子育て世帯支援に対するリスク!将来的に理解を得られなくなる可能性も。

この記事は約7分で読めます。

子育て世帯への支援…

子育てをするにも色々と費用が掛かりますし、
少子化が進んでいる今、
こういった部分への支援は
大切なことの一つになるでしょう。

しかしながら、現実に目を向けると
子育て世帯への支援を拡大することは
難しいのも事実で、
「子育て支援が行われることに対する厳しい目」が
あるのも事実です。

その理由として、
「子供のいない家庭」や「独身者」からの厳しい目があります。

子育て世帯への支援は悪いことではありません。
必要なところには、どんどん救いの手を
差し伸べることは大事なことです。

しかし、人間はそんなに綺麗な生き物ではありません。
「子育て支援」だけが充実すれば
当然、その恩恵を受けることができない人たちからの
不平不満が膨らんでいくものです。

また、今後、時代が進むにつれて
「子育て世帯への支援」に対する理解が得られにくくなっていく
可能性もあります。

子育て支援の現実と、今後さらに厳しい目が向けられる理由、
対策などについて、考えていきます。

スポンサーリンク

「子育て世帯」への支援に不平不満を感じる人もいる

「子育て世帯」への支援は、
当事者からしてみればとてもありがたいことですが、
その一方で、子育て世帯に該当しない人たちの中には
不平不満を抱くような人もいますし、
憎しみを抱くような人も場合によっては存在します。

「子育て世帯への支援が充実していく」ということは
その一方で、
子供のいない家庭や、独身者などは
一切恩恵を得ることができず、
そこに税金が使われるとなると、
そのことに対して不満を感じる人もいるわけです。

子供がいない場合、将来の年金などは他人の子供が
賄っている…という意見も当然ありますし、
それはまた一つの事実にはなりますが、
そうは言われても「はい、そうですか」となるほど
人間の心は綺麗なものではありません。

もちろん、独身の人や、子供のいない家庭全員が
そう思っているわけではなく、
私自身も子育て世帯ではありませんが、
特に子育て世帯への支援に対しては何も思いません。
必要な世帯には、どんどん支援が行われても良いと思います。

私のような人も他にもたくさんいると思いますから
不平不満を感じたり、憎しみを抱くような人は
独身や子供のいない家庭の中の「僅か」ではありますが、
「僅か」であっても実際にそういう人は確実にいますし、
そういう人がいなくなることはありません。
むしろ、これからももっと増えていくのが現実です。

そうなってくると、色々と社会的なリスクも
生まれてくるわけです。

この点に関しては「独身でいるのが悪い」だとか
「子育てすればいい」とか、そういう言い方で
バッサリと切り捨てていても、解決する問題ではないので、
色々と今後、対策を考えていく必要はあるでしょう。

今後「子育て」を経験しない人・関係のない人が増える

これからの先の時代「子育て」を経験しない人が
さらに増えていくと予測されています。

と、いうのも、少子化は年々進んでおり、
出生率などに関しても、どんどん低下している状態です。

子供云々の以前の段階である「結婚」をする人もますます
減っており、生涯未婚率も上昇中…というのが現実です。

そうなってくると、これから先の時代は、
さらに「子育て世帯」が減っていきます。
子育てという経験をする人がどんどん減っていく、
ということですね。

そうなってくると当然、
子育て世帯への支援に対する理解は
どんどん得られにくくなっていき、
これから挙げるような問題点が生じるリスクも
さらに高まっていきます。

当然、「自分には関係のない」子育て世帯への
支援が行われることに不満を感じる可能性の
ある人たちも増えていくわけです。

そのうち、子育てを経験する人の方が「少数派」に
なるようなことがあれば、
子育て世帯に対する支援の規模なども縮小されたり、
打ち切られたりする可能性まで出てきます。

