State of Playとは?話題になりにくいのは何故?改善のポイントを分析!

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「State of Play(ステートオブプレイ)」とは
プレイステーションで発売される今後の新作の新発表や
既に発表済みの発売前タイトルの新情報などを
伝えていくネット上の配信番組です。

プレイステーションを展開するソニー公式の
「ネット上での新作発表会」だとイメージしてもらえれば
分かりやすいと思います。

任天堂の「ニンテンドーダイレクト」の
プレイステーション版のようなもの…という言い方のほうが
さらに伝わりやすい人も多いかもしれませんね。

ですが、残念ながら現時点では
「ニンテンドーダイレクト」と比較すると
圧倒的に知名度が低く、実際に再生数や評価にも
大幅な差がついていおり、
それぞれの公式が「State of Playをやります!」
「ニンテンドーダイレクトをやります!」と告知した際にも
反応の数や話題性がまるで違い、
現段階では「State of Play」は非常に苦戦を強いられている…
立場にあるのも事実です。

”新作発表”という場であることや、
ネットでの配信であること、どちらも人気ゲーム機を展開する
メーカーによるものであること、
色々条件は同じ部分も多いのに、どうしてここまで
差がついてしまっているのでしょうか。

その点を、元ゲーム屋店長目線から、分析
していきたいと思います。

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ソニー以外の新作も発表されるの?

State of Playとは、ソニーの新作だけではなく、
サードパーティ(プレイステーションを発売しているソニー以外のメーカー)の
ゲームの新作も発表されます。
この点は、ニンテンドーダイレクトと同じであり、
どちらのメーカーも、自分のメーカーだけではなく、
自分たちが展開しているハードの新作ソフトであれば、
他社から発売されるソフトでも紹介しています。

特に、プレイステーションの場合は、
”自分のメーカー”(PSの場合はソニー)以外のソフトの方が
基本的には中心になって展開されており、
”他のメーカーのソフト”も紹介されることは非常に大切なことですね。

この点で特に有利・不利は生まれなていないと思いますが、
”他の部分”で、差がついているものと考えられます。

自社タイトルの強さが圧倒的に違う

プレイステーションのソニーは基本的には
「他社製ソフト中心」で支えられている状況で、
ソニー自体も、グランツーリスモやみんなのGOLF、ラチェット&クランク
など魅力的な人気シリーズも多数ありますが、
それでも、競合メーカーである任天堂と比べれば
自社タイトルの強さは足元にも及ばない、というのが
売上などからも見える「現実」です。

任天堂は「自社タイトルが圧倒的に強く」、
最悪の場合でも「任天堂自身のソフトだけでも
ハードを支えることができる」ほどの力を
持っています。

実際に近年もミリオンセラー(100万本超え)を連発しており、
実際に私は過去の職業柄、ゲームソフトの売上データは
良く把握していますが、
任天堂のタイトルは”良い意味で異常”に売れています。

そのため、プレイステーションを展開しているソニー自体のソフトと、
ニンテンドースイッチなどを展開している任天堂自体のソフトでは
「圧倒的な売り上げの差・人気の差」があるというのは、
日本国内だけ見れば特に「相当の差」があります。

そういう意味ではState of Playは圧倒的に不利であるとも言えます。

”100万本超えを連発できる任天堂タイトルが発表されるニンテンドーダイレクト”は
あまりにも強大で、インパクトが強いです。

State of Playには、少なくとも”任天堂のタイトル”は出てきません。
その時点で”かなり不利な状況”というのが現実です。

一方、ニンテンドーダイレクトにも”ソニーのタイトル”は出てきませんが、
プレイステーションを展開しているとはいえ、
「ゲームソフト自体」で言えば、ソニー自体は
”多く存在するソフトメーカーの一つ”レベルぐらいでしかありませんので、
”任天堂タイトル発表のある・なし”自体が
そもそもかなりの差がつく要素の一つになります。

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海外向けタイトルが多く、ターゲットが限られる

State of Playは基本的に「洋ゲー」と呼ばれるゲームの
発表が多い傾向にあります。
もちろん国内で作られているゲームも発表されますし、
その時により発表されるラインナップは異なりますが、
全体的に見ると”海外市場のほうを強く意識している”という
印象を受けます。

