メトロイドヴァニアってなに？どんなゲームのことを示すの？

ゲームのジャンルを示す言葉として
「メトロイドヴァニア」という言葉があります。

このような言葉を聞くと
任天堂から展開されている人気シリーズ・メトロイドシリーズの新作？
と思う人もいると思います。

しかしながら
メトロイドヴァニアという言葉は
ジャンルを示す言葉であり、
決してメトロイドシリーズの一つではありません。

では、この言葉は何を意味しているのでしょうか。
その点について解説していきます。

言葉の意味は？
まとめ

言葉の意味は？

「メトロイドヴァニア」という言葉は
簡単に言えば”メトロイドのようなゲーム”のことを
示しているとイメージしていただければ
分かりやすいと思います。

横スクロールのアクションゲームで、
広大なフィールドを行ったり来たりしながら、
アイテムや能力などを入手して、
それを使ってまた新しい場所に進むことができる…
という感じの作品ですね。

最初は扉を破壊できずにほとんどの場所に
いけなかったものが、
アイテムなどを入手することで、その扉を破壊できるようになり、
新しい場所に…
と、どんどん探索範囲が広がっていくのも特徴です。

このような、任天堂の「メトロイド」のようなスタイルの
ゲームのことを「メトロイドヴァニア系」などと
表現したりするのです。

2つのシリーズが由来

メトロイドヴァニアという言葉の由来は
「メトロイド」だけではありません。
任天堂の「メトロイド」と、
コナミから発売されている「悪魔城ドラキュラ」
（※海外でのタイトルがキャッスルヴァニア）を組み合わせた
言葉となっています。

どちらかと言うと、メトロイドヴァニアと呼ばれる系統の
ゲームはメトロイドの方に似ている感じのものが
非常に多いですが、
メトロイドだけではなく、キャッスルヴァニアという
シリーズも名前の由来となっている、ということですね。

ただし、どちらのシリーズも
「メトロイドヴァニア」と呼ばれるような
ゲームたちとはかけ離れた内容で発売されることもあり、
メトロイドシリーズの方は
FPSゲームのような視点の「メトロイドプライム」シリーズが
展開されているほか、ピンボールなどの外伝作品も登場しています。

一方の「キャッスルヴァニア（悪魔城ドラキュラ）」の方も、
3Dアクションゲームになっていたり、格闘ゲームになっていたり
するような作品も発売されています。

具体的に定義はあるの？

どこかのメーカーが公式的に作った言葉ではなく、
また、法律やゲーム業界のルールなどで
定められているわけではないため、
「メトロイドヴァニアを名乗るためにはこういう要素がないといけない」
という具体的な条件は存在しません。

メーカー側が「メトロイドヴァニア」を自称している
ゲームもありますし、
プレイしているユーザーがそう言っている場合もあり、
あくまでも基準は「曖昧」なものになっています。

「2Dメトロイドのようなゲーム」というぐらいで、
あとはあまり決まっていないので、
「メトロイドヴァニア」と呼ばれているような
ゲームでも、実際に遊んでみると案外イメージと
違った…！などということは時々あることです。

どんな特徴があるの？

メトロイドヴァニアと呼ばれるようなゲームには
どのような特徴があるのでしょうか。
基本的には、下記のような特徴を含むものが多いです。

・2Dの横スクロールアクション
・一本道ではなく、広大なフィールドを行ったり来たりするタイプ
・アイテムや装備などが強化されて、探索できる範囲が増えていく
・主人公の成長要素などが盛り込まれている
・ストーリーはあまり重視されない

などの特徴があります。
ただし、「メトロイドヴァニア」を謳っているようなゲームでも
上の特徴が必ずしも全て盛り込まれているとは
限らないので、その点は注意してください。

あくまでも「主な特徴」となります。

マリオみたいなゲームは当てはまらないの？

有名なマリオやカービィなどの
「横スクロールアクション」は、メトロイドヴァニアには
当てはまりません。

基本的にはステージクリア型ではなく、
同じフィールド（ある程度広い場合が多い）を行ったり来たり
しながらゲームを進めていくスタイルとなっているので、
マリオなどのように、横に進んでいってゴール！次のステージへ！
というタイプのゲームは
同じ横スクロールアクションゲームですが、
「メトロイドヴァニア」と呼ばれることは少ないですね。