アルバイトがストライキをすることはできるの?理屈と現実!

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店員Kです!

ストライキ。

時々「ストライキ決行!」みたいなニュースは
聞くこともあるかと思います。

が、アルバイトにストライキを行うことは
できるのかどうか、知らない方も多いのではないか、と思います。

今回はアルバイトのストライキは
可能なのかどうか、という点と
現実について書いていきます。

理想と現実は違いますから、
その点についてもしっかりと覚えておかなくては
ならないのです。

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バイトのストライキは可能かどうか

アルバイトがストライキをすることは可能なのかどうか、
ということに関してだけ言えば「可能」です。
法律上、ストライキは認められていることであり、
正規雇用であろうと非正規雇用(アルバイトやパートなど)で
あろうと、条件を満たしていれば、ストライキをすることは可能です。

そのため、アルバイトスタッフさんであっても、
会社に待遇の改善を求めて”ストライキ”を決行することは
理屈の上では可能となっています。

が、世の中、そう簡単に理屈通りにいくかどうか、
と言われれば答えはNoです。

ストライキを決行するのは実際には難しいですし、
立場がアルバイトスタッフの場合、かなり厳しいことで
あることは事実です。

アルバイトのストライキ、についてポイントを
それぞれ解説していきましょう。

個人でストライキはできない

まず、基本的なこととしては”個人”で
ストライキをすることはできません。
例えば、飲食店のアルバイトをしている人が、
「時給に不満があります!」と叫んで、ストライキだ!と
勝手に休めば、それはストライキなどではなく、
ただの”無断欠勤”です。
このところは、ちゃんと理解しておかなくてはいけません。

まず、ストライキは、労働組合やユニオンなど、
特定の団体に所属しており、その団体の総意に基づいて
行われるものになります。
そのため、アルバイトスタッフさん一人でストライキを
行うことはできませんし、
もしもそれをやってしまったら、例え会社側の待遇が
悪かったとしても、それは”無断欠勤”になってしまいます。

また、アルバイトスタッフさん同士で団結して、
ストライキだ~!というものも
本来のストライキではなく、場合によっては
解雇される可能性もありますので、注意しなくてはなりません。
もしも、正式なストライキをするなら、アルバイトスタッフさん2人以上で
集まるだけではなく、組合を作る手順をちゃんと踏まなくてはいけないのです。

そういう面で考えると、
法律上、アルバイトがストライキを行うことは
できるのですが、実際問題、ストライキを行うのは
難しい、ということが分かるかと思います。

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そもそも組合が…

労働組合がない会社も多いです。
アルバイトスタッフさんが組合に加入していない場合も多いです。
そのため、そもそもストライキできる状況にない、というのも
現実的な部分です

労働組合を自分たちで作る、というのも難しいことですから
一番現実的なのは合同労働組合(ユニオン)に加入することでしょうか。
これであれば個人でアルバイトでも、パートでも加入することは
可能です。

ただ、バイト先に対して良い影響を出せるか、と言われれば
決してそうではないと思いますし、
厳しい道のりであることは確かです。

まず話し合った方が早い

もしも、アルバイトの立場でストライキをやるのだとしても、
いきなりストライキ決行!ということではなく、
まずは店長や責任者と話し合いをすることが大事になります。
くれぐれもいきなり対決姿勢を出さないようにしましょう。

場合によっては、アルバイト数名で、店長などと
しっかりと話し合いを行えば、分かってくれる可能性もありますし、
まず、最初に直接話し合うことが大切でしょう。
もちろん、話し合いに応じてくれない可能性もありますが、
まずは言ってみる、ということが大事です。

直接言わなければ、相手も不満を抱かれていることに
気付きさえ、していないかもしれませんからね…。

バイト先を変えてしまった方が早い

法律上は可能ですが、アルバイトの立場でストライキを
決行するとなると、色々と手間も、時間もかかってしまうのが事実です。
ですので、自分の労力や自分にとっての損得を考えるのであれば
アルバイトを変えてしまった方が、遥かに早いです。

正社員の転職、となるとなかなか面倒なモノがありますが
アルバイトの転職であれば、面倒なことには変わりありませんが
正社員転職に比べるとハードルが低いのも事実です。

今いるバイト先でストライキなどをするよりも、
バイト先を変えてしまった方が早い、とそういうことになりますね。

実際にストライキをやったとしても、
本当にそのあとに良い結果になるかも分かりませんし、
待遇の悪いバイト先に対して無駄に時間を使うことになります。
それだったら早い所次のアルバイト先を探してしまって
退職してしまった方が、
ユニオンに入ったり、労働組合を作ったりするよりも、
遥かに手っ取り早く、確実な方法であるのも確かです。

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実際のところ効果があるかは分からない

アルバイトがストライキを決行したとしても、
実際のところ、効果があるかはワカリマセン。
理屈の上ではアルバイトによるストライキも可能ですし、
それをすることで、会社側がアルバイトと交渉し、
待遇を変更することもあるでしょう。

しかしながら現実はどうか。
なかなかそうは上手くいかないと思います。
そもそも、アルバイトのストライキ、という実例が少ないほか、
アルバイトがストライキを起こせば、
多くの場合”そのバイト先には居られなくなる”可能性が
高いでしょう。

アルバイトをグレーな方法で退職させる方法など
会社はいくらでも考えるでしょう。

それこそ、待遇は良くなっても、
上からの扱いが悪くなったり、
シフトを減らされたり…。

もちろん、ストライキへの報復なんてマネは
してはいけないのですが、
そこは上手くごまかしてくるのが会社と言うものですし、
不当だ!と叫んで誰かが助けてくれるか、というと
なかなか助けてくれないのも現実です。

会社と徹底的に戦う!となれば
今度は時間や労力を大量に消費することに繋がりますし、
本当に、アルバイトにとっては、厳しい、というのが
現実的な部分のお話になってしまうかと思います。
どうしても、立場が弱くなってしまう、というのは事実ですからね。

現実的に考えればどうするのがベスト?

現実的なお話をすると、アルバイトでストライキを
するのは、あまり得策ではないと言えます。
もちろん、当然の権利ではありますし、
アルバイトでストライキをすることは悪い事ではありません。
ちゃんとした手順さえ踏んでいれば、ストライキをすることも
問題ないことです。

が、それでも現実は厳しいです。
正しいことをしても、会社から不当な扱いを
されたりすることは実際にあるので、世の中の流れを考えると、
アルバイトでストライキは、あまり得策ではないと言う答えに
なってしまいます。
実際のところは待遇に不満がある場合、そのバイト先を退職してしまい、
別のバイト先に変えてしまった方が、得策であるかとは思います。

まとめ

法律上は、アルバイトもストライキが可能です。
が、実際のところ、そのハードルはかなり高いと
考えた方が良いと思いますし、
効果的か?と言われると、首をかしげざるを得ません。

アルバイトはどうしても立場が弱くなってしまいがちです。
が、待遇に不満がある場合は、ストライキをするよりも
職場を変えてしまった方が手っ取り早く済みますし、
正しいかどうかは置いておき”自分のため”を考えるのであれば、
会社と揉めるより、見切りをつけた方が、早いでしょう。

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