ブラック企業の思想が感染!それが当たり前になってしまう恐怖。

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店員Kです!

ブラック企業とは恐ろしいものです。
勿論、今までもこのブログで何度も語っているように、
ブラック企業の労働環境は劣悪な環境で、
サービス残業は横行し、暴言なども日夜飛び交っている
恐ろしい世界です。

私もブラック企業出身ですが、相当嫌な思いもしてきましたし、
実際に倒れた人なども知っています。

やむを得ず、生活がかかっているから働かなければいけない…という人も
大勢いると思います。

しかし、ブラック企業にはもう一つの恐怖があります。
それはー
”ブラック企業”の思想そのものが次第に社員に感染すること。

つまり、社員を”汚染”していくのです。

今回はブラック企業による社員の汚染について考えていきます。

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次第に考えが世間とずれていく…

ブラック企業の中で働き続けると、次第にその環境が
「当たり前」になっていってしまうのです。
働き始めた直後は「酷い会社だ」と思っていても、その企業で
我慢して働き続けるうちに、その会社の環境が当たり前だと思ってしまう。

そして新しく入社してきた社員たちにもその環境を強要する。
これこそ、私はブラック企業の汚染だと思っています。
ブラック企業は社員の心を蝕み、変えてしまう一面も持っているので、
黒い企業で働くときは、自分を見失わないようにしましょう!

黒企業で働くなら…

ブラック企業で働くのであれば、絶対に忘れてはならないこと。
それは「この企業はふつうではない」と言うこと、そして
「この環境は悪い環境であること」。これらは絶対に忘れてはなりません。

加えて「人間は働くためだけに生きているわけではない」ということも
忘れないでください。
人生の中心は「プライベート」であるべきです。
「仕事」を中心にしてしまえば、必ず体も壊れていきますし、
プライベートの人間関係も次第に壊れ始めます。

人間「プライベート」が中心でなくてはいけないのです。

プライベートを全て犠牲にして、四六時中仕事一筋になってしまったり、
自分の睡眠時間や健康まで投げ捨てて仕事を続けたり、
家に帰らなくなってしまったり…
特別な事情がある場合は別として、こういう生き方は、私としては
あまりおすすめのできない生き方です。

黒企業で働き続けるのは仕方のない一面もあるかと思います。
「もう無理」と感じたらすぐに逃げなくてはいけませんけれど、
日々の生活がかかっているのも事実ですからね…。

が、上のことだけは絶対に忘れないでください。
”自分の人生が仕事だけ”になってしまったり、
”この環境がふつう”だと思ってしまったり…
そんなことには絶対になってしまわないよう、気を付けましょう

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次第にそれが「当たり前」になってしまう恐怖

私もブラック企業に在籍していたので、分かるのですが
ブラック企業に長く居ると、その環境が当たり前になってしまいます。

例えば、
「残業してもお金がもらえない」
これが当たり前になってしまう。
次第に給料明細すら見なくなる人も居ます。
私の知っている社員さんは給料明細を開封もしませんでした。

私も、残業代が出ないことについては諦めていました。
次第に「残業している」という認識が無くなってきて
それが当たり前になってしまうんですよね・・・

変な言い方をすれば、
「今、自分がお金を貰えているのか」それとも「貰えていないのか」
それすら分からなくなってしまいます。
完全に感覚のマヒです。

休日に関してもそうですね。
有給休暇を出さないのは、基準法違反です。
しかし、それも当たり前になってしまう。

「有給休暇なんて都市伝説」そう思うようになります。
恐ろしいですね。
有給が無い方がおかしいのに、有給がある方がおかしく見えてきます。

何を言ってるのかよく分からない!という方は
そのまま分からない方が幸せです。
ブラック企業で働くと、そういう風に考えがねじまがって来てしまいます。
次第に、少しずつ、黒企業の環境の方が普通に思えてしまう・・・。
それがブラック企業の怖いところです!

社長や会長が偉大に見えてしまう

これも恐ろしいところ。
私はそういうことは無かったのですが、
会社の全体会議(グループ会社全部が集まる集まり)に出たときに
驚きました。。

精鋭扱いみたいな若い社員たちの謎の意識の高さに。
本当に会長に心から心酔しているのが伝わってきました。
正直に言えば「少し気持ち悪い」とさえ私は感じましたね。

他が何も見えていないような状態。

もちろん、内心ではどう感じているのかはワカリマセン。
心の中では「嫌々」なのかもしれませんが、
それでも中には心から心酔している人も居るでしょう。

実際にはブラック企業…つまり、
社員たちに「ちゃんと払うべきものすら払えていない」会社のトップでしか
無いのですが、
トップの書いた本やトップが受け答えしたインタビュー、
トップの言葉などを読まされ続けるうちに、次第に
「偉大な人間」に見えてしまうのかもしれません。

また、私の前の勤務先は
出世している人は”会長に心酔している”とまで言われているぐらいでした。

そうでもしないと上に上がれない、ということで、
心を捨てて魂を売るような方も出てくるのかもしれません。

プライベートに興味が無くなる

ブラック企業に勤務していると最初のうちは「早く帰りたい」と
思うのですがだんだんとプライベートに興味が無くなってしまう人も居ます。
売上が上がることに喜びを感じるようになったりだとか、
次第に趣味が仕事になってしまう…そんな感じですね。

実際に私の知っている365日間働き続けていた店長は、
「休みの日は体の調子が悪くなる」と言っており、
物凄く久々に休日があっても、お店に来てしまう、
そんな感じでした。

また、仕事が進んでいなかったりすると
休日にも「お店に行くか」みたいな気分になってしまうことも。

この状態は完全にブラック企業に汚染されています。

十分に仕事は普段からやっているのですし、それでこなせないだけの
量を与える会社が、本来は悪いのですが、もはやそれに気づくことも
できないぐらい会社に毒されてしまっている…
そういうことです。

これは本当に注意した方が良いです。
私も、危ないところでした。

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後輩や部下に押し付けるようになる

そしてブラック企業にどっぷりつかったまま会社で
長い年月を過ごすと、今度はそれを後輩や部下に
押し付けるようになります。

それが当たり前になっているので、
「悪い事」を強要しているともはや気づくことができない。

私の上司にあたる本部社員が言ってました。
「休日出勤はあたりまえ」だと。

その方も昔はきっと違ったのでしょう。
会社に長居する間に、変わってしまったのだと思います。

間違ってもこれはしないようにしてください。

「お前には気合が足りない」
そんなことを言っている社員も居ました
(言われたのは私ではないですが)

完全におかしいです。

会社側がおかしいのに、おかしいのは
「新入社員」や「部下」「後輩」だと
思いこんでしまっている…
そういう社員も上の方に進めば進むほど蔓延しています。

そして、また、そういう指導を受けた社員たちの
何人かがそういう道に進んでしまうのです。

まとめ

5年以上在籍、そのうち2年半店長をやっていましたが、
次第にそれが普通のことだと思ってしまう、、そういう感じはありました。

ただ、私の場合は「ブラック企業は許さない」という気持ちは常に
心に刻んで(?)おいたので、染まりきることはありませんでしたが
ブラック企業に染まってしまう人の気持ちも分かるような
気はしました。

もしもブラック企業で働くのであれば皆様も忘れないようにしてください。
「染まりきってはならない」ということを。

”自分の意思”は常に残すようにしてください!

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