宇宙からの落下物の危険性は?人工的な落下物から身を守る方法は?

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時折、地球には宇宙からの「落下物」が
生じることがあります。

隕石などの人間によるものではない
自然の落下物もありますが、
人間が作り出した人工物が地球に落下することもあります。

打ち上げたロケットのパーツや耐用年数を過ぎた
人工衛星などが、その代表的な例ですね。

では、実際に宇宙からの人工的な落下物による
危険性はあるのでしょうか?
身を守る方法はあるのでしょうか。

その点について解説していきます。

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どんなものが落下してくる可能性があるの?

宇宙から落下してくる可能性があるのは、
人工衛星やロケット、それらのパーツ、
宇宙飛行士などが宇宙で落としてしまった
小物類など、多岐にわたります。

これらは、宇宙の自然な現象ではなく、
人工的な落下物となり、人間の活動によって
生じる落下物です。

宇宙から地球に物が落下してくる…と、
なると怖いイメージを抱く人もいるかも
しれませんが、実際のところはどうなのか。

ポイントをそれぞれ順番に解説していきます。

大半は地上にたどり着かず燃え尽きる

まず、宇宙からの落下物に関しては
大半のものは「大気圏突入の際に燃え尽きる」ため、
地上に届くことはありません。
そのため、地上で普通に生活している
一般の方には、大気圏突入の際に燃え尽きるものに
関しては「全く気にする必要がない」というのが
事実になります。

宇宙などを飛行するような方であれば、
そういった、宇宙ごみ(スペースデブリ)との
接触など、ある程度関係のあるお話になりますが、
普通に生活している人にとっては
大気圏突入の際に燃え尽きるものに関しては
何も、影響はありません。

ただし、宇宙からの落下物は
全てが大気圏突入時に燃え尽きるわけではなく
過去にもロケットが落下した例は
存在しています。
(数は少ないですが、実際にこれまでに何例かは
存在しています)

そのため、地上まで落下してくるものは
ごくわずかであるものの、可能性としては0ではない、
ということになります。

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宇宙からの落下物は危険なの?

危険性が「0」なのか?と言われれば
答えはNoです。
宇宙から地上に何かが落下する、ということになれば
偶然、落下地点に人間がいた場合、
犠牲者が出る可能性も、決して0ではありません。
また、人間に当たらないまでも、何らかの施設や設備に
落下して、物損を引き起こす可能性は、当然あります。

しかしながら、地球全体の中のごく一か所の話であり、
隕石などとは違い、人工的な落下物に関しては
「サイズ」も限られていますから、
天変地異が起きるようなことはありませんし、
被害が生じる可能性としては、非常に低い、
というのが事実です。

気にする必要はない

人工的な宇宙からの落下物に関しては
「気にする必要がない」というのが答えになります。

確かに、人間にぶつかる可能性は
0.1%以下とは言え、0ではありません。

しかしながら、そんなわずかな可能性を
気にしても仕方のないことです。

突然交通事故に遭う可能性や、
突然病気で倒れる可能性の方が、
遥かに高いのです。

そのため、宇宙からの落下物のニュースなどが
出てきても、特に心配する必要はない、
というのが答えになります。

そのようなことを心配するぐらいであれば、
自分の健康に気遣ったり、
今日も交通事故に遭わないようにしよう、ということを
気にしたり、その方がはるかに大事なことになります。

「宝くじに当たる以下の可能性の危険性」を
気にしても仕方のないことです。
宇宙から、人工的な宇宙ごみが落下したとしても、
それがあなたに危害を加える可能性は
宝くじが当たるよりも低いのです。

そう考えると、気にする必要はないな、と
分かるのではないでしょうか。

身を守る方法はあるの?

上でも書いた通り、そもそも気にする必要は
ないのですが、
身を守る方法としては、
頑丈な建物の中などにいることでしょうか。

ただ、万が一その建物などに
落下物が直撃したりすれば、
やはり、安全性は確保できませんので
「運任せ」というのが現実的な
対応方法になると思います。

ただ、先ほども書いたように、
宇宙からの人工的な落下物があなたに直撃するような
可能性はほぼ0ですので、
「気にしない」ことが、一番の身を守る方法に
なります。

余計なことを気にすると、精神的な不安が
強まったりしてしまい、
体調を崩したりするかもしれませんからね。

とにかく、気にしないことです。
あなたに当たることは、まずありません。

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今までに被害が出たことはあるの?

宇宙からの人工的な落下物により
人的被害が出たことは今のところはありません。
地上を歩いていた人間に宇宙から落下した人工物が
直撃してしまったりだとか、
そういったことは「今の時点ではありません」と
いうのが答えになります。

ただ、建物の屋根を破壊したレベルの事故は
2020年に発生しているケースはありますね
(人的被害は確認されていないようです)

実際に宇宙からの落下物で大規模な被害が起きているのは
人工的な衛星だとか、ロケットのパーツだとか
そういったものではなく、
”隕石”によるものですね。

隕石に関しては、これは今の時点では
どうすることもできず、
人間が飛ばしているわけでもないですから
なかなか対策も難しいですし、
被害規模も、人間の作り出した人工物とは
比べ物になりません。

宇宙からのごみの落下を気にするぐらいであれば
まだ、隕石の方が危険なのは確かです。

過去の落下事例ではどこに落ちたの?

過去に宇宙から人工物が落下した際には、
基本的には太平洋などの海上に落下しています。

と、いうのも基本的に地球全土のお話をすれば
「普段、人間が生活していないエリア」の方が多く、
可能性としてはそういった場所に
落下物が落下する可能性が非常に高いです。

1975年に落下したロケットのパーツは
太平洋上に、
1991年に落下したロケットに関しても
やはり太平洋上に落下しています。

基本的には制御可能であれば、
太平洋上などの無人エリアに落下するように
コントロールしますし、
それが出来ない場合でも、
やはり人的被害が発生する可能性は
非常に低いです。

過去の事例を見ても、
人間が生活しているエリアではなく
海上に落下していることが
分かるかと思います。

万が一被害が出た場合はどうなるの?

宇宙に打ち上げたものが落下する際に
万が一人的被害などが
出てしまった場合はどうするのか。

これは、今までに大規模な前例がないために
「実際のところどうなるのか」という点については
何とも言えませんが
宇宙損害責任条約という条約が存在しており、
これに則って対処する、ということになれば、
落下物を発生させたロケットや人工衛星を打ち上げた
国が補償などの責任を負うことになっています。

対策などは行われているの?

基本的には落下物などが生じる場合
計画的に人間の生活していないエリアに
落下するように、コントロールしますが、
それが出来ない場合(制御不能状態など)に
関してはレーダーなどで落下地点を予測し、
情報提供などが行われます。

ただ、撃ち落とすだとかそういった
対応は難しいのも事実だと思いますので
「落下地点をある程度計算し、被害が出ないようにする」というのが
基本的な対応になります。

まとめ

宇宙からの人工的な落下物による被害は
基本的に心配する必要はありません。
実際に人的被害
(建物の屋根破損レベルの話が2020年にある程度)は
出ていないため、気にしても仕方のないことです。

宇宙からの落下物よりもはるかに危険なことが
日常生活には多く存在していますし、
気にしても仕方のないことなので、
「宇宙からロケットの破片が落ちて来る!」みたいな
ニュースがあっても
「そういうこともあるんだな」ぐらいに思っておけば
一般の立場の場合であれば、問題ないと思います。

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