エアコンの設定温度は28度が正解とは限らない。状況に応じて使い分けを!

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エアコンを28度に設定することが推奨されている…
と、思っている人もいると思います。

しかしながら、よく言われている
”エアコンを28度に”というのは、
実際には”エアコンの設定温度を28度にしましょう”という意味ではなく、
あくまでも室温のことであり、
必ずしもエアコンを28度に設定しなさい、ということではありません。

また、室温に関しても”目安”であり、
法律上、”エアコンを28度に設定しなければいけない”わけでも
”室温を28度にしなければいけない”わけでもありません。

もちろん、節電や環境問題などに考慮することは良いことですが、
この「28度の目安」を間違って解釈して、
”絶対にエアコンは28度設定だ!”と、職場で言い切り、
周囲に迷惑をかけるような上司や、
家庭でもそう言い切り、家族を苦しめるような人もいる…
というのが残念ながら事実です。

本来の意味は、簡単に言えば
”夏場はエアコンを用いて室温を28度を目安に保つようにしましょう”
という意味合いであり、
エアコンを28度にしなさい!だとか、そういうことではないのです。

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臨機応変な対応が大事。最悪の場合熱中症に繋がる

上でも書いた通り”エアコンの設定温度を28度”と、勘違いして、
しかもそれに固執してしまっている人も
時々いますが、
これは、”間違った対応”です。

そもそも行政は「絶対に28度にしなさい」とは
一言も言っていませんし、
上でも書いた通り、その意味合いは部屋の温度を28度に保つことであり、
エアコンの設定温度を28度にしなさい、ということではありません。
実際に行政のサイトを見に行けば、
強制もしていません。当然、法律上もそんな縛りはないのです。

ですので、まずは”エアコンの設定温度を28度にしろ”と
言っているわけではない、ということは
しっかりと理解しておく必要があります。

もちろん、28度設定で室温が快適に保たれるのであれば
それに越したことはありませんし、
無理に設定温度を下げる必要はありません。

しかしながら、28度設定に拘り続けて、
室温が30度になっているのに、そのまま周囲にも我慢を
強いているようなことがあるのであれば、
これは絶対に間違っていますし、
仮に行政がチェックしに来たら、”もっと室温を下げるために
エアコンの設定温度を下げて下さい”と注意されるはずです。
(※わざわざエアコンのチェックになんて来ないので例えばの話です)

”いや、絶対に28度設定だ!”なんてやっていると最悪の場合、
熱中症で倒れる人も出てきます。
そうなれば、”28度設定に拘り続けた人間”の責任も
問われることになりかねません。

職場でも、自宅でも
”臨機応変に対応していく必要”があるのです。

暑いのに28度設定を続ければ熱中症リスクも

エアコンの28度設定は
必ずしも室温が「28度になる」わけではありません。

もちろん、28度になることもありますが
エアコンの機種や利用環境、その日の気温など、
色々な状況によって、
27度以下になることもあれば、29度以上になることもあります。

エアコンの設定温度=実際の温度、ではありませんので、
まずこの点を勘違いしないように注意してください。

例えばエアコンを28度に設定した場合、
部屋の温度は場合によっては30度のままだったり、
といったことも十分に考えられます。

そのような”暑い”環境で無理に我慢していては
”エアコンをつけていても、熱中症になるリスク”は
高まってしまいます。

”設定温度を28度にして暑いのを我慢しなさい”などとは、
どこも言ってません。
勘違いした人が、間違えて解釈をしているだけです。

気象関係のサイト(例えばウェザーニュースなど)でも、
”命を優先にエアコンを使ってください”と呼びかけているような
こともありますし、
”28度設定に固執して暑いのを我慢する”というのは
エアコンをつけている意味もなければ
(電気を使っているのに涼しくなってない、のであれば
それこそ電気の無駄遣いです)
全く意味がなく、やってはいけない行為であるということを
覚えておきましょう。

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逆に電気代の無駄になる可能性も

”暑いのに”無理に28度設定で使い続けていた場合、
逆に電気代を無駄する結果になっている場合があります。

例えば”エアコンをつけているのに暑さを我慢している状態”
これでは、意味がありませんよね?

もちろん、少しは涼しくなっているとは思いますが
エアコンは”快適にするために使うもの”です。

電気を使って”快適な生活が出来ている”のであれば
そのために使われた電気は”役に立つことに使われた”わけですが、
電気を使っているのに”暑さに耐えている”…
そんな状態では”大して意味のないことに電気が使われた”と、
いうことになります。

もちろん、設定温度を高くしていれば消費電力は前者よりは
少なくはなるでしょう。

しかしながら、
”役に立つことに電気を使った”場合と
”大して意味のないことに電気を少し使った”場合では、
前者の方が”意味のある消費”になりますよね。

逆に後者は”無駄遣い”とも言えます。

少しケチって、逆に無駄をする…
電気以外の部分でもこれはよくあることですが、
暑いのに28度設定に拘り続けて、
環境問題や節電、節約を口にしているなら、
的外れです。

その人は逆に”あまり意味のないことに電気を使っている”
わけであり、素直に設定温度を下げて
快適な室温に保つ使い方をしている人よりも
”遥かに無駄遣い”であると断言できます。

その上、”28度設定だと暑いから一緒に扇風機も使おう”
なんてやっているところがもしあれば、
もはやお笑いです。
電力も、何もかも無駄をしているので、
そういうことをしている人は
すぐにでも、自分の考え方を改めるべきです。

体調を崩したり、作業効率が落ちる可能性

暑い部屋で無理して作業を続けたり、
プライベートでも生活を続けたりしていると、
暑さで、熱中症にはならないまでも
体調を崩してしまう可能性があります。

また、仕事などにおいても、
暑い中無理をして28度設定に拘り続ければ、
仕事効率が落ちてしまいますし、
例えば、会社の”経費”の観点から考えても、
”エアコンの電気代が少し上がっても、従業員の作業効率を優先した”
ほうが、結果的には総合的に見て”得”をすることもあります。

このように、無理に暑さに耐えていると
色々な細かい部分にまで
”マイナスの影響”が出てきてしまいますので、
この部分についても、注意をする必要があります。

状況に応じて柔軟な対応を

家庭でも、職場でも、特にエアコンの設定温度などを
いじる人や、管理する立場にいるような人は
”状況に応じて柔軟な対応を”心がけることです。

くれぐれも、周囲から”暑い”の声が上がっているのに、
それを無視して我慢するようなことが
ないように注意してください。

”28度”というのは
”部屋の温度”のお話であり、
快適に過ごすための”目安”です。

エアコンを28度にしなさい、とは言っていませんし
そもそも28度というのは目安であり、
状況に応じて使い分けるべきことです。

このあたりの点は決して勘違いしないようにし、
臨機応変に対応していくことが大切です。

柔軟に対応できないのであれば、エアコンの操作は
他の人間に任せましょう。

まとめ

エアコンの設定温度を28度にしなさい、
というお話では本来ありませんし、
強制されているわけでもありません。

無理して熱中症などで倒れてしまっては
それこそ本末転倒ですから、
そのようなことにならないように、
”柔軟な対応”を心がけましょう。

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