無料で始めたサービスをあとから有料化する際に必要な覚悟!

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”無料”で一度始めたサービスを
後から”有料”にするということは
非常に困難なことであり、場合によっては
成長したサービスが有料化することによって
根本部分から崩壊して
結局、無料でサービス提供をしていたときよりも
利益を得ることができなくなり、
”崩壊”に至る可能性もある非常にリスクの高い行為です。

ネットでも、無料で利用できるサービスはたくさんありますし、
ネット以外でも無料で利用することのできるサービスは
たくさん存在しています。

そんな”元々無料で始まったサービス”を
”後から有料にする”という行為の厳しい現実と、
そうなってしまわないためのポイントを解説していきます。

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無料サービスを開始する際には覚悟が必要

無料で何らかのサービスを展開しよう、と
考えた際には基本的には
”ずっと無料で提供していく覚悟”が
必要になります。

サービスを運営する側は
自分たちで(※個人なら自分一人で)しっかりと考え
「ずっとこのサービスを無料で提供することができるのかどうか」を
頭の中で自問自答してみて下さい。

後から”やっぱり有料にします”と言えば、
そのサービス自体が崩壊するリスクは非常に高いです。

”サービス終了までずっと無料で提供する覚悟”
それがなければ、軽々しく”無料”でサービスを開始しない方が良いです。
最初から有料の方が、まだ評判も悪くはならないでしょう。

非常に大きな反発を招く

「無料で提供していたサービス」を
「有料化する」と発表すれば、
利用者から非常に大きな反発・混乱を招くことになります。

特に、利用者が多ければ多いほど
混乱は拡大し、不満を感じる人の数も、爆増していきます。

企業(の場合は)自体のイメージも大幅に悪化し、
クレームや問い合わせなども溢れて、
”地獄のような”状況になってしまう可能性も
否定はできません。

人気無料サービスの「ツイッター」なども
時々有料化の噂(※実際にはずっと無料で使えると明記されています)が
出るたびに、一部に肯定的な人はいても、
基本的には”不満の声”で溢れています。

このように”無料だったもの”を”完全有料化”するのには
非常に大きな反発などを招くリスクがあります。

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利用者の大幅な減少

今まで無料だったサービスを有料化してしまうと、
当然、利用者は大幅に減るかと思います。

高額な料金設定にした場合ももちろんですが、
月100円や200円などの低額な設定で
サービスを提供したとしても、
”無料”と”有料”の間では、
絶対に超えることができない非常に大きなハードルが存在します。

”運営者”というのは、ある程度お金に余裕がある人ばかり
ですから、基本的に金銭感覚としては一般の人とは
ずれていることが多く、この点を甘く見がちですが
”想定以上の利用を辞める人”が出ることになる可能性もあり、
そうなれば、サービスそのものが転覆します。

例えば、ネット関係のサービスの場合、
無料で展開しているサービスのほとんどは、
広告などで、収益を上げていると思いますが、
”有料化”してしまうと、利用者が大幅に減ることによって、
”逆に利益も減ってしまう”という本末転倒な
結果になってしまう可能性があるのです。

元々無料で人気を得たサービスは
有料にした途端、一気に利用者は激減します。
運営側が考えている以上に”相当大きな減少”となり、
当然、利用者が減ればネット関係のサービスの場合は特に
その魅力も損なわれていき、
やがて連鎖的にやめる人が増えていきます。

そうなってしまったら、もうそのサービスに未来はありません。

もちろん、”有料でも利用する価値のあるサービス”であれば、
それでも、大幅に利用者は減るとは思いますが
ある程度はカバーできます。

しかしながら、”有料ならいいや”というレベルのサービスである場合も
無料サービスでは多く、
それを有料化してしまうと
”相当な量の利用者を失う”事になりかねません。

たとえ「1円」でも有料になれば
”お金を支払う”というハードルが発生し、
大幅に利用者が減る、ということを忘れてはいけません。

有料化後にも連鎖的に崩壊を招く可能性がある

仮に「無料だったサービスを有料化」したとして、
その有料化のタイミングをなんとか切り抜けたとしても
”その後の振る舞い”次第では、
連鎖的に崩壊を招いてしまう可能性もあります。

この点に関しても、注意をしなくてはいけません。

どういうことかと言うと、
例えば「有料化したことにより半数以上の利用者が利用をやめた」とします。
それでも、何とか利益的には「有料化前よりも高い利益」だったとしても、
”利用者が減ることにより”魅力が半減してしまい、
”有料化されてもお金を出す”つもりだった人たちまで
”なんか前よりつまらなくなった”と、利用をやめてしまう可能性がある、
ということですね。

特に、ネット系のサービスなどの場合
”利用者が激減”した場合、有料で続けるつもりだった人も
”親しい人がやめてしまったから自分も”と、連鎖する可能性があります。

そうなってしまうと、結果的にサービスは破綻します。

また、有料化したあとに
「有料化したくせに、サービスの向上が何もない!」と思われてしまうと
これも利用者離れを起こします。

無料⇒有料にする際に
何らかの”+”を利用者側に与えないと
利用者は強い不満を感じるものです。

ですので、無料だったサービスを有料化する際には
”相当慎重に有料化に納得してもらえるような付加価値”を
つけていく必要があります。

有料化する場合のポイント

無料だったサービスをどうしても有料化したい場合は
下記のような対応を行うことが望ましいです。

・「有料プラン」を用意する
付加価値をつけて無料で利用できるのを基本としつつ
”有料プラン”をつけると言うモノです。
例えば動画サイトでも「プレミアム」という有料プランが
出てきましたし、ツイッターでも「ツイッターブルー」という
有料プランの話題が出ています。
こういったやり方であれば”有料になったらやめる”人たちは
そのまま”無料”で利用してくれますし
お金を払ってもいい、と考えている人は有料プランに
加入してくれるでしょう。
このように”全部を有料化”するのではなく”無料は残しつつ、
有料ならではの付加価値をつけた有料プラン”を
用意することが大切です。

・事前に期間限定であると告知する
これでも反発はあるとは思いますが、
サービス開始時から「将来的には有料になること」を
告知しておくことですね。
”期間限定で無料”という形にする、ということです。
そうすることで、事前にいつか有料化する、ということは
伝えることができるわけですから
”無料時の利用者数”は最初からそもそも減ると思いますが
有料にする際の反発や反応は若干薄くなるかと思います。
有料化する時期もあらかじめ目安ぐらいは伝えておくとベストですね。

このようなところでしょうか。
さらに、有料化する際には”これでもか”というぐらい
無料時代とは異なる付加価値をつけないと、
なかなか受け入れてもらうことはできません。

サービスを無料で利用できると思うな、という声もありますが
”それなら最初から無料で提供するべきではない”のです。

最初に無料で提供した以上、
運営側としては”有料化すればこうなる”ということは
十分に分かるはずですし、
その覚悟はしておかなくてはならないのです。

まとめ

一度無料で展開したサービスを
後から有料で展開するのは
非常に難しいことです。

有料化しようと思えば、当然できますが
それをやってしまうと
”無料だったからこその人気”に気付かされる結果になるでしょう。

無料と有料の間の壁は高いです。
例え、1円であったとしても、です。
そのことは、サービスを提供する側として、
覚えておかなくてはならないことです。

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