cookie規制が行われるとどうなるの？一般の利用者に与える影響！

最近では”cookie規制”などという話題も
出ていますね。

少し前には海賊版対策として
スクリーンショットまで禁止しようとするような
とんでもない法案が通されようとしていたこともあります。

この「cookieの規制」を中心にお話をしていくと
これは、大変恐ろしいことで、
普通にネットを使っているすべての人に影響を
及ぼす可能性があることなのです。

悪用されることもあり、
悪用するような業者は指導を受けたり
駆逐されるべきですが、
そういった業者のせいで、
日常生活に大きな支障を起こす可能性もあるのです

ちなみに、現時点では”本当に行われるのか”は不明です。
具体的な内容についても不明ですから、
不安を煽るようなデマ情報には注意しましょう。

今回は、”もしも”安易に規制したらどうなるのか、
ということを解説していきます。
規制するにしても、
ちゃんと、そういった部分は考えられた上でされると思いますが
そうでなかった場合は、大変なことになります。

安易に規制するとどうなるの？
1. cookie規制で何が起きるの？
2. 困ったら、はい規制、じゃ何も解決しない
まとめ

安易に規制するとどうなるの？

例えば、あなたが普段見ているサイトが
閉鎖に追い込まれる可能性もありますし
ツイッターのような大手サービスが閉鎖する可能性もある、
ということですね
それほどまでに重大な事柄である、ということは
よく理解しておかなくてはいけないことなのです。

悪質な業者や、
悪質なアフィリエイトなどが
撲滅される、と喜びの声も多く聞かれます。
これだけで済めば、とても嬉しい事ですし
私も大賛成ですが、残念ながら
それだけでは済まないのも事実。

クッキーを規制すれば、普通にネットを
使っている多くの人々、そして普通に何か事業を
やっている人々に大打撃を与えることになり
壊滅状態に陥ってしまうようなところもあるでしょう。

悪徳業者などの規制はとても良い事ですが、
自分たちの日常生活に与える影響をよく考えて
しっかりと正しい知識を持つべきであり、
決め事をする側も、いつまでも古臭い考えに
固執していないで、時代をしっかりと見据え
慎重に議論を重ねるべきであると思います。
仮に”全てを規制”しようとしているのであれば論外です。

何が起きるのか、
どうして国はネットを潰そうとするのか。
それを、見ていきたいと思います。

cookie規制で何が起きるの？

まず、cookieを規制してしまうと
何が起きるのか。
仮に、何も考えずに国が「すべて規制した」場合に
起きることを見ていきたいと思います。

もちろん、cookieの代わりになるような技術も
存在してはいるものの、それで全てが解決するわけではなく
対応できないまま消えて行くものも多いように思います。

何が起きるのか。
悪質な広告や悪質な利用をしている業者を駆逐することは
できない（後で説明）上に、下記のようなことが
起こることが予想されるのです

・ログイン関係
ネット上で色々なサービスを利用していて、
パスワードを記憶したり、ログインＩＤが記憶されたり
しているのは、これは、cookieによるものです。
そのため、cookieが規制されて使えなくなれば
別技術やシステムを使わない限り、ログインＩＤや
パスワードの記憶はできなくなり
毎度入力する必要が生じます。

・ネットショップなどの利用
ネットショップなどでもcookieの技術が
使われているところは多く、
ショッピングカートの情報が一度サイトから
離れても記憶されている点や
おすすめの商品などが表示される点も
これはcookieによるものであり、
規制されれば、これらも不便になることは間違いありません

・サイトの閉鎖
cookieの規制が行われれば
広告などに打撃を与えることになります。
悪質なモノが排除されると同時に
通常のサイトなども排除されることとなるのです。
普段、日常的に見ているようなサイトや利用している
サイトも閉鎖に追い込まれたり、
更新が停止する可能性があるでしょう。
広告などの収入によって運営されているサイトは
広告収入を得ることができなくなれば、当然閉鎖
されるか、更新がストップしますし、
広告収入を収益のひとつにしている会社は
経営が苦しくなり、破綻する、ということです。
そして、個人で運営されているサイトも
広告収入目的で運営されているサイトは
その収入が得られなくなり、閉鎖あるいは
更新停止となってしまうサイトが続出することは
安易に想像できます。
こうなれば、悪質なサイトだけではなく
通常のサイトも大量に閉鎖、あるいは更新停止となる
可能性は十分にあるのです

