ゲームのパッケージ版の売上ランキングにも意味はある!その理由は?

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ゲームソフトの売上ランキングは、
現在では、一般ユーザーが知ることができるものは、
ファミ通の売上ランキングぐらいとなっています。

メーカーごとに公式発表があるソフトもありますが、
全てのソフトの売上が発表されるわけではありませんし
わざわざ発表があるのはビッグタイトルだけで、
ほとんどのソフトは具体的な本数が発表されることはありません。

そうなってくると、一般ユーザーが知ることが出来る
数少ない売上の情報が
ファミ通が発表している売上ランキング、ということになるのです。

しかしながら、この売上ランキングは
”パッケージ版”のみの集計となっており、
ダウンロード版の数字は含まれていません。
(これは以前からずっとそうですが)

そういった形式であるため、
ダウンロード版の比率も増えている今、
パッケージ版だけの売上ランキングでは意味がない!と言う人も
いるのは事実です。

が、実際にはどうなのか。
この点について、解説していきます。

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パッケージ版のみでも十分参考にはなる

売上ランキングが、ダウンロード版は対象外であることを
引き合いに出して”こんなランキングは意味がない”だとか
”ほとんどがDL売上だから”などと言う人もいます。

しかし、パッケージ版の売上だけでも、
十分に数値としては参考になる数字で、
どのソフトが売れ、どのソフトが売れていないか、
ということは、かなり分かりやすくなっています。

何故か”ダウンロード版の売上が含まれていないと無意味!”
というような人もいるにはいますが、
どうしてそういう極端な考えになってしまうのか、
イマイチよく分からないところです。

パッケージ版だけでも、十分に売り上げの参考にはなるのです。

ファミ通における
ゲーム売上ランキングの重要な意味合いを解説していきます

パッケージの売上は全体売上の大きな目安になる

パッケージ版の売上だけだと参考にならない!という人も
確かにいますが、
結局のところ
”パッケージ版が売れているソフトは、ダウンロード版もそれなりに売れている”のが現実ですし、
”パッケージ版が売れていないソフトは、ダウンロード版もあまり売れていない”
これが、現実です。

ですので、パッケージ版の売上を見れば、
大体そのゲームソフトが「売れた」のか「売れなかったのか」は
見えてきます。

実際に、DL版を含んだ数字がメーカーから発表されるような
タイトルで照らし合わせてみても、
”パッケージ版が売れていれば、DL版もそれなりに売れている”状態ですし、
逆(パッケージがあまり売れていない)ならば、DL版もあまり売れていないのです。

これは、色々なゲームの売上を見てきましたが
間違いのない事実です。

”パッケージ版は全然売れていないけど、ダウンロード版がたくさん売れたんだ!”みたいなのは
”あり得ない”話であり、
パッケージ版が発売されたのに、それが売れていないソフトは
ダウンロード版の売上も”その程度”というのが現実です。

なので、パッケージの売上だけでも、
ある程度、メーカーやソフトなどによって比率が変わるとは言え、
”大分、目安になる”というのは間違いのない事実なのです。

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”ほぼダウンロード版”は間違い

ゲームの売上ランキングの話をしている人の中には
”ダウンロード版の売上がほとんどだからパッケージ版の売上は無意味”
と、言い切るような人もいますし、
”9割がダウンロード版なのに”などと、間違った認識をしている人もいます。

実際、”ほとんどダウンロード版”というのは間違いで、
国内においてはゲームによっても異なりますが
大体割合としては4~6割程度になっています。

”ほぼダウンロード版”などという状況には今の時点では
まだ、達していません。

そのため”半分程度の売上を知ることができる”と考えると
大分イメージしやすいのではないでしょうか。

なお、9割というのは
これは”パッケージ版が発売されたソフトのダウンロード売上比率”では
ありませんので、勘違いしないようにしてください。

メーカーのパッケージ売上とダウンロード売上の比率などのデータは
”パッケージ版とダウンロード版が発売されているソフトの売上比率”ではなく
”ダウンロード版しか存在しないソフトやダウンロードコンテンツ”などを
含めた売上であることや、国内ではなく全世界のデータであることがほとんどです。

例えば、メーカーのパッケージとダウンロード売上の比率で
ダウンロード売上が9割だとしても、
それは”ダウンロード版しか存在しないソフト”や”追加コンテンツ”などの
売上をダウンロード売上に含めて9割、ということであり、
”パッケージ版が発売されているソフトのダウンロード版売上が9割”ということでは
ないのです。

9割を当てはめて考えてしまうと、
例えばFF16は初週で全世界300万本とメーカー発表がありましたが
国内のパッケージ版売上が30万本ちょっとなので、
DL版が仮に9割なら、国内300万本になってしまい、
日本以外での売上は「0」になってしまいます。
明らかに計算が間違っていることが分かりますよね。

また、バイオハザードRE4は2機種で初週約17万本(パッケージ)ですが、
DL版が9割だとしたら、国内だけで100万本を越えてしまう計算になります。

全盛期のバイオ(PS初期)であれば、その売り上げも記録していましたが
今のバイオが国内100万本を超えることはありません。

加えて、任天堂のゼルダの伝説新作やスプラトゥーン、ポケモンなどの
DL版込みのメーカー発表とファミ通の売上ランキングの数字を比べても
DL比率はやはり4~6割程度ですので、
9割、ということはあり得ない話であり、間違いです。

唯一の”同一の条件”で集計されている点も貴重

各メーカーの発表は
”メーカーによって基準もバラバラ”で、
”同一条件による集計”にはなっていません。

例えば、売上本数で発表しているメーカーもあれば、
FF16のようにパッケージ版は出荷本数で発表しているメーカーもあり
”メーカーごとに条件が異なる”状態にあります。

一方、ファミ通のランキングは
”パッケージ版のみ”という条件はどのゲームソフトも
完全に一緒になるわけですから、
そういった意味では”同一条件で全てのゲームソフトの売上が集計されている”という
貴重な存在であるのは確かです。

各メーカーがバラバラに発表すれば、
当然、それぞれの会社ごとにやり方は異なってしまいますからね。

個人で楽しむ用途に

実際のところ”ゲームの売上”を知っても
実益があるかどうか?と言われると、
ほとんど意味はないのですが、
個人で売上を楽しみにしつつ、眺めるのは
ゲーム好きであれば気になると思いますし、
悪いことではありません。

ただ、ゲームメーカーに勤務しているわけでなければ
売上が全て!ということではないと思いますし、
売上の件で他人と口論するなどもっての他です。

また、データが出ているのにそれを歪んだ解釈で
受け取ってしまったりする人もいるので、
そういった、偏った考え方にならないようには
注意が必要です。

分かる数字は、表示されている
数字が全てであり、
それ以上でも、それ以下でもないわけですからね…。

まとめ

ファミ通から発表されている
売上ランキングは、確かにパッケージ版の
数字ではありますが、
”パッケージ版が売れていない=ダウンロード版もそれほど売れていない”わけですし
売れているソフトはパッケージ版も売れています。

これは事実なので、
ある程度の参考にはなると思いますし、
同一条件で全ソフトが集計されている数少ないデータなので、
貴重な存在と言えるかと思います。

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