ブライダル業界の未来は?今後は非常に厳しい。生き残る方法は…?

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ブライダル業界は、
以前と比べて厳しい状況に置かれています。

と、いうのもブライダル業界は
「結婚」を中心にしたサービスを提供する業界のため、
以前と比べて、未婚率自体が上がっているような現状では、
当然、厳しくなってきますし、
この先、さらに結婚する人が減る、と言われている時代ですから、
「現状が厳しい」だけではなく「今後はさらに厳しい」業界なのです。

そんなブライダル業界に待ち受ける厳しい現実と、
生き残るための方法について、詳しくお話をしていきます。

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今のままでは確実に衰退する

今の状況のまま時代ばかりが進めば、
ブライダル業界は、確実に衰退していきます。

その理由としてはこれからお話していきますが、
もはや、数十年前とは違い、
現代では「結婚」がそもそも当たり前のことでは
なくなっているためです。

この流れは今後、さらに拡大していきます。

ブライダル業界とは、切っても切れない関係にあるのが
”結婚”です。
その結婚をする人が減ってしまえば、
当然、業界としては大きなダメージを受けることになります。

今後待ち受けている現実と課題、
生き残るためにどんなことができるのかどうか、
その点について、見ていきましょう。

未婚率は今後もさらに上昇する

まず、ブライダル業界にとって
最大の痛手となるのは
”未婚率の上昇”です。

これはもはや避けようがないことであり、
男女ともに、未婚率は年々上昇しています。
今後の予測も、この上昇は止まることなく、
さらに一定の割合まで、未婚率は上がっていくと
見られています。

恐らく、未婚率の上昇は
「ある程度の水準まで上がり続けて、ある段階から
 上昇が緩やかになり、最後には横ばいになる」と
いう流れを辿ることになりますが、
この”上昇”がどこまで続くかはわかりませんし、
上昇が止まっても、未婚率が下がる可能性は、
世の中が大きく変化でもしない限り、厳しいでしょう。

場合によっては「独身のほうが多数派」という時代が
やってくる可能性もあります。

そうなってくれば、当然ブライダル業界には
非常に大きな痛手となります。

”結婚する人”が減れば当然、結婚式や
披露宴などを行う人も減りますからね。

とは言え、未婚率の上昇を
ブライダル業界が何かをして防ぐ、ということは
現実的には困難であり、
結婚に夢を与えるようなPRをするぐらいしか
できないと思いますが、
それで未婚率が下がるなら、少子高齢化や未婚率の上昇など、
問題にはならないでしょう。

よって、”未婚率の上昇は今後もさらに進むもの”という
前提を受け入れる必要があります。

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結婚式に対する考え方も変わった

世間の結婚式に対する考え方も変わり、
「結婚式は必要のないもの」と考える人も増えました。

実際に、未婚率が上昇しているだけではなく、
「結婚した人たちの中で結婚式などを行った夫婦の割合」も
減っているのが現実です。

そのため、”そもそも未婚率が上がっている”上に、
結婚した人の中でも”結婚式などを行わない”人が
増えているために、ダブルパンチの状況に
ブライダル業界は直面しています。

理由としては、色々な理由があり
「そもそも結婚式自体に魅力を感じない・不要と考えている」人が
増えたのも、一つの要因で、
これは、昔とは価値観が変わったことを意味します。
昔ほど親戚づきあいだとか、友人づきあいだとか、
そういったものが深くない人も多く、
「結婚式をやっても、招待する人もいない」という人もいます。

また、それだけではなく、
「金銭的な理由」を挙げる人もいます。
確かに、結婚式や披露宴は、普段の日常生活では
考えられないほど、莫大な費用がかかるのも事実であり、
その費用を出すのがそもそも難しい、という人も
今の世の中はたくさんいますし、
「安定性」を求める世の中ですから
「結婚式に多額の費用をかけるなら、生活家電を揃える」などなど、
実用的な方面にお金を回す考えの人もいます。

このように、結婚式自体、昔とは違い
「結婚した=結婚式」という考えではなくなりつつあり、
保険会社の統計では「結婚式などを行っていない夫婦」のほうが
多数派になっているのも現実です。

これに関しては
「結婚式に価値を感じない」人の考えを変えることは難しいと思いますが
費用面に関しては、時代に沿った価格設定への変更や、
費用的に厳しい人でも行うことができるプランなど、
ブライダル業界側でも「過去のやり方」にすがるのではなく、
何か根本的に変えなくてはならない時代が目の前まで
やってきている、と言えます。

無い袖は振れない、という言葉があるように、
お金がない若者が増えているのであれば、
当然、そのままでは利用者はどんどん減っていくばかりですから
何か、考えないといけないわけです。

感染症拡大などによる社会的な考えの変化

2020年~世界中で発生した感染症拡大により、
社会的な考え方も大きく変わりました。

これはブライダル業界に限った話ではありませんが
「多くの人が集まるようなもの」に関しては
非常に大きな痛手を負いました。

結婚式に関しても、見送るような夫婦や
中止・延期する人が相次ぎ、
これは、未婚率の上昇などとは異なり、
”以前から予測されていたこと”ではなく
”想定外の事態”です。

ブライダル業界は、これによりさらに苦しくなった、と
言えるでしょう。

感染状況などが落ち着き、だんだんと元通りの日常を…
とも言いたいところですが、
100パーセント元に戻るには非常に長い時間が掛かりますし、
この感染症拡大をきっかけに、こういった集まりを
しないようにしよう、という流れや
「オンライン化」なども流れも、今後、広がりを見せるでしょう。

恐らくは、”100パーセント”元に戻る可能性は低いですし、
元に戻ったとしても、それは非常に長い年月をかけての
話であり、そうしている間にも、未婚率はさらに上がっていきます。

この点に関しても、非常に厳しい要因の一つであり、
また、感染症拡大により「金銭面」で苦しい家庭も増え、
それも間接的に更なる打撃となっています。

対策としては「オンラインの結婚式」など、
新たな社会に合わせたプランなどもしっかりと検討
していくことになるでしょうか。

時代の変化を受け入れなければ、破滅のみ

ブライダル業界が生き残るためには、
「時代の変化を受け入れ」、その先に進むことです。

未婚率の上昇、
結婚式に対する価値を感じない人の増加、
感染症拡大などによる人が集まる機会の減少…

これらを”全て”まずは受け入れることです。

その上でどうするのか、と言われると
現実的には非常に厳しいことですが、
まずは「晩婚化」とも言われる時代ですから、
晩婚やシニア層に向けたアピールも必要になるでしょうし、
もちろん、効果は薄くとも、結婚式などの魅力を
積極的に発信したり、
「現代に合うコストパフォーマンスのプラン」なども
作り出していく必要があるでしょう。

それに加えて「オンライン披露宴」など、
”直接集まらなくても問題のない”ようなプランなどなど、
とにかく”全ての要素”に対して、
変化をすぐにでも受け入れて実践することです。

いつまでも昔の結婚式を追求していては、
それはそれでよい部分もあるものではあると思いますが
ブライダル業界は「ビジネス」ですから、
それでは生き残れないのです。

まとめ

現実的には、ブライダル業界が今のまま
生き残ることは、困難に等しいです。
仮に、業界全体が生き残りをかけて、
時代に沿った対応をしたとしても、
やはり、現実的に、多くの業者がつぶれていく…
ということにはなってしまうかと思います。

業界全体の需要が失われてしまった場合、
同じ形ですべてが生き残る、ということは
非常に難しいのです。

そんな現実が迫っていることを、受け入れつつ、
生き残りをかけて対策していくしかありません。

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