少子化対策は独身者への恩恵はあるの?実際のところのメリットは…?

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少子化対策は、
人口を維持する意味では
確実に必要な対策の一つです。

人類の未来としては
”人口を維持する方向”で考えるか、
あるいは”人口が減ることを前提に社会のシステムのほうを
それに合わせて柔軟に変化させるか”
または”人工的に人間を作る…”のようなSF的な方向に進んでいくか…
ぐらいしかないとは思いますが、
人口を維持する道を選ぶのであれば、
少子化対策は必ず必要になってくるでしょう。

しかしながら、少子化対策を増やせば増やすほど、
独身の方の中には不満を抱く人もいます。

何故なら”少子化対策”は基本的に子供のいる家庭、
あるいは今後子育てをする可能性がある人が
恩恵を受けるものになりますので、
基本的に独身者には直接的な恩恵はあまりありません。

実際に独身者にメリットはあるのかどうか、
この点を見ていきましょう。

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現実的に言えば「直接的なメリット」は少ない

少子化対策が行われても、
独身の人からしてみれば
直接的なメリットは非常に少ないです。

間接的なメリットはあるかもしれませんし、
綺麗ごとのようなことを言えば色々と恩恵もあるのですが
”現実目線”で考えれば独身の人本人には恩恵はなく、
むしろ、少子化対策が拡充していけばいくほど
財源も必要になっていきますので
税金などの出費が増えていき、”損をした”と感じる人も
出て来るでしょう。

こういった点から総合的に考えると、
少子化対策が行われても、独身の人からすると
”現実的なメリット”としては少ないです。

少子化対策の”プラス”は独身だと受けられない

少子化対策を行うことによる”プラス”は
子育て中の世帯、子育てをする予定のある人が中心となり、
子育て支援の対象になる人たちが、恩恵を受けることになります。

結婚支援などは少子化対策としてはあまり聞きませんが
仮にこれが行われるとしても、
結婚予定がなかったり、興味がなかったりする人には
やはり何の恩恵もありません。

ですので、少子化対策を行うことによって
何か支援のようなものが配られたとしても
独身の人からしてみれば”関係ない”ものがほとんどで
プラスの影響を受けることは難しいのが現実です。

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”マイナス”だけは受けることになる可能性が高い

一方、少子化対策がたくさん行われれば行われるほど、
独身の人からしてみると”マイナス”の
影響を受ける可能性があり、
独身者にとっては、メリットどころかデメリットの方が多い、
というのが現実です。

子供は宝、と言われても独身の人からすれば
あまり関係のないこと、全く関係のないことだと
感じる人も多いでしょう。

ですが、少子化対策が色々行われれば行われるほど、
財源も必要になってきますから
何らかの増税や社会保険料などの料金が上がる可能性が
考えられます。

そうなってくると、
少子化対策の恩恵を受けることが出来る人は
マイナス(税金など)が増えてもプラス(支援など)も
受けることができますが、
独身者はマイナスだけを受け続けることになる…
と、いうのが現実です。

そのようなことからも、少子化対策は時に
独身の方から反対されたり、
不満の対象になったりする、ということになります。

将来の世話になるという観点でも…

独身の方が「少子化対策」に不満を漏らすと
よく、「独身の人も将来誰かの子供の世話になる」
(介護や税金などで)と、言われることもあります。

確かに、独身のまま高齢になれば
”ほかの人の子供”の手を介護施設などで借りたり、
その時の現役世代が収めた税金で、
色々支援を受けたりするようなこともあるでしょう。

ですので、そういった意見があるのも頷けることではある…の、ですが、
これは”綺麗事”にすぎず、
現実的に言えば”少子化対策が行われようと、行われなかろうと”、
独身になった高齢者は、誰かに介護してもらったり、
その時の現役世代の世話になることは変わりない…というのが事実です。

例えば、少子化対策が行われて、税金が増えた場合でも、
少子化対策が行われず、税金が増えずに済んだ場合でも、
その独身の方が将来的に受けることになるものは”変わらない”と、
いうことです。
これが現実です。

少子化対策によって税金が高くなっても、ならなくても、
結局のところ”自分が将来受けるサービス”は変わらないのです。

もちろん、長い年月を見れば、少子化対策を行わずに進めば
いつかは年金も、介護も破綻を迎え
”サービス内容は変わる”でしょう。

しかし、今現在生きている人の人生の長さで考えれば
多くの場合”変わらない”です。

独身の人の本人目線で考えれば
”少子化対策により税金が増えた未来”でも
”少子化対策はほどほどで税金が増えなかった未来”でも
老後に受けるサービスは変わらない…
そうなってくれば当然”自分が生きているうちに払う税金が少ないほう”の方が、
独身者からしてみれば良いわけです。

自分がこの世を去ったあとのことは、
独身である場合、”あまり関係がない”という人の割合は
多いでしょうからね。

ですので、綺麗事を言えば”将来誰かの子の世話になるのだから~”という
理屈にも一理はありますが、
独身の人本人目線考えれば”ただ払う金額が増えるだけで損”と
考えるのも、これもまた一理あることなのです。

独身の人は「この先の世界」にはあまり興味がない

独身の人の場合、
”この先の世界”には、あまり興味がない割合は
既婚の方よりも多いでしょう。

自分の子孫を残すわけでもないですから
”自分がいなくなったら”
その人にとっての世界は終わりです。

自分勝手、と言う人もいると思いますが、
独身の人にとって”その先は何も残らない”のは
紛れもない事実ですので、
これは仕方のないことです。
綺麗事を言っても始まりません。

もちろん、全員がそうではなく
この先も世界のことを考えるような人も
いるとは思いますが、
そうではない人もたくさんいるわけで、
そういった人たちからすれば、
”何で自分が(関係のない)未来のために色々
 苦しまなくちゃいけないんだ”と、いうことになるわけです。

今後、生涯独身の人がさらに増えれば増えるほど、
こういう考え方の人は、さらに増えていくことが予想されます。

それが良い・悪いということではなく
一つの現実としてこのことは覚えておく必要があります。

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バランスを考えた対策が大事

少子化対策を行う場合
大事なのは”バランス”です。

と、言うのも、少子化対策のためとは言え、
負担を増やすような動きが多くなりすぎれば
当然生活に苦しむ人も増えるでしょうし、
”少子化対策が関係ない人”の不満は
大幅に膨れあがることにも繋がります。

そうなってくると、子育てをしている人に対する
風当たりが強くなったり、
例えば独身者の多い職場では、子育てをしている人に対する
嫌がらせが始まったり、
そういったことが起きる可能性も十分に考えられます。

”バランス”を考えないと
既婚の人と独身の人の対立を招いたり…という
悪い結果も十分に考えられるので、
このあたりはバランスよくやっていく必要があります。

生涯独身の人も増えている現代では、
もはや”独身の人の声”を無視することはできません。

慎重な舵取りが求められている、ということは
紛れもない事実です。

まとめ

少子化対策は、独身の場合
あまり恩恵を得ることはできません。

”マイナス”だけが膨れ上がっていくのも
事実でしょう。

ですので、生涯独身という人生も
当たり前の選択肢になった現代では、
そう簡単には少子化対策を強化することも
できない、というのが現状です。

最終的には、やはり人口が減ることをある程度見越した上で
システム的な部分をそれに合わせて変化させていくことに
なるのではないでしょうか。

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