switchの次世代機は非常にハードルが高い。その理由は?

この記事は約6分で読めます。

ニンテンドースイッチの”次世代機”。

switchが登場してからそれなりに年数が経過したこともあって
最近ではその”噂”も多く聞かれるようになりました。

しかし、ニンテンドースイッチの次世代機は、
これまでのどの任天堂ハードよりも
”ハードル”が非常に高く、
しかも、発売する”リスク”も非常に高いのが現実です。

一歩間違えれば、Wii⇒WiiUの時のように、
大転落する可能性もありますし、
投入は慎重に行っていく必要があるのも事実です。

では、どうしてスイッチの次世代機のハードルは高いのか、
この点について解説していきます。

スポンサーリンク

switchが”売れすぎ”で逆にハードルが上がっている

ニンテンドースイッチは過去の任天堂ハードと比較しても、
異常なレベルの大ヒットを記録しています。
これ自体は、とても良いことなのですが、
”次世代機”という点に目を向けると、
逆にハードルが上がり、非常にリスクも高くなります。
普及の難易度も跳ね上がるでしょう。

これまでのハードでも最高クラスの売上を誇る
ニンテンドースイッチの”次”となると、
本当に色々な部分が難しく、メーカーにとっても
頭を悩ませる部分のひとつであるかと思います。

”次世代機の投入”は、今まで以上に非常に難易度の高いことであり、
一歩間違えれば”かなり厳しい結果”になりかねません。

各ポイントを、詳しく見て行きましょう。

今でも売れ続けている点も難しい理由の一つ

ニンテンドースイッチは2024年に入っても、
ほとんどの週でPS5の売上を上回っており、
この状況を見れば”まだ次世代機を投入する必要はない”のも現実です。

ソフトを見ても、昨年の
ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダムやピクミン4、
スーパーマリオブラザーズワンダーなど、大型タイトルを投入するだけで、
国内で軽く100万本を超える状況ですから、
”そもそも本来、次世代機を出す必要はない”状況です。

ただ、スペック(他機種との兼ね合いで他メーカーのソフトが出にくくなる)や
パーツの供給など、色々な事情からあまり長々と引き延ばせないのも事実で、
この点が余計に難しい状況を招いています。

過去の任天堂ハードは”勢いが落ちてから”次世代機が出るケースが
ほとんどで、スイッチ同様に好調だった「Wii」も、
終盤は失速していたために、”勢いが衰えてから”の次世代機投入でした。

しかし、スイッチの場合、国内では特に
”いまだに勢いが落ちていない”ため、
非常に次世代機の投入が難しくなっています。

次世代機を発売すれば、当然”switch”の勢いは落ちますので
”switchの売上”と言う点だけ見れば”自滅”行為になります。
その代わりに次世代機が売れれば良いですが
次世代機がコケてしまうと、
”switchの売上を自ら落として”、”次世代機も売れない”という
最悪の自滅状態になってしまいます。

既にスイッチの勢いが落ちているなら、
次世代機が売れるか、売れないか、だけですが、
まだまだ十分に売れている状態で次世代機を出すことは
”switchにブレーキをかけてしまう”ので、
非常に悩ましいところなのです。

スポンサーリンク

メインの客層の移行が非常に難しい

任天堂ハードは、幅広い年代のユーザー層がいますが、
その中でも、他ハードと比べて普段あまりゲームをやらない層や
子供、ファミリー層などのユーザーの比率も大きいです。

しかし、そういった層は”新しいゲーム機”が登場しても
すぐに新しいハードを買う割合は低いですし、
ゲームを遊ぶ本数も限られているため、
switchのように大ヒットして”たくさんのソフトがある状況”だと、
なかなかまだ”switchで遊びきれていない”=”新しいハードを買う必要がない”
状況に陥っているケースも多いです。

switchは特に、前代未聞のヒットを記録している状態ですので、
今まで以上に”次のハードに移動してもらう”ことは
相当、困難な状況になることが予想されます。

ヒットしてるハードはそもそも移行が難しい

ファミリー層に限らず、ヒットしているハードは
そもそも移行が難しく、
”ヒットしている=ソフトも多い”場合がほとんどのため、
”次に進まなくても十分に遊べてしまう”ユーザーも多く、
なかなか次世代機に手を伸ばさない人も増えます。

また、売れているハードであればあるほど
”次のハード”が出ても、まだ”前のハード”(今回の場合はswitch)にも
ソフトが出続けることが多いために、
これもまた、次世代機への移行のハードルを高めます。

かと言って、いきなり”大ヒットしたハードを切り捨てる”ようなやり方をすれば
反感も買いますから、
”現行機が売れていればいるほど”次世代機の投入は難しいのです。

加えて、Wiiのように勢いが落ちているハードの場合、
売れているハードでも”次”が出ればソフトは比較的早く出なくなりますが
switchのように、好調な状態のハードの場合は、
仮に無理に次世代機を出しても”switchにもソフトが出続ける”ことになるため、
移行はなかなか進みません。

実際、そんなに勢いが落ちないまま、次世代機が投入された「PS4」は、
なかなかPS5への移行が進んでいません。

過去の任天堂ハードを見ると…

過去の任天堂の据え置きハードを見ると、
好調⇒好調⇒苦戦⇒苦戦⇒好調⇒苦戦…と、来て現在は「好調」なハードです。

これを見ると分かりますが、
基本的に任天堂の据え置きは”好調”の次のハードも好調だった事例は
ファミコン⇒スーパーファミコンしか存在しておらず、
かつて、スイッチのようにブームを起こした「Wii」は、
あれほど売れたにも関わらず、「WiiU」で大失敗しました。

このことから、スイッチの”次”も、かなり厳しい状況に
なる可能性は高いです。

”成功したハードの次”は”苦戦”
任天堂ハードにはこの傾向が特に強く出ているので、
switchの次も、それを踏まえて慎重に判断する必要があります。

スポンサーリンク

既に完成形に近い

ニンテンドースイッチのゲーム機としてのコンセプトは
既に”完成系”に近い状態で、
”これ以上何をするのか?”という状態であるのも事実です。

あまり”奇抜すぎるアイデア”だと、当然自滅する可能性
(それが邪魔になってしまうリスクもあります)もありますし、
かと言って、任天堂ハードに高スペックを望む人は一部の人だけです。
(PS5クラスまで性能を引き上げて価格が跳ね上がれば自滅するだけです)

ですので、”次”を出すにしても何をするのか?と言う点も問題で、
単に”スペックを上げただけ”では間違いなく、ライト層は取り込めずに失敗するので、
ここもまた難しいところです。

価格面も心配で、任天堂ハードの場合は特に
”高額”にするわけにはいかない
(仮にPS5ぐらいの価格にしたら”間違いなく”失敗します)ので、
ここも難しいところです。

現在、円高や物価高など、価格的に厳しい局面ですので
”しばらく様子を見る”のも、一つの方法かと思います。

ユーザー層的に、4万前半がギリギリの限界であり、
5万近くまで価格が上がれば”WiiUのようになる”可能性は高いです。
(WiiUは価格ではなく別方面での失敗でしたが、同じように苦戦する可能性が高いです)

まとめ

ニンテンドースイッチはソフトさえ投入すれば
まだまだ売れますから、
焦って次世代機を発売せず、
価格を抑えられる最適なタイミングでの投入、
あるいはスイッチの勢いが露骨に落ちて来たタイミングでの
投入が望ましいかと思います。

慌てて投入すれば、最悪の場合は以降に失敗し、
引き続きスイッチをメインに展開するようなことにもなりかねません。

タイトルとURLをコピーしました