パッケージ版のゲームソフトが少ないゲーム機が抱えるデメリット!

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ゲームソフトにはパッケージ版とダウンロード版が
存在していますが、
”パッケージ版”もゲーム機の普及には大切な存在の一つです。

特に、国内においてはパッケージ版の需要も
以前として高く、
パッケージ版の発売タイトルが少ないと
色々なデメリットも出て来ることになります。

もちろん、ダウンロード版にも需要がありますし、
ダウンロード版にも良いところはたくさんあるのですが、
パッケージ版のソフトが全くない(あるいはほとんどない)と、
いうことになると、
そのハードの普及には、少なくとも国内において
大きなハンデとなるのです。

現在で言うと、家庭用ゲーム機では「XBOX」がほとんど
パッケージ版が発売されない状態で、
PCやスマホなど、ゲーム機以外のハードの場合は
パッケージ版は存在していないに等しい状態です。

では、パッケージ版のタイトルが少ないと、
どのようなデメリットがあるのでしょうか。

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パッケージ版が少ないことによる影響は…

ダウンロード版はパッケージ版と比べると
コストも少なく済みますし、
パッケージ版の場合”発売しても売れないタイトル”だと
確かに困ってしまうところではありますが、
一方で、パッケージ版がほとんど存在しないゲーム機・ハードの場合だと
下記のようなデメリットとなる部分も出てきます。

特に、PCの場合であればともかく
家庭用ゲーム機の場合は、パッケージ版がないと
それだけでも大きなハンデとなるのは確かでしょう。

では、どのようなハンデがあるのでしょうか。

パッケージ派のユーザーには売れない

まず、ゲームを遊ぶ人の中には
”パッケージ版”を好んで購入するユーザーも
特に国内ではまだ多く存在しています。

そのため”パッケージ版のソフトが少なく、ダウンロード版が主流”の
ゲーム機だと、そういった人たちからすると
”それだけで購入候補から落ちる”ことになります。

”パッケージ版なんてもう買う人いないよ”みたいな
偏った考えのユーザーも、ゲームを遊ぶ人の中にはいますが
事実として、パッケージ版を買うユーザーはまだまだ多く、
例えば、ニンテンドースイッチでは
”パッケージ版の売上だけで”100万本を超えているソフトも
多数存在します。

つまり(一人で何本も買っている人も中にはいるかもしれませんが)
単純計算すれば100万人以上、一つのソフトで
パッケージ版を買う人はいる、ということです。

また、プレイステーションでも、
例えばファイナルファンタジー16は初週で33万本売れていますし、
バイオハザードRE4というタイトルも2機種合わせて、10万以上の
売上を記録しています。

時々”ダウンロード版が9割”という誤った情報を見かけますが
これは”パッケージ版が発売されているタイトルの売上比率”ではないので、
”パッケージ版とダウンロード版が存在するタイトルの売上比率がDL版9割”では
ありませんので、勘違いしないようにしてください。
(↑で計算してしまうと、バイオは国内だけで100万本になりますし、
 FF16は国内だけで300万本クラスのソフト(FF16は全世界で300万本です)に
 なってしまいますから、明らかに計算を間違っています)

このように、コアユーザーが比較的多いプレイステーションで
あっても、パッケージ版を購入するユーザーはまだ
それなりに多く、
その中でも「ダウンロードしかなければダウンロードでもいいや」と
いうユーザーと、「パッケージがないなら買わない」という
ユーザーに分かれると思いますが、
いずれにせよ”他機種ではパッケージ版も出ている”となると
”ほとんどダウンロード版しかない”機種は購入対象から外れてしまう可能性が
高いため、パッケージ版がほとんど発売されないハードは
その部分でハンデを背負うことになります。

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お店での展開が減る

パッケージ版のタイトルが発売されないと、
どうしてもお店での商品展開は少なくなります。

実際に私も販売店にいましたが
ダウンロード版は基本的にあまり利益にならない
(ダウンロードカードなどがあっても)ので、
ダウンロード版が中心の商品の展開は
どうしても少なくなりますし、コーナーも小さくなります。

ゲームを遊ぶ人全員がコアユーザーならそれでも良いですが
実際にはそうではなく、
家電量販店の売り場などで偶然見かけたり、
Amazonなどのネットショップで偶然見かけたりして購入したり、
お店でその存在を始めて知ったりすることもあるわけです。

が、ダウンロード版が中心だと
お店での展開がなくなる、あるいは少なくなるために
目立ちにくく、
特にコアユーザー以外の層からの注目度、と言う意味では
大幅なハンデを受けることになるかと思います。

売上ランキングに登場せず、話題になりにくい

国内の”ゲームソフト売上ランキング”は基本的に
パッケージ版の売上を中心としているため、
ダウンロード版中心の展開をしていると、
売上ランキングにはほとんど、その機種の名前が
出て来ることは無くなります。

現に、XBOXSeriesのゲームソフトがランキングに
入った回数は数えるほどしかありません。

そうなってくると、実際にダウンロード版が
かなりの本数売れていたとしても
”このソフトが売れているな”と注目を集めるようなことにはならず、
知名度の向上、という意味では大きなハンデを受けることになります。

ゲームの売上ランキングと言えば、現在ではファミ通などが
頭に浮かぶ人も多いと思いますが
それだけではなく、例えばゲオなど、お店独自の売上ランキングを
やっているところもあり、そういうところにも名前が登場しなくなりますし、
Amazonの販売ランキングにも、当然本体や周辺機器しか入らなくなりますので、
”ランキングによる知名度向上・販促効果”などは望めなくなります。

これも、一つのハンデとは言えるでしょう。

貸し借りできないので、口コミが広がりにくい

パッケージ版がないと、ゲームの貸し借りが難しくなるために
口コミが広がりにくい、という一面もあります。

…ただ、これに関しては以前と比べれば
レビューなども充実していますし、
色々とダウンロード版でも人のプレイを見たりする機会は
昔に比べると得やすくなっているので、
他のデメリットと比べると限定的かな、とは思います。

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国内ではDL中心で大きく普及したハードはない

今現在で言うと、
国内向けの家庭用ゲーム機で(PCやスマホは例外)
ダウンロード専用のハードが大きく普及した事例はなく、
例えばPSPの派生モデル「PSP go」(ダウンロード専用)の本体は
全く普及しませんでしたし、
パッケージ版の比率が少ない「XBOXSeries」も、競合のスイッチやPS5/PS4と
比べると国内では苦戦を強いられています。

また、プレイステーション5のダウンロード版専用モデル(ディスクドライブ非搭載)の
デジタルエディションに関しても、通常のPS5に普及台数では
大きく差をつけられています(これは出荷台数の問題もあるとは思いますが)

そのため、ダウンロード専用の家庭用ゲーム機は
少なくとも”今の時点”ではまだ
国内で大きく普及することは難しい、と言えます。

今後、時代が流れて行けばまた変化するかもしれませんが、
現状では大きなハンデを背負うことになる、ということですね。

まとめ

海外ではまた事情は異なってきますが
少なくとも国内においては
”パッケージ版”が存在していない、ということは
ゲーム機としては大きなハンデを背負うことになります。

特に、お店での展開が行われない点や、
ランキングなどに登場しにくい点は、知名度と言う点で
ハンデになりますし、
パッケージ派の人の購入対象からも外れてしまうのは
やはり、ハンデと言えるでしょう。

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