書籍化の厳しい現実!ネットから書籍化を目指すには?

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書籍化とは、
ネットなど、書籍以外の方法で
連載されていた作品などが、
本になることです。

最近では小説家になろう、などの
小説投稿サイトで投稿されていた作品が
書籍になることを示すことも多いですね。
それまでは一般人に過ぎなかった物書きさんが、
書籍化することで、成功していく…なんて人も
実際にいるにはいます。

しかしながら、
”書籍化して有名になりたい”という夢を抱く人は
多いですが現実はそう甘くないのも事実です。
書籍化を目指している人は、
理想を追い求めるだけではなく
現実を知っておくことも大切になります。

”書籍化しました!”などという成功談を読んでいても
意味はありません。
何故ならそれは、ごく一握りの人間の
”特殊な例”であって、そっくりそのまま真似しても
同じようになることはできないのですから…。

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書籍化は厳しい道のり

書籍化しました!なんて作品は
多数存在しますが
そこに至るまでには非常に厳しい現実があります。

そう簡単に”書籍化”などできないのです。

元小説投稿サイト出身の作品は
確かにありますが、
そういったサイトに毎日どれだけの数の
作品が投稿されているのか…
そういった現実から目を逸らしてはいけません。

小説投稿サイトには、それこそ”星の数”ほどの
作品が存在しています。
ほとんど誰にも見られずに消えていく作品が
ほとんどですし、
ある程度サイト内では人気が出ても
”それまで”の作品もたくさん存在しています。

”ある程度の人気がある作品”になることですら
非常に難しく、割合的にはかなり低いうえに、
さらに書籍化となれば、本当に狭いゴールなのです。

面白い内容の作品はたくさんありますし、
正直、”この小説、小説サイトの小説よりもつまらない”
みたいな作品が、書籍になっていることも
たくさんあります。
ですが”面白い”だけでは、書籍化はされません。
どんなに完成度が高くても、書籍化されない作品は
されません。

ただ書けばいいと言うものではなく、
本当にあらゆる要素が重要になってきます。

実力だけでは書籍化されない

実力だけでは書籍化はされません。
内容がどんなに面白くても、
内容がどんなに充実していても、
どんなに投稿サイト内で、人気があっても
そこで、終わりです。

書籍化されるためには
”他の要素”も全て揃ったうえで、
初めて”可能性”が出て来るのです。

その要素とは何か。
それを見てみましょう。

・ある程度の完成度
当然「駄作」だったり、滅茶苦茶な作品は
書籍化されません。
”ある程度の完成度”は必要です。
内容もそうですし、文法がおかしくないか、などの
基礎的な部分もそうです。
これらが”ある程度の水準”に達していないと
書籍化されることはないでしょう。
ただ”ある程度の水準”に達していれば
下の全ての条件を達成していれば書籍化
される可能性も0ではありません。
逆に、”最高傑作”であっても、他の条件が
満たせていなければ、書籍化はされないでしょう。

・ある程度の人気
小説投稿サイト内での”ある程度の人気”も
必要です。
たとえ、自他共に認める最高傑作、みたいな
作品であったとしても、数十人しか読んでいないような
作品は、書籍化候補にもなりませんし
目にも止まらないでしょう。
ある程度の人気、というものは絶対に必要になります。

・ある程度の知名度
作者と作品のある程度の知名度も必要です。
小説投稿サイトなどで活動を続けていると
場合によっては、ある程度の知名度もついていくでしょう。
(もちろん、駄作ばかり書いていればいつまで経っても
そのままでしょうし、”運”も重要にはなってきます)
見ず知らずの作者の作品をいきなり書籍化!なんて言うのは
サイト的にも出版社的にも厳しいでしょうから
ある程度の活動実績だとか知名度は必要になります。

・ある程度の分量
書籍化を目指す作品には「ある程度の分量」も必要です。
短い作品だと、本にすることもできませんからね…。
長すぎても、短すぎても…という難しい加減が必要です。
短編集みたいな形もありますが
それで書籍化を目指すのは、さらに難易度が高いでしょう。

・コミュニケーション能力
”最低限”の社会的なコミュニケーション能力が
無ければ書籍化はできません。
誰とも何のやり取りもせずに書籍化、なんてことは
困難に等しいですからね…
”普通の範囲内”であれば、良いですが
全く人と接することができない人は厳しいです。

・”運”
運も実力のうち、と言いますが
これは本当です。
書籍化に関しても”運”の要素は非常に大きいです。
逆に言えば、これまでの全ての条件を仮に満たしていたとしても
運が無ければ書籍化はできません。
つまり、どんなに頑張って、どんなに認められたとしても
運が無ければ、そこに書籍化というゴールは
存在しない、ということです。

これら”全て”を満たして
それでも書籍化できるのはごくわずか、という厳しい世界です。
大げさではなく、本当に厳しい世界だということは
理解しなければいけません。

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書籍化後の現実も知る

書籍化後の現実も知っておかなくてはなりません。
”書籍化できた!やったー!大金持ち”
なんて、ことにはならず、理想と現実の狭間で
苦しむことになるでしょう。
書籍化すれば、それが永遠に続くわけではありません。
書籍化したらしたで、厳しい現実が待っています。

・売れなければおわり
書籍化したあとの厳しい現実の一つとして
「ある程度売れなければ」それで終了です。
打ち切りとなり、1冊、あるいは数冊発売された時点で
続きは出ずに終わってしまいます。
どのぐらい売れれば良いか、などの基準は、
色々な条件がありますが、なかなか厳しく、
完結しないまま終わっている作品やいつの間にか
消えている作品が多いのもまた事実です。

・思い通りにいかない可能性
ネット上で投稿サイトに小説を投稿している時点では
誰かと一緒に書いたりでもしていない限り
その作品は自分自身の好きなようにできたはずです。
しかし書籍化するとなればそうは行きません。
締め切りなども当然ありますし、
売上のことも気にしないといけませんし、
誰かに作品の内容に口出しされたり、
色々と”横やり”が入ることになります。
自分でネットに投稿していたときとは本当に
わけが変わってくるので、その点はよく
理解しておかなくてはいけません。

・続く人はごくわずか
仮に1作品、ヒットしたとしても
そのあと、続くかどうかはまた別問題です。
次回作を出すのであれば、当然、また作品を
作らなくてはいけませんし、スランプなどに
陥る可能性もあります。
出版社側が乗り気でなかったり、自分が乗り気でなかったり、
次回作が成功する保証もなかったりと
本当に色々と厳しい世界である、というのが
現実になります。
一度書籍化できたからと言って
将来安泰かと言えばそんなことは全然なくて、
逆に”常に不安定な状態”と言ってもいいような、
そんな厳しい状態なのです。

書籍化をゴールと勘違いしている人もいますが
書籍化はあくまでもスタートラインです。
その後に、ゴールできない人も大勢いますし、
”そもそもスタート地点にすら立つことができない”
という人がほとんどである、というのが現実です。

書籍化を夢見るのは良いのですが
そういった現実から目を逸らしていては、いけないのです。

まとめ

書籍化すること自体が、かなり難しく、
険しい道であることは分かると思います。

”面白い”だけでは、
書籍化できません。
小説としての完成度が高い、だけでは
書籍化できません。
それだけで書籍化できるのであれば、
世の中、書籍化だらけになります。

現実はそう甘くはない、ということは
頭に入れておいた方が、良いでしょう。

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