プロ野球の世界において
”来季の契約を結ばないことを通告すること”を
”戦力外通告”と呼びます。
(来季の戦力構想外などとも言われます)
これは、言い方を選ばずに簡単に言えば
現在所属しているチームから
”クビにされる”ということを意味しており、
戦力外通告を受けた選手は基本的に、
来季、そのチームでプレイすることはできません。
(※一部、例外として支配下の選手が育成契約で再契約する場合は
ありますが、それほど多くはありません)
そのため、戦力外通告を受けた選手は、
他のチームに移籍するか、あるいはプロ野球の世界から去ることに
なりますので、選手本人にとってももちろん、
選手のファンからしてみても、大変重いものになります。
では、戦力外通告を受けるリスクが高まるのは
どのような点になるのか、この点を見ていきましょう。
基準は様々。球団によっても異なる
戦力外通告の基準は様々で
例えばチーム事情(このポジションの選手はたくさんいる、
このポジションの選手は不足している…など)によっても
異なりますし、
チームの方針や、その選手の成績以外の部分などによっても
左右されることがあり、
”あらゆる部分が考慮される”ために、
一概に”こうだから戦力外通告になる”と断言することは出来ず、
実際に”成績が悪い選手”でも、長々と現役を続けられるようなケースもあったり、
逆に”え?この成績でも戦力外?”と言うような選手がいるのも事実です。
そのため、これからご紹介していく下記のようなポイントに
当てはまったとしても、必ずしも戦力外になるわけではありませんが、
それでも、これから紹介していくポイントに
当てはまる部分が多ければ多いほど、
その選手の”戦力外リスク”は高まっていくのも事実です。
ファンの立場からすると、どうにもならない部分ではありますが
”戦力外リスク”が高まる選手はどのような選手かを見ていきましょう。
成績が悪い選手
一番単純な理由かつ、戦力外になるリスクを一番高めてしまうのは
やはり”成績の悪い選手”です。
成績が悪ければ当然のことながら
”プロ野球”の世界においては戦力にならなくなっていきますし、
それが続けば続くほど
”戦力外”を言い渡される可能性は高まってしまいます。
特に”今後、伸びる見込みがない”かつ、”成績が悪い”と言う状況に
なってしまったり、
年々成績が下降していたり、
成績の悪い状況が何シーズンも続いていたりする場合は
”戦力外通告されるリスク”が高い状態にあると言わざるを得ません。
1軍出場のない選手
育成選手の場合は、そもそも1軍の試合には
出場できないので例外ですが、
支配下登録されている選手(1軍の試合に出ることができる選手)で、
1軍への出場がない、あるいは1軍への出場がほとんどない、という
状況である場合は、戦力外のリスクが高まります。
例外として高卒や大卒の入団1年目の選手だったりする場合は
”1軍デビューを急がず、2軍でじっくり育てる”という方針が
取られているだけの可能性もありますが、
入団してから何年も経過している支配下選手なのに
1軍にほとんど呼ばれない状況だったり、
”前は1軍で活躍していた”のに、最近は1軍に呼ばれなくなってしまった
選手に関しては戦力外のリスクは高いと言えるでしょう。
2軍出場すらない選手
これは育成選手も含んだ話になりますが、
「3軍」や「4軍」が存在する球団の場合、
2軍にすら出場機会がほとんどない選手は
戦力外のリスクが高まります。
例外として、トミージョン手術など、
何らかの手術を行いリハビリ中の選手は別ですが、
そうではなく、普通に試合に出れる状況であるにもかかわらず
常に3軍にいて、2軍に呼ばれることもないような選手だと、
かなり”戦力外リスク”としては高い、というのが現実になります。
入団から年数が経過している選手
入団から年数が経過していることも
リスクを高める要因の一つです。
”一定の成績を出している”状態であればこの点は
心配する必要はありませんが
”成績が微妙な状態”の場合は
入団からの年数が経過していればいるほど、
”戦力外リスク”は高まってしまうと考えて良いでしょう。

例えば”微妙な成績”の選手が二人いて、
その選手が全く同じ成績・ポジションだったとして、
一人は3年目、もう一人は8年目となると、
この場合、8年目の選手の方が先に戦力外になるリスクが高まります。
と、言うのも全く同じ成績でも
3年間成績が微妙な人と、8年間成績が微妙な人がいた場合、
前者の方が”この先成長する可能性はまだある”ので、
後者の”8年間も成長しなかった選手”の方が
この先も見込みがないと判断されやすい、ということですね。
高齢の選手
これも、↑と似たような理由になりますが
年齢以外全く同じ成績の(そんなことはあり得ませんが)選手がいて、
一人が22歳、もう一人が35歳なら、
35歳の選手の方がよほどスター選手だったりでもしない限りは、
こちらの35歳の選手の方が戦力外になる優先度としては高いです。
これも、高齢であればあるほど、この先衰えていく可能性は高く、
若ければ若いほど”まだ伸びる可能性がある”ためですね。
同ポジションの選手が豊富な場合
同じポジションの選手が多く、
活躍している選手が多い場合、
戦力外のリスクは高まります。
例えば、同程度の成績で年齢なども同じの
内野手と外野手がいる場合で、
そのチームは現在、内野手が不足気味・外野手は多いという状況で
あった場合、
イマイチな成績であったとしても、内野手の選手のほうは
生き残り、外野手の選手の方が戦力外になるリスクが
高まります。
このように”他の選手との兼ね合い”で戦力外リスクが
高まることもあり、
競争率がチーム内で高いポジションの選手の方が、
危険であるのは確かです。
過去の実績など
過去の実績が”ある”選手は成績が落ちても
ある程度は面倒を見て貰える可能性が高いほか、
球団生え抜き(トレードなどで加入した選手ではなく
最初からその球団一筋の選手)の選手は、
戦力外になってしまうリスクが
そうでない選手と比べると低いです。
一方で、”過去に実績を残せていない”選手や、
トレードなどで外部からやってきた選手の場合は
ある程度、リスクは高まりやすく、
成績が下降したりした場合は戦力外のリスクも高まっていきます。
何らかの問題がある選手
素行などに問題があったり、
過去に何らかのトラブルを起こしたりしている選手は
戦力外になるリスクは高まります。
球団にとっても厄介な存在となるのは確かですし、
それで成績がイマイチとくれば、球団に置いておく必要も
なくなります。
ただ、このケースの場合は
戦力外ではなく、トレードなど
”他球団への移籍”を前提とした対応が取られる場合も
ありますので、戦力外以外の部分で
所属している球団を去る…と言うことになる場合もあります。
なお、プロの野球選手であっても
事件沙汰に至る事案を起こした場合は
戦力外云々ではなく、そのままプロ野球選手としての
キャリアを終えることになる場合もあります。
これは、プロ野球選手だけではなく、どんな業界でも
同じことですね。
まとめ
戦力外通告を受ける基準は
球団によっても、その時の監督などによっても、
球団の事情によっても異なるため、
”この数字以下なら戦力外”ということはありません。
ですが、上のような状況に当てはまる箇所が
多い選手であればあるほど、戦力外のリスクが高いのは
事実ですから、
そういった選手を応援している場合は、
応援できるうちにしっかりと応援しておく、
ということも大事なポイントの一つになるのです。
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