未婚の高齢者が増えることによる課題は?対策はあるのかどうか解説!

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未婚の高齢者は、今後も
さらに増えていくことが予想されています。

予想だけではなく、
ここ数十年の未婚率の上昇の流れを見ていれば
当然、未婚の高齢者は増えていくと思いますし、
それを止めることは、現実的にも不可能でしょう。

もちろん、結婚する・しないに関しては
個人の自由であり、周囲がとやかく言うことではありませんし、
未婚の高齢者自体が悪い、ということではありません。

しかし、未婚の高齢者が増えるとなると、
当然のことながら今までとは社会のしくみなどに関しても
見直していくべき部分が出て来るのも事実です。

今後、未婚の高齢者が増えることで
どのようなことが起きていくのか、この部分と
それぞれの対処方法などについて、
詳しく解説していきます。

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未婚の高齢者は増え続ける

”未婚の高齢者”は、この先も
どんどん増えていくと考えられ、
その流れを止めることは、現実的には困難です。

現在、未婚率は右肩上がりの状況で、
今後も未婚率はさらに上昇することが考えられており、
そうなれば、当然、独身の若い人たちが
歳を取る頃には”未婚の高齢者”になるわけですから、
未婚の高齢者はこの先もどんどん増えていくことになります。

これ自体に関しては”どうにかすること”は難しいですし、
多少の対策をしたところで、
全体的な流れとして”未婚率の上昇”は止まらないため、
今後、”未婚の高齢者が増えること”は
避けることのできない未来として、認識しておく必要があります。

例えば、経済的な面を解決したとしても、
”お金が理由で結婚できない人”は結婚するかもしれませんが、
”そもそも結婚する気がない人”や”相手がいない人”などは
結局結婚しないため、
未婚率が大幅に改善する可能性は低いです。

そのため、未婚の高齢者が増える未来は
結局のところ”変わらない”というのが
現実だと言うことですね。

では、未婚の高齢者が増えると
どのようなことが起きるのか、この点を解説していきます。

介護などの問題

介護要員としてだけ考えることはよくないですが、
結婚していればパートナーや子供が
ある程度は面倒を見てくれると思いますし、
支えてくれる場面はあるでしょう。

しかし、独身となるとなかなかそういう人が
周囲にいないため、”介護難民”のような状況に
陥る人は、爆増すると考えられます。

当然のことながら、そのまま放置しておくと
一人では生活することもできないような人も多いわけですから
こういった人たちをまず、どう支えていくのか、
ということは、いずれ備えていかなくてはいけません。

もちろん、冷たく考えれば
”自分で自分のことができなくなればそれまで”という
考え方もあるとは思いますが、
社会全体の風潮を考えると、さすがにそういう対応は
しないと思いますから、
何らかの、身寄りのない未婚の高齢者をサポートするような、
そんな体制がいずれ出来上がって来るかと思います。

地域で支え合うような感じか、
あるいは未婚の高齢者同士で簡単に入居できるような
介護施設のようなシステムを作るのかは、まだ分かりませんが
近い将来、何らかの対応が必要になることは
間違いないでしょう。

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一人で亡くなる人が増える

もちろん、既婚者であっても基本的には
夫婦どちらかが先に亡くなるわけですから、
既婚者でも一人で亡くなる人はたくさんいますが、
未婚の高齢者が増えれば増えるほど、
そういった人はさらに増えていくでしょう。

自宅で異変が起きても、
一人の場合は当然のことながら
本人以外、なかなか異変には気付きませんし、
当の本人が動けない状態になったり、
そのまま意識を失ってしまった場合は
どうすることもできません。

未婚の高齢者が増えれば増えるほど、
当然、”一人で亡くなる”人は増えるでしょうし、
そのまま暫く発見されずに…という事例も
どんどん増えていくでしょう。

当然、事故物件などの数も
どんどん増えていくことになると思いますから
この辺りの点は、何か異変に周囲が気付くことができるような
システムを、今後構築していく必要があるかと思います。

そこら中事故物件だらけになってしまうと、
やはり、色々大変なのは事実ですからね。

将来に興味がない人が増える

未婚の高齢者にとっては自分の子供がいない(基本的には)ため、
”この先の未来”に興味のない高齢者が今以上に
増えると考えられます。

勿論、子供がいようといなかろうと、自分の人生が終われば
その人にとっての”世界”は終わりですが、
それでも、この先、自分の子孫がいるのといないのでは、
この先の世界に対する関心なども変わって来るでしょう。

未婚の高齢者全員が全員、そうではありませんが、
未婚の人の中には”この先に興味がない”という人は、
子供がいる人に比べれば割合としては多くなると思われます。

”この先の世界に興味がない”人が増えると
当然、社会全体の未来としてはあまり良くない傾向で、
”この先により良い世界を残そう”と考える人は
どんどん減っていきます。

そうなると、例えば行政側で子育てに対する支援などを
しようとしたり、
未来に繋がるような施策を打とうとしたりしても、
そういったものは理解を得られなくなるなど、
世の中の空気が”今さえ良ければいい”になって行く可能性は
十分に考えられることです。

ただ、未婚の人からすれば、そう思ってしまうのも
仕方のないことなので、
この点に関しては上手くバランス配分を考えながら
今以上に気を遣っていく必要が出て来ます。

「そんな人、放っておけばいい!」という人も
いるかもしれませんが、
それをしてしまうと、今度は別の問題が発生するリスクが高まる為、
未婚の高齢者の不満が爆発しないように、
一定の配慮をしつつ、バランス配分をしていく必要が
生じるのです。

無敵の人が増えるリスクも

「無敵の人」とは、何も失うものも、守るものもない人の
ことを示します。

若い人でも”無敵の人”と呼ばれる状態の人はいますが、
未婚の高齢者が今後増えるとなると、
家族も友人もいない、自分の人生の先も短い、という状況の人が
爆増することになりますので
”無敵の人”が増えるリスクも高まっていきます。

もちろん、”未婚の高齢者”のほとんどは、無敵の人と
呼ばれるような状態になっても別に何もしないと思いますし
普通に生活していくと思いますが、
ごく稀に”無敵の人”となって、失うものも何もない状態で
大小さまざまな事件を起こす人も出て来てしまいます。

逮捕されたり、自分の命を失うことすら
恐れないような人間には”ブレーキ”がないので、
未婚の高齢者が増えれば増えるほど
”その中からごく稀に出現するそういう人”が
出て来やすくなってしまうのは事実でしょう。

仮に100万人に一人であっても、
全体の数が増えれば増えるほど、そういう人が
出て来るリスクは高まりますからね。

これは、高齢者に限った話ではありませんし、
既婚者でもどうしもない人はたくさんいますが
一つのリスクとして、
独身の人にも、何らかの生きる目的が見つかるような
そんな社会にしていくことで、
無敵の人の暴走をブレーキしていくような社会にしていかなくては
いけなくなる日が来るはずです。

また、高齢の未婚者を見捨てるような流れに世の中がなっていくと
”高齢の無敵の人”が爆増する可能性もあるために
ここを切ってしまうことは、安全面のためでも難しいことです。
上手く、支えていく必要はあるでしょう。

まとめ

特に大きな問題は、やはり介護や健康面の
懸念になりますね。

また、”この先の社会に興味がない人”も、
未婚の高齢者が増えれば増えるほど、
割合としては増えていきますから、
この点についても、未婚の高齢者の不満が
爆発しない程度には、カバーしていく必要が
出て来るかと思います。

いずれにせよ、社会のしくみは
この先”高齢の独身の人が増える前提で”
色々考えなおしていく必要が出て来ます。

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