「エアポート」と名のつく映画は
世の中にたくさん存在しています。
同じ名前がついていると、
”全部そのシリーズの作品なのだろう”と思ってしまう人も
多いと思いますが
実際にはそうではなく、
”エアポート”と名のついている映画でも、
元々のエアポートと関係のないものも数多く存在しています。
”映画「エアポート」”がいくつも存在しているのは何故か、
互いにどのような関係があるのか、この点について
それぞれ解説していきます。
原点となった作品はどれ?
エアポートと呼ばれる作品の原点で、
正統なシリーズ第1弾となる作品は
1970年に公開された「大空港」というタイトルの映画で、
これがエアポートシリーズの第1弾にあたる作品です。
第1弾となる作品はまだ「エアポート」というタイトルではなく、
国内では「大空港」というタイトルがついていました。
(ちなみに、海外での原題は第1作目も「エアポート」でした)
その後、第2作目からは国内でも「エアポート」のタイトルで
展開されていくことになり、
海外と国内で基本的に同じタイトルとなりました。
その後の作品は…?
この「大空港」の後にも
エアポートシリーズの正統な続編は登場していますが、
実際に調べてみると分かる通り、
”膨大な数のエアポート”が登場しており、
一見すると、数十にも及ぶ作品が作られた
超大作シリーズのように見えてしまう人もいるかと思います。
ただ、実際のところ
”エアポート”の名がつく映画の中には、
「大空港から始まる、エアポートの続編のもの」
と、
「関係はないけれど、その名を名乗っているもの」
の2通りが存在しています。
そのため、全てが本来のエアポートシリーズの
続編だったり、関連作品だったりするわけではなく、
全く関係のない作品にもエアポートというタイトルが
ついていることがある、ということになります。
正統な続編はどれ?
大空港から始まる、
本来のエアポートシリーズは、下記の作品のみとなっています。
・大空港(1970年)
・エアポート’75(1974年)
・エアポート’77/バミューダからの脱出(1977年)
・エアポート’80(1979年)
本来のエアポートシリーズの作品は
この4作品のみで、
他にエアポートの名がついている数十の作品は
全て、本来のエアポートとは”無関係”の作品となっています。
もしもエアポートシリーズの”本編”を見たい場合に関しては
↑のタイトルたちを探していくようにしましょう。
他のエアポートは本来のシリーズとは関係ない
残りの”エアポート”の名前を冠する作品たちは、
本来のエアポートシリーズとは関係なく、
B級映画などによくある、
”有名映画のタイトルに便乗した作品たち”となっています。
海外では異なる題名がついていたものの、
日本で公開される際に、国内の配給会社が有名な
映画に似たタイトルをつけるケースが多いですね。
上の4つ以外にエアポートの名がつく映画は
何十本と存在しているものの、
それらは、元々のエアポートシリーズとは関係なく、
また、他のエアポートとも関係ない
それぞれ個別の作品となっています。
そのため、↑の4つ以外のエアポートであれば、
逆に言えば”どれから見ても問題はない”作品なので
”エアポートを見てみたいけど、大量にあるから
見るのが面倒臭そう”と言う人も
その点は気にしなくて大丈夫です。
全部、一つ一つ違う作品なので、
”どのエアポートを見ていないと話を理解できない”とか、
そういったことはないので、
安心して下さい。
ただ、本家エアポート以外のエアポートの中には
低予算で作られている”B級映画”的なものも多く存在しており、
普段からそういうB級映画をよく見ている人であれば
問題ないと思いますが、その手の映画を見慣れていない人が見ると
”なんだこれは!?”となってしまう可能性もありますので、
その点は注意して下さい。
ストーリーに繋がりはない
本家エアポートシリーズ以外、
本編とのつながりはなく、
ストーリーや登場人物、世界観などは
それぞれのエアポートごとに別物です。
また、国や時代なども異なる場合が
あるので、完全に別物として見ることをおすすめします。
唯一、共通点があるとすれば
”飛行機パニック系の映画である”ということぐらいで
他に共通している部分は基本的にはありません。
他の映画でもよくあること
こういった現象はエアポートだけに限らず、
ヒットした映画のタイトルに似せたようなタイトルの
作品が大量に出て来ることはよくあることです。
例えば「アルマゲドン」や「デイ・アフター・トゥモロー」
「ディープインパクト」などの映画はこれにあたり、
似たような題名のタイトルの映画が多数存在しています。
また、サメ映画の「ジョーズ」も、本家ジョーズシリーズとは異なる、
元々の作品に似せた題名の映画が多数存在していて、
こういったことは主に海外の映画でよく起きていることです。
まとめ
エアポートシリーズは
大量に存在していますが、”本編”にあたるものは
大空港をはじめとする4作品のみで、
他は無関係の作品です。
もちろん、本来のエアポートではない作品にも
見れば面白いもの(※感じ方は人により異なります)も
ありますので、興味があれば、
本家エアポートであろうと、そうでなかろうと
手にしてみると良いと思いますが、
もし、本家のエアポートを見たい場合は
記事中で書いた4つの作品以外は、
異なる作品になりますので、間違えのないように、注意して下さい。