そうなってくると、もちろん洋ゲーにもファンはいますが、
やはり、国内だけ見れば、国内の人気タイトルのほうが
売上自体も注目度も全体的には高く、
”内容が日本向けになっていない”という点が、
「State of Playが盛り上がらない」原因の
一つかもしれません。

実際にこれまでの配信内容を見れば分かると思いますが
「洋ゲー」や「インディーゲーム」が多く、
PSでも発売される新作も「ニンテンドーダイレクト」の方で
発表されているようなケースが非常に多いです。

プレイステーション自体は、最近では海外市場を意識しすぎていて
”国内ユーザー目線”でだけ言えば、
マイナスになっている面も多く見受けられます。
PS5の決定ボタンが「X」になったのもその一つで、
これは「Xがワールドスタンダートだから」という理由によるものです。

「見せ方」の違い

私は実際に両番組を見ていますが、
「見せ方」が、かなり違っていて、
正直、ニンテンドーダイレクトの方が「日本向け」に
構成もちゃんと上手く練られている、と強く感じます。

個人の好みによる部分もありますし、感じ方は人それぞれですが
「ゲームが出てくる順番」や「合間合間の演出」、
「最後に紹介するタイトルの盛り上げ方」「SNSなどの活用」など、
それぞれの細かい部分に差が出ているように思えます。

紹介しているタイトル的には”任天堂タイトルがない”という
大きなハンデを背負っているとは言え、
サードパーティ製のソフトや、自社製のソフトでも
盛り上げることはできるはずですから、
何か、今一つ演出面で足りていない、という印象は拭えません。

演出関連のスタッフの強化なども必要なのではないでしょうか。

告知やアピール力にも差が見られる

ツイッターなどを使った告知にも差が見られます。
ニンテンドーダイレクトの方が、全体的にこれも「上手」と
言ってよいでしょう。

ダイレクト中も、任天堂はツイッターで実況のように
最新情報をツイートしていますが
State of Playはいまいち、そういう行動も確認できず、
ツイッターが放送中に沈黙していたこともありました。

こういうアピールの部分でも、積み重ねで
差が出ていることは、事実でしょう。
実際、ツイッターで「やります」と告知ツイートをしても、
State of Playとニンテンドーダイレクトでは
倍以上の反応の差があります。

ツイッターの文章もどことなく
「まるで海外メーカーの日本法人のツイート」みたいに
見える部分はあるため、
そういう部分の改善も行うことで、
State of Playの注目度も少しずつ上がるかもしれません。

State of Playは現状では「やる!」と言っても
あまりツイッターのトレンドにもならず
(ニンテンドーダイレクトは告知からずっと話題になりますし、
放送後もしばらくずっと話題になっています)
SNSの活用も上手く行っていない印象です。

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タイトルが伝わりにくい一面も?

「ニンテンドーダイレクト」
「ステートオブプレイ」

…State of Playの方が題名からイメージが
伝わりにくい部分も大きいと思われます。

実際「State of Playってなに?」という人も
「知らなかった」という人も多いです。

このあたりも海外市場を意識しすぎている感じは
否めず、題名に「プレイステーション」ぐらいは
入れた方が良いのではないかと、個人的には思うところです。

「State of Play」
「Nintendo Direct」

こう並べてみると、ソニーと任天堂が
それぞれゲーム機を展開していることだけでも知っていれば
下は「任天堂の何かなんだろうな」と
イメージできると思いますし、
ゲームの何か、ということまでは分かると思います。

ですが、「State of Play」では、
ソニーの何か、プレイステーションの何か、ということも
一目では伝わりません。

細かなところですし、
”今更変える”のは難しいと思いますが、
「こういう小さな部分の積み重ね」が
現在の再生数・注目度の”差”に繋がっているとは強く感じます。

まとめ

今後、「State of Play」が少しでも
注目度を上げていくためには

・演出面の強化
・アピール&告知の強化
・発表内容を国ごとに分ける(もう少し国内での放送は国内市場も意識する)
・タイトルの見直し
(「State of Play」のままなら、
 プレイステーション新作発表番組「State of Play」と、称するなど、
 分かりやすく伝えた方が良いかと)

などになるでしょうか。

任天堂タイトルの発表がない、という大きなハンデは
仕方がありません。
任天堂ハードの競合機である以上、それは宿命です。

ですが、サードパーティソフトを含め
魅力的なソフトは十分に用意できるでしょうから、
あとは上記のような「総合的な展開力」を強化していくしか
ないのではないかと、思います。

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