同人誌って儲かるの?その答えと現実は?掛かる費用は?

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「同人誌」…
自費で本を作った出版されたもののことを言い、
全国の書店などで扱われる…
というものではなく、
コミケなどの同人イベントや、
ネットでの販売など、
限られた範囲内で販売が行われる本のことを示します。

この同人誌、
最近ではツイッターなどの普及や
イベントの拡大などもあり、
昔よりも耳にする機会も増えてきていると思いますし、
中には同人誌の話題を聞いて
「同人誌って儲かるのかな?」などと
思う人もいると思います。

では、実際のところ、”同人誌”は儲かるのでしょうか。

儲かるのかどうか、どんな費用がかかるのか、
それぞれ解説していきたいと思います

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同人誌は基本的に儲からない

同人誌というものは
残念ながら、基本的には
「儲からない」というのが、答えになってしまいます。

多くの人は、赤字になっていますし、
赤字にならなかった場合でも
とても「儲かっている」という状態ではなく、
同人誌で儲けたり、
同人誌で食べて行く…というのは
非常に難しい、というのが現実になります。

勿論、一定の利益を上げているような人も
いるにはいますが、
それは全体的に見ればごく少数であり、
少し絵が上手かったり、
少し物語を作るのが上手だったり、
ツイッターなど、SNSでファンがある程度いたり…
その程度では、基本的には儲からない、
というのが現実です。

同人誌で生活していくのは困難

同人活動だけで生活していく…というのは
現実的には非常に困難で、プロになる以上に
困難…などとも言われています。

実際に同人活動をしている人の多くは
他にメインの仕事があったりすることが多く、
同人誌などの同人活動オンリーで
生活している人は、限りなく少ない、というのが
現実になります。

趣味で楽しみながら
生活できる…というのは、多くの人の夢だと
思いますが、なかなか現実的には
厳しい…ということになってしまいます。

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趣味として楽しむのが現実的

同人誌の制作・販売に関しては
基本的には「仕事」ではなく
「趣味」として楽しみながら
お小遣い程度のお金が増えればラッキー…ぐらいの
感覚で捉えておいたほうが良いです。

同人誌を仕事にしよう、だとか
同人誌で食べて行こう、だとか
そういう風に考えていると
相当厳しいですし、
逆に、本来好きなことであったはずのものに対してまで
モチベーションが下がってしまう可能性があります。

そのようなことになってしまわないためにも、
採算面は度外視して、
同人誌を作ったり、販売することを楽しむ…ぐらいの
気持ちでスタートすることをおすすめします。

少なくとも、最初から「金」目当てで
同人誌を始めるのであれば、
別のことでお金を稼ぐことを目指した方が
遥かに効率的ですし、
可能性としても高まるかと思います。

赤字になることも多い

同人誌を作って、販売して…
という流れは「モノ」を売るわけですから
当然、多少なりとも収入が発生する…
というイメージを抱く人は
多いと思います。

ですが、現実には同人誌というものは
赤字になることも多く、
「苦労して作り上げた作品を販売したのに
経費を引いたら儲かるどころか
マイナスになっていた」という
状況になることも非常に多い世界です。

上で「お小遣い程度でいいや」ぐらいに
思っておくと、とも書きましたが
お小遣い程度どころか、
お小遣いが無くなってしまうようなことも
ある世界なので、その点、注意が必要になります。

実際に、同人誌などの販売で有名な
コミケでも、半数以上が赤字である、という
話もありますし、
同人誌で稼ぐのは難しいどころか
同人誌を出版すると、むしろそれを販売しても
赤字になってしまう…と、
そういう厳しい世界になっているのです。

お金を稼ぐための世界ではない、と
基本的に考えておくのが良いでしょう。

成功している人は、0ではない

ここまで、厳しい感じのことを
書いてきましたが、
同人誌で成功している人もいるにはいます。

同人誌である程度の儲けを出している人も
実際には、少数ながら存在はする、
ということですね。

ただ、先ほどから書いている通り、
これは”レアケース”であり、
基本的には、ほとんどプラスにならないか、
逆にマイナスになることの方が
多いのが事実です。

とはいえ、”絶対に成功しない”というわけではない、
ということです。

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仮に成功しても安定は難しい

同人誌の世界は厳しく、
上でも書いたように、ある程度の収入を
得ることのできるような人が
実際に存在すること自体は事実ですが
仮に”成功”したとしても、
それを”継続”させることは非常に難しく、
どんなに奇跡が起きても
「ずっと同人誌で安定して食べていける」という
状況に持っていくのは、ほぼ不可能に近いです。

例えば1作品、ヒットしたとしても
それがずっと続くかは分かりませんし、
同人誌の世界は後ろ盾などがないことが
ほとんどですから
「成功したその次」を続けることができるかどうかも
分からなければ
「今、この瞬間の人気」をどこまで維持
することができるのかどうかも
分かりません。

そのため、”安定して収入を稼ぎ続ける」という
状況に持っていく、というのは
非常に難しいものがあります

どんな費用が掛かるの?

同人誌を出したり、販売するためには
どんな費用が掛かるのでしょうか。

金額的な面を言うと、人によって
大きく変わってきてしまうので、
「どんな費用が掛かるのか」を
ご紹介していきたいと思います。
(※あくまで一例です)

・印刷代
・画材代
・資料代(※必要な場合)

まず、同人誌を作るためには
↑のような費用が必要になってきます。
特に、印刷に関してはやはり、
費用が掛かってしまいますね。
最近では、電子書籍などもありますので、
電子書籍でもいいや、と言う場合は
費用を浮かせることは可能にはなってきていますが
やはり「同人誌」と言うと、紙のイメージが強い、
というのもまた事実であるかと思います。

イベントなどに参加して販売をする場合は、
さらに下記のような必要もかかります。
・参加費など
・交通費
・宿泊費(※イベントに参加するために宿泊する場合)
・食費
・送料など(※イベント会場にモノを送る場合)
・名刺の費用
・必要な機材の費用

イベントに参加して(コミケなど)販売する場合は
さらに費用が膨らむ、ということになりますね。

が、ここまで費用をかけて
実際に何百冊も売れるようなことは
あまりなく、
数十冊程度にとどまるケースが
一般的には多いために、
結果的にはほとんどが赤字になる…
ということになります。

職業にするのは難しい

結論を言えば
同人誌を職業にするのは非常に難しく、
創作でお金を稼ぐにしても、
もしも「職業として」同人誌を始めようと
しているのであれば、
考え直した方が良いですし、
やめておいた方が良いです。

お小遣い程度の収益を上げることですら、
同人誌の場合は難しいので、
その点も、しっかりと理解し、
覚悟をしておかなくてはいけません。

あくまでも趣味の一環として
楽しむ!ということであれば
全然良いことですし、
趣味があるのは良いことですが、
「お金目当て」で同人誌を検討しているのであれば
悪いことは言わないので
やめておいたほうがいい、
ということですね

まとめ

同人誌は「お金を稼ぐ」ということよりも
「趣味」「楽しむためのもの」という
側面が強いですし、
そういうものです。

お金を稼ぐために同人誌を作ろうと
思っているのであれば
やめておいた方が良いと思いますが
趣味や「自分の作品を誰かに楽しんでもらいたい」という
気持ちからであれば得るものもあると思うので
そういったものの場合は、挑戦してみると
色々な新しい発見も、あるかもしれません。

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