・各種サービスの停止
「無料ブログサービス」は、広告収入などを中心に
収益を稼いでいます。
cookieが規制されれば、広告廃止とはならないまでも
大打撃を受け、広告収入が大幅に減ることが予想されます。
そうなれば、各種無料ブログサービスや無料ホームぺージサービス
その他無料サービスは、簡単に破綻するでしょう。
有料オンリーになるか、ブログサービスごと終了になるか
会社ごと倒産するか。
ここでもたくさんのサイトが閉鎖となり、
露頭に迷う人も出てくるのではないでしょうか。
また、ツイッターなどのＳＮＳサービスについても
例外ではなく、
cookieの規制が起きれば最悪の場合、
多くの人が使っているＳＮＳにも壊滅的な打撃を与え、
サービス終了に追い込まれる可能性は十分にあるのです。

・会社の倒産　経済の悪化
cookieが完全に規制され、代替案もなければ
多くの会社が倒産します。
悪質な会社だけではなく、普通の会社も、です。
それだけ、多くの業界にcookieは間接的に関わっている
ということは忘れてはなりません。
広告収入を得ている会社は潰れ、
広告を流している会社も潰れ、
経営が苦しくなった会社や潰れた会社の影響を受けて
また会社が潰れて行く。
経済は大幅に悪化し、不景気になることは間違いありません。

・不正の増加
一方で、悪質な業者はcookieを規制しても
必ず”抜け道”を見つけます。
悪質なことをする業者は、知恵が回るからだ。
結局、短絡的な考えでcookieまるごとを規制しても
苦しむのは、悪い事を何もしていない人間や会社であり
本当に規制したい部分は、
別のルートや不正を見つけて、そのまま
蠢き続ける、というのが事実なのです。

このように、
多くのことに多大な影響を与える。

ネットを使わない人間には関係ないかもしれないが、
今はそんな時代ではありません
時代遅れの人間が中心になって考えることで、
これだけの弊害が生まれてしまうのです。

先ほども書いた通り、
悪用や不正に対して規制を入れたり
法の整備をすることはとても重要なことであり
必要なことであることは事実。
しかし、上で挙げたような事例の場合は違います
これは、不正を取り締まるというよりかは
ただ単純にネットを締め付け、
潰そうとしている、そんな規制でしかありません。
ネットをあまり使わない世代による
無智な規制、ということです。

ただ、
海賊版の規制にしても
cookieの規制にしても、
”正しく”それが行われれば不正に対して
効果があるのは事実だと思いますから
単純な規制ではなく悪質業者にダメージを与えるような
規制を考えるべきです。

困ったら、はい規制、じゃ何も解決しない

しかし、ザンネンながら、それができない。
どこどこの党だとか、
誰がトップだから、とかそんなことは関係なく、
今の政治はネットに疎い。
考え方が、古すぎるのです。

だから、何でもすぐに規制しようとする。
自分たちにはあまり関係のないものだから？
そもそもネットのことがよく分からないから？

それは、本人たちにしか分かりませんが、
その”古臭い考え”が蔓延している世界においては
何でもすぐに全てを規制しようとする。

海賊版が問題になった⇒
「よし！じゃあ全部規制してしまおう」

cookieが悪用された⇒
「よし！じゃあcookieを規制してしまおう」

単純に言えば、今、国のレベルは
この程度であるということであり、
何か問題が起きれば
全てに蓋をしてみなかったことにしてしまう。
あまりにも短絡的な考え、だということです。

海賊版の際に問題になった
スクリーンショットにせよ、cookieにせよ、
有効活用すれば非常に役立つものであり、
事実、その恩恵を得ている人間はたくさんいる。
もちろん、上でも書いた通り悪用についてた
淘汰されるべきではあるものの、
全てを規制して解決させようという姿勢は呆れるばかりです。

何の解決にもなっていないし、
そんなことしかできないのであれば
小学生と同レベル、いや、それ以下と言っても良いでしょう。

何のために決め事をする立場にいるのか。
別に、プライベートにおいては
考え方が古臭いままでも構いません。

しかし、法律の決め事をする場で
古臭いカチカチに凍った頭で物事を
考えられてしまっては困ります。

時代は変わっています。
自分たちが全盛期だったころとは
もう時代が違うということを自覚し、
ネットがどれほど人々の生活に溶け込んでいるものなのか
よく、理解し、
海賊版対策におけるスクリーンショットや
リクナビの問題から浮上したcookieの規制が
どのような意味を持つのか、しっかりと
考えるべきなのです。