「オセロ」と「リバーシ」。
どちらも黒と白の駒をおいて、
自分の色に変えていく
定番のテーブルゲームです。
しかし、この２つのテーブルゲーム、
「何が違うの？」という人も多いと思います。
ぱっと見た感じ、
同じゲームに見えますよね。
で、実際のところ、
ゲームの内容も同じであることが多いです。
では、なぜこういった2つの言葉が
あるのでしょうか。
その点についてを解説していきたいと思います！
何が違うの？
オセロとリバーシは生まれた時代も
違うので、同じテーブルゲームではないのですが
現代では、”同じもの”と考えても良いです。
実際のところ、オセロとリバーシで
ルールに違いがあるか？と言われれば、
（具体的には下で説明します）、
ルールに違いがないことがほとんどです。
そのため、あまり難しく考えずに
オセロ＝リバーシぐらいの認識でも
通用しますし、問題はありません。
では、なぜ名前が違うのか、
厳密にはどういう分け方になっているのか
それを見ていきましょう。
２つの起源
「オセロ」と「リバーシ」
どっちが先に誕生したものかと言うと、
答えは「リバーシ」のほうになります。
リバーシは1883年に既に
誕生していて、イギリスで誕生したものと
言われています。
その後、日本に入ってきたゲームで、
当初のリバーシは、相手の色を挟んで
自分の色にしていくというルールは
オセロと同じでしたが
厳密なルールは存在しておらず
結構、曖昧なルールのゲームに
なっていたようです。
オセロは1970年に日本で考案されたもので
こちらはしっかりとしたルールが
決められており、皆様もご存じの通りの
ルールが定められたものになります。
その数年後に商品化されて
商標登録や意匠登録もされていました。
このように、２つのテーブルゲームは
誕生した時代も内容も違うもの
だったのです。
リバーシ＝オセロになった理由
↑で紹介したように、
リバーシは登場当時は、ルールが
オセロとは異なる部分もあったのですが、
今ではそのルールはすっかり
オセロ＝の状態になっています。
では、リバーシのルールはなぜ
オセロと同じルールになったのでしょうか。
その答えとしては、
オセロの商標登録にあります。
オセロは、↑で書いたように、最初に
発売したメーカーが商標登録をしています。
意匠登録に関しては20年でその効力を
失いますので、1993年には効力を失っており、
同じようなルールのテーブルゲームを
どこのメーカーも発売することが
できるようになったのですが、
「オセロ」という商標はそのメーカーのものに
なりますので、その名前でオセロを販売するためには
商標登録をしているメーカーに許諾を得なくてはいけません。
（もちろん、商標権を持っているメーカー自身は、
そのまま発売できます）
そこで、ルールが具体的に決まっていない、かつ
根本的な部分はオセロと同じな「リバーシ」という
名前が使われるようになり、
リバーシのルールがオセロと同じルールになって、
発売されるようになった、ということです。
商標権を持つ会社あるいは、その会社に許諾を得た
ものが「オセロ」として発売されて、
その他のものが「リバーシ」として
発売されている、と、そういう感じになりますね。
無許諾ってこと？と思うかもしれませんが
意匠権の効力がなくなっているため、
法律上は問題なく、
リバーシだからダメ、とかそういうことは
ありません。
どちらも、同じように遊ぶことができます。
世間的にはどっちが有名？
世間的に有名なのは
オセロとリバーシ、どちらなのか。
今現在で言えば、
オセロのほうが知名度は
全体的に高いですね。
黒と白の駒の取り合いのテーブルゲームを見て
「オセロ」という名前を連想するか
「リバーシ」という名前を連想するかは
人によって異なるとは思いますが
全体的に見ればオセロのほうが
多い、ということになります。
ただ、どっちだと思っていても
間違い、ということはないので
自分の好きな呼び方で良いと思います。
両方あったらどっちを選べば？
ゲームでも、実際のオセロ盤でも、
お店に「オセロ」と「リバーシ」の両方が
売られているようなことも
あると思います。
そんな場合、どっちを選べば良いのか
悩んでしまう人もいるかもしれません。
ですが、これまで書いてきた通り
現代のオセロとリバーシはルールも
ゲームも基本的には同じなので
好きなほうを選べばいいと思います。
値段の安い方を選んでも良いですし
デザインの良い方を選んでも良いですし
メーカーで選んでも構いません。
現代のリバーシはオセロと同じルールであることが
基本的になっていますから、
”何かルール面で違いがあるのかな？”だとか
そういうことは
基本的に気にしなくても大丈夫ですし、
説明書に書かれているルールが仮に
違ったとしても、
オセロ盤の場合は、盤と駒は同じなわけですから
いくらでも自分たちの好きなようにできるはずです。
ゲームの場合も、私が知る限りでは
ほとんどの場合、基本オセロと同じルールで
収録されていますから（リバーシというタイトルでも）
その点は心配しなくてよいかと思います。
まとめ
現在では、商標権の関係でオセロと
リバーシが使い分けられている、
と覚えておけば問題ないと思います。
生まれは異なるゲームですが
日本において、今は同じ意味合いで
使われている、ということですね。
ルールも基本的に同じです。
オセロのほうが高級とか
リバーシのほうが安っぽいとか
そういうことも特にはないので、
自分の好きなほうで楽しめばいいと思いますし
特に意識して使い分ける必要もないとは思います。
