学校がいじめを認めてくれない場合はどうすれば?対処方法を解説!

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自分の子供が学校でいじめを受けているのに、
学校側がそれを認めてくれない…

そんな場合はどうすれば良いのでしょうか。

学校によっては、
いじめの問題などが発覚することを嫌い、
なかなかそれを認めようとしないようなケースもありますし、
先生によっては、
自分の評価が下がったり、問題になるのを嫌い、
やはりいじめがあることを隠して
なんとかそのまま問題を終わらせようとする人もいます。

では、そんな場合、親として何か対策は
あるのでしょうか。
その点を解説していきます。

なお、学校・実際の状況・先生の対応などにより、
状況に応じて判断する必要がありますので、
全てがマニュアル通りに進むわけではない、ということを理解し、
臨機応変に対応していくことも大事です。

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「事実かどうか」を確認することは大事

まず、最初に親として大事なことは、
子供がいじめを受けていると分かったとき、
あるいは相談を受けた際に、
”冷静にそれが事実なのかどうかを見極める”ということは大事です。

追い詰められている子供に対して、
”それは本当なのか?”というのはしてはいけないことですが
一方で、子供の言うことを全て鵜呑みにして
”いじめを受けている”と100%決めつけてしまうこともまた、
親としてしてはいけないことの一つです。

本当にいじめを受けている可能性もありますし、
本当はいじめを受けていない可能性だってありますし、
逆に、子供の方が悪くて逆怨み的な反応をしている可能性もあります。

”子供の前では、子供を信じて、助けてあげる姿勢”を見せることは
大事ですが、
一方で、親として”子供の言葉だけで100%鵜呑みにするのではなく”
事実をしっかりと確認していくことも、大事になるのです。

このことが分かっていないと
「うちの子がそんなことするはずありません!」という
モンスターペアレントへの第1歩になってしまいます。

本当にいじめがあるなら、当然、親として全力で
子供を助けるべきですし、
確認が取れないのであれば、子供を助ける姿勢や支える姿勢を
見せつつも、慎重に判断していく必要があります。

その上で、学校に相談したのにも関わらず、
学校がいじめを認めない・対応してくれないような場合は
下記のようなポイントにそれぞれ注意しつつ、
対応していきましょう。

証拠や記録を用意する

いじめの証拠や記録がない状態…
学校側が、いじめについてなかなか動いてくれない場合は
証拠や記録を用意することが大切です。

例えば
「いじめで壊されたもの」
「いじめで落書きされたもの」などを物的な証拠を
用意したり、
映像・音声・文章、何でも良いので、
とにかくいじめの証拠を確保することです。

証拠が具体的であればあるほど、
例えどんな理由で学校が動かないのだとしても、
次第に「動く」しかなくなっていきます。

まずは、可能な限りのいじめの証拠を集め、
それを学校側に示すこと、これが大事なことですね。

本当にいじめを受けている子供や、その保護者にとっては
悲しいことですが、
「嘘をつく親や子供」も世の中には存在します。
”そういう人たちのせい”で証拠がないと動かないようなケースも
ありますから、証拠は大切になるのです。

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他の先生に相談する

担任の先生などに相談しても、
話にならなかった…という場合は
他の先生に相談してみることも、選択肢の一つです。

例えば、学校側に相談しているつもりでも、
担任の先生に相談している場合、その先生で
話が止まっている可能性もあります。

その先生自体が、先生たちの間で立場が低く、
他の先生に出だせないような可能性や、
保身に走るタイプの先生である、など色々な
可能性が考えられますが、
「先生に相談しても話が進まない」という場合は
他の先生への相談も検討することをおすすめします。

繰り返し相談を行う

学校側が対応を行っているのに対応を急かしたりだとか、
執拗に電話をかけ続けたりだとか、
そういった行き過ぎな行為は気を付けるべきですが、
学校側が対応を保留にしていたり、
なかなか話が進まない場合は、
繰り返し相談を行ったり、
今、どうなっているのかを確認したりするなど
根強く対応を行うことも大切です。

1回相談したぐらいでは
学校側からは「この話は終わった」と、思われている可能性が
ありますので、注意しましょう。

ただし、あまりにもしつこくすれば
逆に迷惑行為になってしまう可能性も
ありますので、その点は注意をするようにしてください。

外部に相談する

学校側だけでは話にならない場合、
外部に相談するのも一つの方法になります。
確実にいじめがあることが確認できていて、
証拠もあり、かつ複数の先生に相談したりしても
対応が行われない場合、
その学校や、その先生たちに頼っていては
いつまでも話が進まない可能性があります。

どこに、誰に相談するかは
いじめの状況や、自分たちの家庭環境、事情など
色々な条件によって、最適な場所は
異なりますが、下記のような場所・相手に
相談することを検討し、
自分たちの置かれている状況に一番合う相手に
相談を行っていくようにしましょう。

・各種相談窓口に相談する(※地域により色々な相談場所があります)
・教育委員会に相談する
・警察に相談する(※怪我や盗難など実害が生じている場合など中心)
・弁護士などに相談する
・知り合いに学校関係者や地域の行政関係者がいればその人に相談する

など、相談先は多岐にわたります。
自分の事情や環境に合う相手への相談も、
学校側が動かない場合に関しては
なるべく早く行う必要があります。

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相手が分かっているなら相手と直接話し合う

自分の子供を「いじめている相手」が分かっているのであれば、
その相手と直接話し合いを行う、というのも一つの方法です。
子供本人でも良いですが、相手の保護者も交えた方が
より効果的でしょう。

ただし、これは”トラブルに発展する可能性”や
”いじめがエスカレートする可能性”なども考えられるので、
相手の性格や反応などをよく考えながら、
危険だと思う場合は別の方法を使うなど柔軟に対応してください。

いじめをしている子供の親が”まともな親”とは限りません。
ちゃんと理解してくれて、いじめをしている子供を叱ってくれる
親もいるでしょうし、逆に「うちの子はそんなことしません!」みたいな
どうしようもない親もいます。
直接話し合いを検討する場合は、このことも頭に入れつつ
対応する必要があります。

最終手段は?逃げる・事態の拡大なども選択肢

学校が対応をしない場合、最悪の場合は、
子供が追い詰められてしまう前に「逃げる」という
選択肢をするのも一つの方法です。
「人生を壊される」よりはマシですから、
学校への登校を一時的に控えたり、転校なども
検討してみても良いでしょう。
本当はいじめる側が転校すべきですが、なかなか
世の中上手くはいきませんからね…。

また、「いじめの事実関係がはっきりしている場合」
個人名などは伏せた上でSNSなどを使ったり、
ニュース番組に取り上げられるような状況を作ったりして
”騒動を大きくする”ことで、学校側が対応せざるを得ない状況に
持ち込んでいく、というのも最終手段のひとつではあります。
ただ、これはリスク(例えばSNSで思わぬ反応により炎上してしまうなど)も
あるので、細心の注意を払いつつ、検討してください。

まとめ

子供がいじめを受けている…という際に
いじめの相談をしても
学校側がなかなか動いてくれない…ということは
実際に起こりえることです。

そんな場合も、いじめが確実に存在するのであれば、
根強く、できる限りの行動を取りながら
対応していきましょう。

最終的に自分の子供の本当の味方になれるのは
保護者自身しかいないわけですからね…。

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