「誹謗中傷」と「批判」の違いを理解する。混同してはいけない。

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近年では、
色々なことに対する「誹謗中傷」が問題になっています。

ネットの利便性がどんどん向上していくことは
とても良いことですが、
一方でこういった「誹謗中傷」などの問題が
起きているのも事実です。

しかしながら、世の中の誹謗中傷にまつわる動きを見ていると
「誹謗中傷」と「批判」が頭の中でごちゃ混ぜになってしまって
いるような人も見かけます。

誹謗中傷と批判は違います。
このことを理解できていない人が多すぎる、ということです。

「何でも誹謗中傷」にしてはいけませんし
「何でも批判」にしてもいけません。
どっちかに両極端に偏った考えを持つのではなく、
「誹謗中傷」と「批判」の”区別”をしっかりと
頭の中でつけられるようにすることは非常に大切なことです。

誹謗中傷は絶対にしてはいけないことですし、
許されないことです。

一方で、すべてを誹謗中傷と決めつけたり、
すべてを「これは批判だ」と開き直るようなことも
あってはならないことです。

しっかり、区別をつけていきましょう。

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誹謗中傷と批判は「別物」

「これは批判だ」と言いながら、
暴言を吐いたり、個人を攻撃するような発言を
繰り返すような人もいれば、
一般的な批判を受けたり、
「それは違うでしょう」と指摘されたりするだけで
「誹謗中傷扱い」してしまうような人もいるのが現実です。

これは、両方とも間違っています。

批判は批判であり、
誹謗中傷は誹謗中傷でしかないのです。

「批判=誹謗中傷」ではありません。

当たり前のことのはずなのですが、
この”当たり前”を、理解できていないような人が多いのも
現実で、理解できない人が増えることは
非常に危険なことです。

”誹謗中傷も”批判だと思い込む人が増えれば
罪の意識なく誹謗中傷をする人が増えてしまい、
恐ろしいことになってしまいますし、

逆に”批判も”誹謗中傷だと思い込む人が増えれば
「自分の意見に反対した人間」全てを勝手に
誹謗中傷と決めつける人が増え、
何も意見すら言えない世の中になってしまいます。

批判と誹謗中傷は別物。
繰り返しになりますが、非常に大事なことであり
勘違いしている人が多すぎる現状は、危険です。

この2つの区別はしっかりとつけるようにしてください。

如何なる理由でも「誹謗中傷」は許されない

まず、如何なる理由であっても
誹謗中傷は許されない行為です。

例え、相手が悪人であったとしても、です。
悪人を誹謗中傷すれば、
相手が悪いのはもちろんですが、
誹謗中傷した側も「悪い」ということになり、
”両方悪い”という状態になります。

誹謗中傷は、絶対にしてはいけないことなのです。

批判との境界線として

・根拠や証拠のない状態で相手を叩く
・暴言や暴力的な行為が含まれている
・度を超した行為
・外見やその他、相手が起こした問題と関係のない部分への攻撃
・法律に反する行為を含む内容

などは、これは仮に相手が悪い人間であったとしても
「誹謗中傷」にあたり、
相手も、あなたも悪い、という状態になりますし、
誤解に基づいた情報で、誹謗中傷などをしている場合
「誹謗中傷をしている側”だけが”悪い」ということになります。

誹謗中傷は時に人を傷つけ、
重大な結果を招くこともありますし、
法的な責任を問われることもあります。

ネットの場合、特に軽い気持ちで誹謗中傷を
してしまう人も多く見受けられますが
そのようなことは絶対にしてはいけません。

「これは誹謗中傷ではなく批判だ」と称しても
↑のようなことや、明らかにやりすぎな行為を
含んでいる場合、それは自分で「批判」を自称していても、
誹謗中傷でしかありません。

