行政による婚活サービス・イベントの運営や、
婚活アプリの運営…
最近では、未婚率の上昇に伴い、
自治体によってはそういった動きを
見せるようなところも出てきました。
しかし、こういった行政による
婚活イベントの主催や、
婚活アプリの運営で、
未婚率の改善に繋がるのかどうか?と言われると
難しいところです。
実際のところはどうなのか、
この点について解説していきます。
効果は0ではない。けれど劇的な変化は難しい
行政主導の婚活イベントやアプリなどの運営により、
未婚率が大幅に改善するか、と言われると
現実的には”難しい”と言うのが答えになるかと思います。
厳しいようですが、
正直なところ、全体的な数字で見れば
”ほとんど目に見える変化は感じられない”と、言うのが
答えになるでしょう。
詳しい理由については後述しますが、
行政が婚活イベントなどを主催したり、
婚活アプリなどを運営したりしても、
”そのおかげで未婚率が大幅に減少しました”なんてことには
ならないでしょう。
ただ、効果は”0”はないとは思いますから、
費用対効果が望めるのであれば、
そういった取り組みも”全くの無駄”ということには
ならないかと思います。
婚活イベントを主催すれば、例え数組でも、
そこから結婚に至る人は出て来るかもしれませんし、
婚活アプリに関しても、スタートすれば
”そのアプリの利用者”の中から誰かしら結婚に至るような人は
例え数が少なかったとしても、出ては来るでしょう。
ですので、”効果が0”ということはないとは思います。
が、それが全体的な効果として
目に見える結果で出て来るかと言うと、
”微々たる変化”なので、
なかなか全体的な未婚率の改善にはつながらない、と、
そういうことになります。
では、どうして未婚率上昇の根本的な解決には
ならないのか、その点を見ていきましょう。
行政の婚活が始まったから、婚活しようという人は…
”行政による婚活イベント・アプリができたから
婚活を始めてみよう”と、いう人は
それほど多くないと私は考えます。
と、言うのも、”婚活をする人は、既にしている”でしょうし、
興味がない人は行政の婚活イベントやアプリが始まろうと、
興味はないままでしょう。
”行政がやってるアプリだから、婚活を始めよう!”などと
考える人は”本当にごくわずか”であると考えられるため、
未婚率の大幅な改善に繋がる可能性は低い、ということです。
もちろん、利用者はある程度いるとは思いますが
”元々婚活をしている人”が別のアプリなどから移動してきたり、
別のアプリやイベントとの併用など
”既に婚活をしている人”が中心で、
”今まで婚活をしていなかった人が行政のサービスだからと
婚活をスタートさせるかどうか”と言われれば、
あまり”新規”の人はいないのではないかと思います。
これも、0ではないと思いますが
限りなく少ない人数であり、
しかも、そのうち実際にある程度の効果を出すのは
”さらにその中からごく一握り”となりますから、
全体的な未婚率に影響するほどの
大きな変化は生じないでしょうし、当然、
行政が婚活イベントやアプリを運営しても、
未婚率改善に繋がることは、可能性としては低いです。
結婚願望なし・興味なしの人には関係ない
行政が婚活イベントを実施したり、
婚活アプリを運営したりしても、
結婚願望が元々ない人や、
結婚に興味がない人に対しては
”全く効果がない”のが現実です。
未婚率の上昇の原因の一つは”結婚するつもりがそもそもない”人が
増えていることもその原因の一つで、
この部分に関しては”どうすることもできない”のが現実です。
当然、行政の婚活イベントやアプリでも、
この層に関しては全く効果を出さないですし
この層に対する”対策”は無理なので、
(そもそも結婚するかどうかは個人の自由なので
それを縛ることはできません)
どうにもならない部分の一つになります。
モテない人には意味がない
行政が婚活イベントを主催したり、
婚活アプリを運営したりしても、
そもそも”今まで婚活をやってたけど、ダメだった”
というような人には、あまり効果は期待できません。
と、言うのも、婚活はロボットとするわけではなく、
人間相手になりますから、”モテない人”にとっては
行政が婚活イベントなどを主催しようと、
他のイベントだろうと、あまり変化はなく、
”モテないものはモテない”
”選ばれない人は選ばれない”
と、いう事実は変わりません。
世の中には一定数”恋愛や結婚には不向きなステータスの人”は
残念ながらいますので、
そういった人たちに対しては
行政が婚活アプリなどを運営したところで、
その結果が大きく変わることはありません。
ただ、この点に関しては
”どうにもならない”ことも多く、
例えば、何か難があるような人と”結婚しなさい”と行政側が
言うことはできませんし、
何か難があるような人とわざわざ結婚したい!と考えるような人は
少ないでしょう。
また、何も難が無かったとしても、世の中には”モテない”人も
実際に大勢いて、
そういった人と結婚したがる人はなかなか見つからないのも現実です。
行政による婚活イベントの主催や婚活アプリの運営は
この”結婚相手を見つけることができない人”に対しては
あまり効果を発揮しませんので、
この点も、行政による婚活アプリなどの運営では
改善することは非常に難しい、というのが現実です。
(この部分に関しても、先ほどの
結婚に興味がない人たち相手の部分と同じで、
”他人がどうこうできる問題ではない”です)
未婚率の上昇ペースが非常に早い
未婚率上昇のペースは非常に早く、
年々未婚率は上がり続けています。
この傾向はこの先も変わらないでしょう。
しかし、ここまで書いて来た通り、
行政による婚活イベントの主催や、
婚活アプリの運営では、
”それほど劇的に婚姻数が増える”ということは
無いと考えられます。
多少、成婚する人が出て来たとしても
”未婚率の上昇の方がそれ以上に早い”ために、
未婚率上昇を食い止めるような、そんな武器には
なり得ません。
微々たる増加は、簡単に飲み込まれるぐらいに
未婚率は上昇を続けているために、
行政主導のイベントやアプリなどでは、
未婚率の上昇を止めるには遠く及ばない、というのが
答えになるかと思います。
「ペースを鈍らせる」のが限界
未婚率の上昇に関しては
現状”ペースを鈍らせる”のが限界であると考えます。
この「婚活イベントの主催や婚活アプリの運営」だけでは
ほとんど効果は出ないと思いますから
”他の対策と組み合わせながら”ということになりますが、
それをやっても、最終的には
”未婚率の上昇を鈍らせる”のが限界であると思います。
結婚に興味がない人の増加や、
モテない人の存在など、
そういったものに関しては
”行政が何をしても意味がない”ですし、
それを縛ることもできません。
ですので、未婚率の上昇に関しては
既に食い止めることは困難になっており、
自然と天井に達して横ばい(少し上がったり下がったりを繰り返す)に
なるまでの時間を遅らせる…
これが限界になってくるかと考えられます。
まとめ
行政による婚活イベントの主催や
婚活アプリの運営は
”やらないよりはマシ”レベルであって、
そんなに劇的な変化を期待できるものではありません。
と、言うのも婚活をするような人は
もうしているでしょうし、
今現在婚活をしていない人は
”行政のサービスが出来たから始めてみよう”などと
考える人は全体のごくわずかでしょう。
未婚率の上昇スピードから考えると、
この対策が目に見えるような大きな成果を上げる可能性は
非常に低いと考えられます。
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