子育て支援をすれば未婚率は改善されるの?その答えは?

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子育て支援をすれば、
未婚率改善に繋がるのかどうか…

この点についてお話していきます。

基本的に「子育て支援」は「未婚率」の改善に
繋がるものではなく、
どちらかと言うと、出生率など、
そのあたりの部分に関係するものになります。

そのため、子育て支援と未婚率の改善は
そもそもの話、別問題となります。

ただ、中には”子育てを支援してくれるなら
結婚しよう”と言う人もいるんじゃないの?と、
思う人もいるかもしれません。

未婚率改善に効果はあるのか、ないのか、
この点を見て行きましょう。

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子育て支援では未婚率は改善しない

結論から言ってしまえば、
子育て支援をどんなにしたところで、
未婚率が改善する可能性は、ないに等しいです。
非現実的な子育て支援をすれば
話は変わって来るかもしれませんが、
現実的に実現可能な範囲内で子育て支援を
しているだけでは、未婚率が改善することは”ない”と
断言しても良いかと思います。

上でも書きましたが、
そもそも”子育て支援”は、未婚率を改善させるためのものではなく、
既に結婚している人の子供の人数を増やしたり、
既に子供がいる人の家庭を支えたり、そういった部分に
プラスになるものとなっていて、
結婚する・しないは、”子育て支援”云々以前の部分となります。

子育て支援自体は、未婚率の改善とはほぼ無関係のものなので、
これで未婚率が改善することはありません。

子育て支援が充実したから「結婚しよう」とはならない

基本的に、”子育て支援が充実してきたから結婚しよう”
などという理由で結婚に至る人は、まずいないと思います。
もちろん、全国を隅から隅まで探せば、ごく少数はいるかと思いますが、
それは全体的な数字からすれば、ほとんど影響のない数でしょうし、
”未婚率”の上昇のスピードの方が、遥かに早いでしょうから、
子育て支援だけでは、未婚率の改善をすることはできません。

子育て支援が充実すれば
”ほんのわずかに”それが理由で結婚する人も出る可能性はありますが、
それでも、年々増えていく未婚率の上昇スピードをはるかに下回る数でしょうから、
どんなに子育て支援を充実させようとも、
それで未婚率が改善することはありません。

むしろ、未婚率上昇のスピードの方が速く、
さらに未婚率は上昇していくことになるでしょう。

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現実離れした対策をすれば…

これは、仮定の話であり、
実際には不可能なことですが、
子育て支援が未婚率に対して効果を発揮する可能性が
あるとすれば、
方法はただ一つで、”現実離れした規模の対策を行う”ことです。

例えば極端な話をすれば、結婚して子供が一人できれば
1億円のような、もはやけた違いの支援をする、ということであれば、
これは、確かに未婚率の改善にも効果はあると思います。

結婚して、子供を作れば1億円…ということであれば、
多少なりとも、言い方は悪いですが”金目当て”で子供を作るような
人たちも出て来るでしょう。
金額がさらに跳ね上がれば、さらに効果は出るはずです。

…が、そんな支援ができるのかどうか、と言われると答えはNoで
流石にそこまでの規模の子育て支援を行うことは
現実的には不可能です。

よくある感じの支援だったり、今後、多少強化されたとしても
”そのぐらいでは”未婚率に対して
子育て支援が、影響を与えることはほとんどないでしょう。

「けた外れの子育て支援をしなさい」と、いう話ではなく、
実際に”こういう現実的ではないレベルのことをしないと
子育て支援は未婚率に影響を及ぼすことはない”と、
いうお話です。
実際に1億とか、そういう金額の支援をすることは不可能なので、
つまりは、子育て支援が未婚率に影響を与えることは
現実的には”ない”ということになります。

未婚率に対しては逆効果に作用する可能性も

子育て支援は、未婚率に対しては”逆効果”に
作用してしまうパターンも考えられます。

これは、どういうことかと言うと、
”子育て支援”を充実させようとするあまりに、
税金を上げたり、あるいは独身者から税金を取り上げようとするような
ことが万が一あれば、
当然、若者世代のお金は減っていき、
さらに結婚から遠のくことになってしまいますので、
こういった支援をすればするほど、悪影響が出てしまう可能性は
考えられます。

”一般人の負担を増やさない子育て支援”なら、問題はありませんが
”一般人の負担を増やす子育て支援”だと、
未婚率の上昇を招く可能性がある、ということですね。

未婚率の上昇は”お金”だけが原因ではありませんが、
お金も原因の一つであることは確かなので、
子育て支援を充実させるあまり、一般人の負担を
増やすようなことをしてしまうと、
未婚率の上昇の原因になってしまう、と、いうことになります。

子育て支援は本当に結婚に繋がらないの?

子育て支援は、本当に結婚に繋がらないのかどうか、
結婚しない理由としてよくあるパターンごとに
見て行きます。

・金銭面の理由で結婚しない人
子育て支援されたところで、未婚の状態の人の
収入が増えたりするわけではありませんので、
金銭面の事情が解決することはありません。
先程書いたように、子供が生まれれば1億、みたいな極端な対策(実現は不可能)でも
取れば、金銭面が理由で結婚しない人は結婚する可能性もありますが、
現実的にそれは無理なので、子育て支援で金銭面を理由に結婚しない人を
結婚に導くことは難しいと考えられます。

・相手がいないという理由で結婚しない人
子育て支援をしようと、”相手がいない”と言う状況に
何かプラスがあるかと言えば、全くありませんので、
当然、こういった理由で結婚しない人は、子育て支援がどんなに拡充されても
”関係のない”ことになります。
こういった人たちを結婚に結び付けるためには、
行政的な婚活支援なども場合によっては、必要になってくるかもしれません。

・結婚に興味がないという理由で結婚しない人
このパターンで独身でいる人は、
何をしても結婚することはありませんので、
子育て支援もそうですし、婚活支援などをしたところで、
意味はありません。
結婚する・しないは個人の自由ですから、
当然のことながら、子育て支援がプラスに働くことはありません。

このように、どのパターンであっても、
子育て支援がきっかけで、
結婚に至る人が増える可能性は限りなく低く、
子育て支援は、未婚率の改善には効果がない、と言うことになります。

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未婚率改善には別の対策を

もしも、未婚率を改善したいのであれば、
別途、未婚率には未婚率の対策が必要になります。

ただ、結婚は相手が必要なものですし、
結婚に興味のない人も増えているので、
子育て支援よりもこちらに関しては
さらに難易度が高く、
結婚したくない人に結婚を強制することはできませんし、
モテない人は周囲が何を言おうがモテませんから、
未婚率の改善となると、なかなか難しいのが現実です。

基本的には、”未婚率が上がることもある程度織り込み済みで”
それに応じた社会的な仕組みづくりをしていくことが、
最も重要な部分になるのではないかと思います。

まとめ

子育て支援は、どんなに行ったところで、
未婚率が改善することはありません。

非現実的なレベルにまで対策をすれば、
多少、効果はあるかもしれませんが、
そこまで子育て支援を拡充することは
現実的には不可能なため、
子育て支援で未婚率への効果を出すことは
難しいでしょう。

少子化にせよ、未婚率改善にせよ、
ある程度”時代の流れ”も影響してくる部分になりますので、
この点はどうにもならない部分があるのも事実です。

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