「批判という名を盾に、誹謗中傷してはいけない」
これは、よく覚えておきましょう。

批判と誹謗中傷は、違います。

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批判を誹謗中傷扱いする行為も許されない

最近では、逆に
↑のようなものではなく「普通の批判」にも関わらず
「誹謗中傷扱い」するような、
逆の意味で悪いパターンも残念ながら増えてしまっています。

誹謗中傷は絶対にしてはいけないことですし、
許されないことです。

しかしながら「ただの批判を誹謗中傷扱い」してはいけない。
これも、大事なことです。

そんなことをしてしまえば、
「誰も何も意見を言えない世の中」になってしまいますよね。

「批判」と「誹謗中傷」の区別は
批判する側もそうですし、批判”される側”もしっかりと
つけておかなくてはいけません。

酷いケースだと
「あなたは間違っていると思います」と言われただけで
「誹謗中傷!」みたいに騒ぎ出す人までいますが
これは、おかしな考えです。

↑のようなことをしつこく何度も言っているなら
話も変わってきますが、単純に上のような言葉遣いで
「それは違うと思います」と言われているのであれば
そこに誹謗中傷の要素はありません。

相手はあなたに単なる「批判」をしているだけです。

すぐに誹謗中傷だと騒いだり、
そういった「逆の意味で悪い例」も増えており、
これもまた、問題の一つと言えます。

批判を全て誹謗中傷扱いして
耳を塞ぐのは楽ですが、
それでは暴君とやっていることが同じです。

「誹謗中傷」はいちいちまともに相手をする必要はありませんし
悪質なものについては毅然とした対応を行うことも大事です。

一方で「誹謗中傷ではない批判」に関しては
ちゃんと耳を傾け、自分がどうして批判されているのかを
反省することも大切です。

これができなくなってしまって「全部誹謗中傷だ!」という
人間になってしまったら、そこで終わりです。
人間的に大きく問題のある人間になってしまうだけです。

「全部誹謗中傷」と決めつけてしまうことは、
自分のためにもなりません。
ちゃんと「誹謗中傷と批判の区別」はつくようにしておくことは
とても大事なことです。

批判と誹謗中傷の境界線とは?

批判は批判であり、誹謗中傷は誹謗中傷である…
ということで、批判=誹謗中傷ではありません。
この点は、勘違いしてはいけない点だということは
非常に大事なことなので、
繰り返しお伝えしておきます。

批判と誹謗中傷の境界線は何か。

これは、人によって感じ方も違うでしょうし、
具体的に「ここからここまでは批判」
「ここから先は誹謗中傷」というのは
難しいところです。

しかし、先ほど書いた「誹謗中傷」の項目の
暴言だとか、度を超した行為、そういったものが
含まれていれば、”する側”が、これは批判だ!と
言っても無理があるでしょうし、
客観的に見れば批判ではなく、誹謗中傷、ということになるでしょう。

逆に、”される側”が
相手が丁寧に「それは間違っていると思います。どうしてそんな風に
考えているのですか?」と聞いてきただけで
「誹謗中傷された!」というのも無理があります。
これは、誹謗中傷でもなんでもなく、ただの批判・意見にあたるものに
なるでしょう。

ある程度、する側・される側によって考え方も
違うとは思いますが、
それでも”客観的に見てどう考えても誹謗中傷にはならないもの”は
世の中にたくさんありますし、逆に
”それはどう考えても度を越していて、批判じゃなくて誹謗中傷”と
いうものも世の中にはたくさんあります。

自分がどう思うか、相手がどう思うか、
そして、客観的に見てどうなのか。

批判する側が「自分が度を超して誹謗中傷になってしまう」ことは
ないようにしないといけませんし、
批判される側が「何でも誹謗中傷扱いして、人の意見を何も聞き入れない」
ということになってもいけないのです。

まとめ

批判は批判であり、誹謗中傷は誹謗中傷です。

両者は別のものです。

批判は、ルールとマナーを守った上で、相手に意見を
伝えることが大事ですし、
される側も、全てを誹謗中傷と決めつけず、
普通に批判には、その後どうするかは別としても
しっかり耳を傾け、自分自身に問題がないか顧みることも大事です。
もちろん、本物の誹謗中傷にはしっかり対応するか、完全無視をするかし、
泣き寝入りする必要はありません。

ただ、最近では自分から種を振りまいて、
少しでも批判されると(誹謗中傷ではなく、普通の批判であっても)
「誹謗中傷された!」みたいな、逆の意味でおかしな考えの人もいるので、
その点は、正すべきです。

「誹謗中傷する」ことは許されませんし
「何でも誹謗中傷扱いにする」ことも許されません。

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