E3の注目度や需要が年々低下している理由は?徹底考察!

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新作ゲームなどの発表の場として、
注目を集めて来た「E3」。

ゲーム業界でも最大級のイベントとして
以前は多くの企業が参加していました。

しかし、年々とその参加企業は減っていき、
注目度も下がっているなど、
時代の流れと共に、苦しい様子も
明らかになっていき、
2022年・2023年には感染症拡大など、そういったことは関係なく
開催が中止になってしまいました。

どうして、E3は以前と比べると衰退してしまったのか、
そして、今後はどうなっていくのか、
この点について解説していきます。

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以前よりも輝きが失われつつある理由は…?

E3は以前よりも、その輝きが失われつつあり、
参加する企業は減っており、
”その時期に合わせて独自に新作を発表する”などなど、
E3の”外”での発表も増えつつあります。

もちろん、今でも開催されれば
ある程度の注目は集めますし、
それなりの数の企業は参加しますが
それでも、全盛期のE3には遠く及ばない状況に
なっているのもまた事実で、
苦戦を強いられているのが分かります。

では、どうしてそのようなことになってしまったのか、
その点についてまずは見ていきましょう。

とても簡単に言ってしまうならば”時代の流れ”というのが
大きなところになるでしょう。

ネット自体の普及・拡大

まず、E3が衰退しつつある最大の理由は
根本的に突き詰めていくと
”ネット自体の普及・拡大”と、言う点になるかと思います。

E3が初めて開催されたのは1995年のことでしたが、
この時代にはまだ「オンライン〇〇」なんてものは
ほとんどなかったですし、
そもそも一般家庭にはパソコンやスマホ(スマホはそもそも存在しない)など
存在しておらず、
一般人が”ネットを通じて何かを見る”ということは
できない状態でした。

そのため、ゲームの情報もゲーム雑誌やこういうイベント、
口コミなどから知るしかなく、
今のように”ネットで何でも情報を収集できる時代”では
なかったわけです。

ゲームの企業側も、今のように軽く情報発信をすることは出来ず、
最大限新作を盛り上げていくためには
テレビや、こういうイベントが必要だった、ということですね。

ただ、時代は流れ、
今では各メーカーが好きにネットで色々情報を配信できるようになりましたし、
一般人のほとんどが、ネットで情報収集できる時代になりましたから、
時代は大きく変わりました。

時代の流れによるネットの普及。
E3が衰退した最大の理由としては、
そこになるでしょう。

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各メーカー独自の発表が根付いてきた

少し前から、ネットの普及と共に
メーカー独自の発表が増えてきており、
注目度に関しても、
かなりの注目度を集めることが出来ているメーカーも
増えてきています。

この、各メーカーごとによる独自の発表で
一番筆頭と言えるのが、
やはり、任天堂の”ニンテンドーダイレクト”になるかと思います。

既にニンテンドーダイレクトが始まって10年以上が経過していますが
その注目度は、各メーカーの発表イベントの中でも
ずば抜けていて、
例えば日本では、ニンテンドーダイレクトの開催日の告知があるだけで
ツイッターのトレンドに”ニンダイ(※ニンテンドーダイレクトの略称)”が
入り、開催日までずっと居座り続けたりすることも珍しくはありません。

他の各メーカーもこういった独自イベントを開催することが多くなり、
それが根付くにつれて、
E3に不参加のメーカーも増えてきている、というのが現状になります。

各メーカーでこういった発表を行えば
E3に参加するよりも、コストの面では圧倒的に
削減することができるでしょうし、
”好きなタイミングで”それぞれのメーカーが
発表イベントを実施することができるようになります。

そのため、”他企業の発表と重複して、
自分の所のタイトルが埋もれてしまう”だとか、
そういった心配をする必要もなく、
メーカーにとっても、E3に参加するよりかは、
自分のところで発表した方がメリットが多い、という状況になりつつあります。

この、ニンダイをはじめとする各メーカーの発表が
根付いてきたことは、E3の衰退の大きな要因と
なっているのは、間違いありません。

情報が洩れることを防ぐのが難しい時代に

E3が始まった当初の1995年は、
先程も書いた通り、ネットはほとんど普及していない
状態でした。

しかし今は、一般人でも普通にネットを使い、
情報を発信することができる時代になっているため、
E3のような大規模な会場で、
”発表する内容を発表まで外に漏れないようにする”のは
なかなか難しいことです。

独自にイベント開催したり、動画を配信したりする場合と
比べると、相当、多くの人の目に情報が
触れることになりますので、
時代が進むにつれてどんどん、その情報は
漏れやすくなっている、というのも一つの事実です。

事前に情報が外に出てしまうと、
メーカーが描いていた通りのサプライズなども
演出することができなくなってしまいますので、
このあたりも、メーカーに参加を躊躇させる要因の
一つにはなってきているでしょう。

感染症拡大などの影響

2020年の感染症拡大も一つの影響には
なっているかと思います。
どうしても、リアルイベントというのは、
人が集まりますし、感染症が流行しているような状況で開催されると、
感染のリスクを高めてしまう、ということは
紛れもない事実です。

もちろん、感染症が流行しても、いつかは落ち着くものですが
一度こういったことがあると、
”オンラインや他の方法でも開催できるのではないか”ということになってしまう
イベントもやはりあるでしょうし、
実際にE3は感染症拡大が起きて以降、
2020年は感染症拡大により中止、2021年はオンライン開催、
2022年と2023年は中止、と、
元通りになるイベントが多い中、
まだ元通りになることが出来ておらず、
これが決定打になってしまったような、そんな印象もあります。

”E3が無くてもゲーム業界は回っていて、
 ソフトの発表も、各社でなんとかなる”ことが
この数年間で分かってしまったわけですから
ここは、感染症自体の影響は一時的であったとしても
大きな痛手となってしまったことは、
紛れもない事実であると言えそうです。

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E3の今後はどうなるの?

このままの流れで行けば、
最終的には”E3”というイベントは
残念ながら開催されなくなり、
”終了”と言うことになる可能性が
非常に高いかと思います。

唯一、生き延びる方法があるとすれば
”ネット社会の中であえてリアルイベントを開催する意味が
あると思えるだけの大胆な取り組みや発想”を
盛り込むなど、今までの形を大きく変えていくと共に
企業の負担になるような部分を徹底的に削減しつつ、
それでいて、盛り上がりを損なわないようにする…

と、いうとんでもなく難しいぐらいのことを
しないと、厳しいかと思います。

ただ、現実的には、時代の流れを止めることはできませんし、
E3の歴史はそう遠くないうちに
幕を下ろすことになりそう…というのが現実的なところでしょうか。

私自身もE3は色々なものが発表されますし、
ワクワク感もあって好きではありますが、
時代の流れと共に、こういったものが
無くなっていくのは、仕方のないことなのかもしれません。

まとめ

ネットで簡単に情報を発信、
そして受け取ることができるようになった以上、
E3がこの先も生き残っていくのは
相当難しいことであるように思います。

企業からしてみても、自分のところで
発表できるようになった以上、
費用対効果がなかなか望めないでしょうし、
大胆な改革がなければ、このまま衰退していく一方
なのではないでしょうか。

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