイトにプロ意識が必要なのかどうか。
という点に対しては「必要はない」と思います。
アルバイトスタッフとしての仕事をしていれば、それで十分ですし、
それで立派なアルバイトさんです。

求めるならば、まずは与えよ。そういうことです。

ですが、プロ意識の強いアルバイトさんを笑ったりするのも
間違えです。自分で頑張るのは自由ですからね。
(ただ、頑張り方を間違えて偉そうに振る舞いだしたら、
それはただの”プロもどき”です)

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