電車やバスで優先席を譲らない理由は?理由・心理・事情を知る!

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電車やバスには「優先席」というものが存在します。

しかしながら、中には優先席を必要としている人が
近くに来て、他に座席が空いていないような状況でも
優先席を譲ろうとしない人がいるのも事実です。

…が!

それを、一概に”優先席を譲らない悪いやつ”を考えてしまうのは
想像力が足りません。

もちろん、単純に譲らないだけの人もいますが、
何か事情がある人もいる、というのが事実です。

「一見すると優先席を必要としているように見えない」ような人でも
事情がある可能性があるので、
そのあたりは、柔軟に、自分自身でもよく考えることが大切です。

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優先席を譲らない心理・事情とは?

優先席は、確かに高齢の方や、身体が不自由な方、
その他事情がある方が優先されるべき席です。

しかしながら、
一見すると必要なさそうに見えるのに
優先席に居座っていて譲らない、という人にも
何か事情や理由がある場合もあります。

そのため、闇雲に「何で譲らないんだ!」だとか
「あの人に譲ってあげなさいよ」だとか
そういう声掛けをすることは、おすすめできません。

何か事情があった場合、相手にとっても、
自分にとっても「嫌な思い」をすることに
なってしまいます。

体調が悪い可能性

一見すると健康そうに見えても、
体調が悪くて優先席に座っている可能性もあります。

体調不良で立っているのが辛い!という状況であれば
優先席において、優先されるべき条件は
十分に満たしていると言えます。

”体調不良”は目に見えるものがすべてではありません。
一見調子が良さそうでも、どこかの痛みに苦しんでいたり、
風邪で倦怠感が強かったり、吐き気や腹痛などで立っていられない、
という可能性もあります。

”一時的な体調不良”で、優先席に座っている場合
「一見すると健康そう」に見える場合もあると思いますが、
実は体調不良で…ということもあるので
その点は、配慮が必要です。

体調不良で立ってられないような人を優先席からどかせば、
最悪の場合、立った後に倒れる可能性もありますからね。

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病気などの可能性

何らかの持病などで、立っているのが
困難な人である可能性もあります。
例えば、盲目だったり、足が不自由だったり、
何らかの恐怖症を持っていたり、
考えられるパターンは色々です。

目が見えない、足が不自由などの場合、
外から見てすぐに分かるようなケースも
多いとは思いますが、必ずしもそうとは
限りませんので、その点も頭の中に
入れておく必要があります。

どんなに若い人でも、病気で優先席を必要としている人は、
優先席で優先されるべき人の一員です。

それを、勝手に「若いから」と決めつけて
どかしたりしないようにしましょう。

怪我をしている可能性

健康そうに見えても、怪我をしている人で
ある可能性もあります。
特に、足の怪我などをしている場合は、
長時間立ったままでバスや電車に乗っているのが
厳しい場合もあるでしょう。

この場合に関しても、やはり、優先席を利用するのは
仕方のないことです。
仮に外見からは分からなくても、
足を怪我していたり、骨にヒビや軽い骨折をしていたり
する可能性もあるので、
安易に「どけ!」みたいな空気を出さないようにしましょう。

過去にイヤな思いをしたことがあって譲れない

優先席を譲ろうとしない人に案外多い理由の一つが
「過去にイヤな思いをしたことがある」という
パターンですね。

これはどういうことなのかと言うと、
過去に「優先席を譲ろうとしたら逆ギレされた」みたいな
経験をしたことがある、ということです。

優先席を譲ろうとすると、たいていの人は、
「ありがとうございます」みたいな感じで、
優先席に座ったり、優先席が必要なくても
「大丈夫ですよ」みたいな感じで、常識的に
対応する人がほとんどなのですが、
稀に「年寄扱いするな!」みたいな、逆ギレする
迷惑な人がいるのです。

優先席が必要ないなら必要ないで「大丈夫です」と
言えばいいだけの話なのに、逆に切れてしまう。
高齢者にもそういう人はいますし、
こういうことをされると、譲る側からすれば
譲る気は失せるでしょうし、
「またキレられるのではないか」と、考えてしまって
譲れなくなってしまう人もいるでしょう。

もちろん、そういう人は全体的に見れば「一部」です。
ですが、一部とは言え、過去にそういうことを
経験したことがある人からすれば
腹立たしいでしょうし、当然「怖い」という感情も
出て来るはずです。

目の前にいる高齢者の方に、譲ろうと声を掛けたら
また「切れられる」かもしれない…
そう思ったら、声を掛けたくなくなる気持ちも
出て来ることは、想像できると思います。

その場合、譲らろうとしない本人は悪くないですし、
優先席に座りたいけど譲ってもらえない本人も悪くはなく、
悪いのは「優先席を譲ろうとする心」を元々持っていたその人の
心を壊してしまった「前に逆ギレした人」なのですが、
なかなか難しい問題ですね。

こういう人もいるので、健康なのに優先席を譲ろうとしない=悪い、と
断言することはできません。

「譲ろうとするとキレられるかもしれないけど、それでも譲ってね」
なんてことは、普通の考えの人であれば、言えないと思います。
過去にそういう経験をしてしまった以上、
これは仕方のないことでしょう。

そういう「逆ギレする人」がいなくなれば、
一番良いのですが、
そういう人は必ず一定数いるので、
こればっかりはどうすることもできません。

”過去に何かイヤな思いをしたのかもしれないな”
ぐらいに思っておけばよいかと思います。

当人からすれば「譲れば怒られる」「譲らなくても怒られる」
「じゃあどうすればいいんだ?」となりますからね…。

”最初から座らなければいい”という人もいるとは思いますが、
最初は空いていて、優先席に座った可能性もありますし、
優先席が空いていて、使う人がいない場合に座ること自体は
何も悪いことではありませんので、
その指摘は少し間違いであると言えます。

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もちろん、ただ譲らない人もいる

色々な理由を解説してきましたが、
当然「理由はないけど譲らない」と、いう人も
実際にいます。

これに関しては”必要としている人が周囲にいるのであれば”
やはり、譲るのが正しい行動であると言えます。

ただ、場合によっては
「座りたい人がいることに気づいていない」可能性も
ありますから、こういった場合は、
丁寧に声掛けをすれば、譲ってくれる可能性も
十分にあります。

が…上でも書いた通り「病気」や「怪我」など
”目に見えない正統な理由”で優先席に座っている
可能性もあり、そうであった場合
仮に丁寧に声を掛けても、相手がイヤな思いを
してしまう可能性は十分にありますから、
なかなか難しい部分であるのは確かです。

結局のところ、譲る側も譲られる側も
思いやりを持たないと、こうして
どんどん譲る・譲らないもやりにくい世の中に
なってしまい、最終的にはギクシャクした感じの
世の中になってしまう…というのも一つの現実ですね。

どうしても声を掛ける場合は、
いきなり「お前は健康だろ!譲れ!」みたいな
攻撃的な感じではなく、最低限の礼儀と常識をもって
声を掛け、
もしも相手に事情があるのであれば、その時点で
引き下がることです。

まとめ

本来であれば、優先席は必要としている人が
優先されるべきなのですが、
譲ろうとすると逆ギレするような人がいたり、
「一見すると必要なさそうでも必要としている人がいたり」
するため、なかなか難しい問題です。

が、少なくとも
「健康そうに見える人が座っている場合でも何か事情があるかもしれない」
と、いうことはしっかり覚えておきましょう。

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