どうして熱中症になるまでエアコンを使わないの?様々な理由!

この記事は約6分で読めます。

エアコンを使わずに
熱中症になって命を落としてしまった…
そんなニュースを真夏になると
毎年のように見かけると思います。

当たり前のようにエアコンを使っている人からすると
「どうして熱中症になるまでエアコンを使わないのか」と
疑問に思う人もいると思いますし、
中には「節約とか、頑固になってエアコン使わないなんて…」と
思ってしまう人もいるでしょう。

確かに、過剰な節約目的だったり、
単純に「昔はエアコンなしでも大丈夫だったんだ!」みたいな
頑固な人もいるにはいるでしょう。
ただし、それが全てではありません。

”どうしようもない理由”でエアコンをつけられなかった人も
中にはいますし、
単純に頑固だったり、過剰な節約だったり、ではない可能性も
十分にあるのです。

「どうして熱中症になるまでエアコンをつけないのか」
その理由を解説していきます。

スポンサーリンク

頑固や節約目的だけとは限らない

上でも書いた通り、確かに単純に頑固なだけだったり、
ちょっと”やりすぎ”な節約目的だったり
する人もいるにはいます。

しかしながら、全てがそうか?と言われれば
答えはノーです。
止むを得ない事情、どうすることもできない事情、
意外な理由から、
熱中症になるまでエアコンをつけられなかった、という人も
この世にはたくさんいるのです。
もちろん、倒れていない人の中にも
そういう状態にある人はたくさんいるでしょう。

単純に「頑固だったから」「節約しすぎ」で
切り捨てるのは簡単ですが、
必ずしもそうではない、ということですね。

では、理由を見ていきましょう。

暑さを感じていない

理由の一つとして考えられることが、
まず一つ「暑さを感じていない」ということです。
特に、高齢者の方に多めで、
人間は、加齢と共に色々な感覚や
体温調節機能なども徐々に
壊れて行ってしまうものです。

その結果「暑い」のに、
本人は「暑い」と感じていない…という
状況が出来上がってしまいます。
しかしながら、本人は暑いと感じていなくても
やはり、身体にはダメージがどんどん蓄積されていってしまい、
最終的には、本人が暑いと感じないまま
熱中症になってしまって…
という極めて危険なケースです。

個人差はありますが、人間は歳を重ねれば重ねるほど
そういう部分が出てきやすい生き物です。
皆様も「暑い」と感じなければなかなかエアコンとかを
使ったりはしないと思います。
歳をとると、”本当は暑い”のに、本人はそれを感じない、
という状態になってしまい、
その結果「エアコンをつける」という考えに
至らないまま、気付かぬうちに熱中症…ということに
繋がってしまうのです。

これは、本当に恐ろしいことなので、
本人も、室温などを温度計等で確認するべきですし、
周囲にご家族がいるのであれば、
本人の状態を注意しておく、ということも
大事なことの一つになります。

スポンサーリンク

金銭的な事情でつけられない

お金を払えるのに「節約」ではなく、
”本当に払えない”ケース。

普通に生活していると
なかなか想像もつかないと思いますが
世の中には、そういう人も実際に存在します。

エアコンって、お金がない人からしてみれば
本当に大きな出費なのです。

そのため、暑いとは感じているし、
エアコンもつけたいけれど、
金銭的な事情でつけられない、というケースは
多々存在しています。

例えば、エアコンを新しく購入して取り付ける、と
なれば膨大な費用が掛かります。
金銭的にギリギリの人からしてみれば
本当に払うことはできません。

また、エアコンが壊れてしまった場合も同じで、
金銭的にギリギリで生活しているような人から
してみれば、エアコンを修理したり
新しいエアコンを購入したり、そういったことも
することができません。

つまりは、”エアコンが欲しいけど、お金がない”
と言う状態です。

「なんで熱中症になるまでエアコンつけなかったんだろう?」ではなく、
「つけたくてもつけられない!!」ということです。

それほどまでに生活が苦しい人って、
自分が、その立場でないとなかなか想像できないと
思いますが、実際に存在します。

「もっと稼げばいいじゃん」と思うかも
しれませんが、そう簡単な話ではないのです。

既にエアコンが取り付けられていたとしても
エアコンを使う電気代すら払うことが困難で、
結果的にエアコンがあっても使えない…
という人もいます。

つけたくても、つけられない…
それも、熱中症の原因の一つになっています。

使用できる状況ではないケースも

例えば、寝ている間など、
”我慢していたわけではなく”、
寝ている間に熱中症になってしまい、
そのまま…なんていうケースもあります。

我慢していたわけでもなく、
”気づかぬうちに”と言う感じですね。

もちろん、寝る前からつけておくのがベストですが
「寝る前はそれほど暑いとは感じなかった」
というようなケースもありますし、
タイマーなどで、エアコンが寝ている間に切れてしまい、
そのまま起きるまでの時間に室温が上がり、
気付かないまま熱中症になってしまった…などという
ケースも存在しています。

このように、
「エアコンをつけることのできる状況ではなかった」
というケースもあります。

周囲の人間関係によるもの

周囲の人間関係が原因で
つけられないケースも考えられます。

例えば、家族の中に大のエアコン嫌いがいて
自分は暑いけど、エアコンをつけることが
できなかったり、職場の場合で考えると
職場の方針でエアコンをつけることができなかったり…

これまで紹介してきたケースと比べれば
熱中症に繋がっている事例は少ないとは
思いますが、こういった事情で
エアコンをつけたくても、つけることができない、
という人がいるということは、まぎれもない事実の一つに
なるかと思います。

スポンサーリンク

単純なエアコン嫌いもいる

もちろん、エアコンをつけずに
熱中症になってしまう人の中には
↑のようなやむを得ない事情ではなく
”単純なエアコン嫌い”な人や、
頑固なだけの人もいるでしょう。
これもまた事実です。

エアコンをつけると体調が悪くなってしまう、という
体質上の悩みがある人もいますから
一概に悪い、とは言い切れませんが、
ただ単に「俺は嫌いなんだ!」みたいな考えや
「昔はエアコンなんてつけなくても大丈夫だったんだ!」みたいな
あまりよろしくない考えを持ってしまっている人もいます。

こういう場合に関しては、本人が危険を自覚する、
ということももちろん大切ですし、
周囲の人間がいるのであれば、周囲が本人を
説得してあげる、ということも大切になります。

今は昔の暑さとは違いますし、
本当に危険な状態です。

エアコンで体調を崩してしまう、とかそういう場合は
仕方ないですし、別の対策を考える必要がありますが
そうでないのであれば
しっかりとエアコンを使っていくことが大切ですし、
頑固になっていて、命を落としてしまったら
本当に本末転倒ですから
本人・周囲が気を付けてあげる必要があります。

「自分は熱中症にはならない」という思い込みは
禁物です。
熱中症は、それまで大丈夫だったのに、急に
ぐらーっ!と来るような感じにいきなり来ますから
絶対に油断してはいけません。

まとめ

どうして熱中症になるまで
エアコンを使わないの?と思う人は
たくさんいると思いますが
上のようにやむを得ない事情の人も
世の中にはたくさんいる、ということです。

最後に紹介した、単純に頑固な例を除き、
単純に自業自得、で片づけてしまうことは
できません。

世の中にはいろいろな人がいて、
色々な事情がある…
ということは覚えておきましょう。

タイトルとURLをコピーしました