Windows10のサポート自体は
既に終了となりますが、
Windows10の延長サポートとして「ESU」が
提供されており、
それを適応させることで、
引き続きWindows10を安全に利用することが可能となっています。
(※ESUはMicrosoftが展開している公式のサポートで、
これに登録しておくことにより、セキュリティ関連のアップデートを
引き続き受けることが可能になります)
新機能などの追加は原則行われず、
行われるのはセキュリティ関連のアップデートのみとはなりますが
”サポート終了後のWindows”を使うことをお勧めできない理由は
”セキュリティの更新が行われなくなるため”ですから、
これさえ行われていれば、使用自体には問題はなくなります。
ただ、その「ESU」もいつかは提供が終了するために
その後のことを考える必要はあります。
ESU終了後はどうすれば良いのか、
ESU終了後も使い続けることはできないのかどうか、
この点について解説していきます。
ESUはずっと提供されるわけではないの?
Windows10のESUも
”この先ずっと”提供され続けるわけではなく、
残念ながら限界があります。
そのため、いつかはESUによる
セキュリティの更新プログラムの提供も終了になってしまい、
Windows10のセキュリティ更新は行われなくなってしまいます。
このESUの提供がいつまでなのか、という点ですが、
個人向けでは現時点では2026年10月13日までの提供となっており、
Windows10のサポートが終了してから”1年間”の提供となっています。
今の時点ではそれ以上の期間提供される予定はないことには
なっていますが、今後、変更される可能性もありますので、
ESUを利用している人は今後の情報についても
しっかりと把握しておくことをおすすめします。
仮にESUの提供期間が延長されることがあったとしても
それが”無償”かどうかは何とも言えないところですので、
(有償のみになる可能性も十分にあります)
もし延長されたりした場合”無償で利用できるのかどうか”も
含めて確認しておきましょう。
ただし、2026年10月13日に終了する場合も、
その先も延長された場合でも、
Windows10 ESUは”永久に使えるもの”ではなく、
あくまでも一時しのぎの側面が強いので、
その点は注意しておくことが大事です。
ESU終了後はどうなるの?
Windows10のESUが終了したあとは、
”サポート終了のWindows10”と同じ状態になります。
つまり、”使うこと自体はできる”ものの、
セキュリティの更新が行われなくなるために
そのリスクが日に日に高まっていくことになります。
今の時点での「ESUを導入していないWindows10」と
同じになってしまうわけですね。
そのため、基本的にはESU終了後に関しては
そのままWindows10を使い続けることは
おすすめは出来ません。
ただ、通常のサポート終了に関してもそうですが、
”終了直後からいきなり危険になる”ということではなく、
ESU終了直後に関しては
まだ”終了直前のアップデート”が適応されているので
そこまでリスクは高くありません。
Windowsのサポート終了の時もそうですが
ユーザーの多くは、
サポート終了までの危険性が「1%」だとしたら、
サポート終了翌日からいきなり「50%」に
跳ねあがったりするイメージを持っている人も多いです。
しかし、実際にはそうではなく
「1%」⇒「2%」⇒「3%」と
時間をかけてジワジワとリスクが増していく感じなので、
サポート終了翌日から無法地帯…ということではありません。

その時点では最新のセキュリティアップデートがまだ適応
されているわけですから、
その後、適応されなくなり、時間差でジワジワとリスクが高まるイメージです。
ですので、ESUの終了翌日から直ちに危険地帯に
なるわけではありませんが
時間が経過すればするほど、リスクは高まっていくのも
また事実なので、
ESU終了後は、過剰にパニックになる必要はないものの、
可能であれば早めに対応をすることをおすすめします。
基本的な対策は…?
Windows10のESUの提供が終わると、
いよいよ最新のセキュリティ状況を維持することが
できなくなってしまいます。
そのため、ESUが提供されているうちは良いですが、
それが終わってしまった場合に関しては、
”Windows11に切り替える”というのが
最も基本的な対応になります。
アップグレードできるパソコンをお使いであれば、
そのままアップグレードすることによって
対応可能ですが、
そうでない場合は、新しくWindows11に対応した
パソコンを購入することが必要になります。
ただ、費用的に”そう簡単にパソコンを買い替えられないよ”
という場合に関しては
中古パソコンなどを狙っていくと良いと思います。
Amazonなどであれば、Windows11搭載の中古パソコンも
2万円以下で購入できるものもあります。
それでも、出費になることには違いはありませんが、
新品のパソコンを買うよりは遥かに安く手に入れることが
できますから、そういったことも選択肢の一つには
なるかと思います。
他には、Windows以外のOSを使うことを検討する方法もありますが
基本的には、Windows11に切り替えるのが
一番手っ取り早く、確実な方法であるかとは思います。
ESU終了後もどうしてもWindows10を使いたい場合は?
ESUのサービス終了後には、
先程書いた通り、リスクがジワジワと高まっていくため、
それを避けることはできません。
ただし、ネットに繋がずに使用する場合は
外部から何もすることはできませんので、
もしも”Windows10をこの先も使いたい理由”が、
ネット環境が無くてもできることなのであれば、
その場合は、ネットから遮断した上で、
その後も安全に利用することができます。
一方、ネットに繋がっている場合は
残念ながらジワジワと危険性が上がっていくので、
それでもどうしてもWindows10を使い続けたい場合は
ある程度のリスクを承知の上で、ということになります。
そんな状況で、少しでもリスクを下げるためには
・怪しいサイトにはアクセスしない
・できる限りファイルのダウンロードなどを避ける
・怪しいメールなどを開いたりしない
・個人情報などの入力を極力控える
・PC上に重要なデータをできる限り残さないようにする
などの点に配慮しつつ、
利用していくと良いかと思います。
また、”対応しているもの”があれば、
市販のウイルスセキュリティソフトなどを導入して、
安全性を高めることは可能ですが、
サポートが終了したOSは対象から外されてしまうケースも
少なくはありません。
そのため、これらに関しても
やはり”いずれは利用できなくなる”ということになります。
↑のようなことを心がければ、
リスクは多少高まるものの、ある程度の期間は
使えるとは思いますが
それでもやはり、最終的にはWindows11に切り替えるなどの
対応は必要になってしまいます。
まとめ
Windows10のESUも永久に使い続けることが
できるわけではなく、使える期間は決まっています。
それが終了すると
公式のセキュリティアップデートはいよいよ完全に
終了になってしまうので、
ESUの提供が終了した後には、
↑で説明してきたような対応が必要になってきます。
面倒ではあるとは思いますが、
対応は考えておきましょう。
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