「子育てと関係のない人」が多数派になった場合、
子育て支援を叫ぶような人は、支持されなくなってしまう
ためですね…。

そのため、このまま生涯未婚率などが上がり続けることがあれば
子育て世帯への支援が減り、日常生活などにおいても
肩身が狭くなる可能性もあるのです。

スポンサーリンク

子育て世帯への風あたりが強くなる

子育て世帯への支援ばかりが拡大されたり、
行われたりすると、当然、上でも書いたように
不平不満を抱く人は確実にいます。

そうなってくると、子連れの親子に対する
風あたりが強くなったり、
街中で見かけただけで憎しみを抱くような
そんな人も増える危険性があります。

もちろん、多くの人は
「やっていいこと」「やってはいけないこと」の
分別がついている人間ですから、
暴力を振るったりだとか、そういうことは
まずないと思いますが、
例えば、会社内で陰険な嫌がらせをしたり、
そういった「ちょっとしたこと」が増える可能性は
十分に考えられることです。

支援云々は自分で決めることではありませんから、
八つ当たりのようなことをされてしまうと
子育て世帯の人からするとたまったものでは
ないと思いますが、
それでも、子育て世帯への支援ばかりが行われるような
ことが増えると、そういう人は
どんどん増えていくでしょう。

事件の引き金となるリスクも0ではない

子育て世帯への支援が行われることで、
不平不満を募らせた人が、
いわゆる「無敵の人」と呼ばれるような状態に
なってしまい、事件などを引き起こす引き金に
なる可能性も、決して0ではありません。

恐ろしいことではありますが
「なんであいつらだけ…」という気持ちが
どんどん膨らみ、爆発してしまうような人間も、
大勢の人間がいれば、中には
出てくる可能性もあるのです。

子育て世帯に対する憎しみを持っているような人が
いた場合、子育て世帯への支援ばかりが拡大するようなことが
あれば、それが爆発してしまう可能性も
十分にある、ということです。

そういった場合、子育て世帯を狙うような
事件が起きたり、何らかの被害が発生したりしてしまう
可能性もありますし、
このあたりは、防止策も含め、将来的に
色々対策していく必要があるでしょう。

何か対策はないの?

子育て世帯への支援に不平不満が生まれたり、
理解が得られなくなることを対処する方法は何かないのでしょうか。

これは、現実的に言えば
”非常に厳しい”です。
解決策はあるにはありますが、
全て非現実的なものが多く、
実現には大きな困難がたくさん待ち構えているものばかりです。

解決策としては、

・子育て世帯以外にも支援をする
「子育て世帯」以外に対する支援も十分に行われていれば
「なんで子育て世帯だけ…」という不平不満は発生しにくくなるでしょう。
しかし、財源の問題などもあり、なかなか難しいのが現実です。

・少子化や生涯未婚率の上昇を食い止める
「子育て世帯」の当事者を増やしてしまえば、不平不満の声は
小さくなるでしょう。
子育て世帯にとっても暮らしやすい世界になるはずです。
が、これも現実的には難しく「未婚率」の上昇は
今後も食い止めることは困難に近いです。

・ストレスや不満を溜めている人を減らす
「他人に不平不満を抱いてしまう」ような環境ではなくす、
というのも方法の一つです。
例えば、全員が裕福であれば、他人に対して不平不満を
抱くような人は確実に減るでしょう。
とはいえ…これも現実的ではありません。

このように、実現不可能なものが非常に多く、
現実的には「子育て世帯だけ」にならないよう、
ある程度無難な支援をしつつ…というのが
現実的でしょうか。

一定数の不平不満が生まれることを回避するのは
非常に難しいのが現実です。

まとめ

子育て世帯への支援は、困窮している家庭などに
対しては特に必要なことです。

しかし、子育てを経験する人間が
この先どんどん減っていく以上、
単に子育て世帯に対する支援を拡大するだけでは
不平不満が爆発し、別の方向で
社会的問題になってしまうリスクがあります。

そうならないためにも、このあたりはやはり、
対策を考える必要があるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました