PlayStation VR2の売上・普及台数を伸ばすためには?ポイントを解説!

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「PlayStation VR2」は
プレイステーション5の周辺機器として発売されましたが、
世間的にあまり話題になることはなく、
残念ながら、幅広く普及しているとは言えない状況です。

プレイステーションVR1の時よりもさらに、
その話題性は限定的と言えますし、
”一部のユーザーのみ”に親しまれているだけに
留まっている状態です。

では、どうしてPlayStation VR2は上手く普及しないのでしょうか。

その点について、考えられるポイントを解説していきます。

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VR自体ハードルが高い上に、色々な原因も。

まず、VR機器自体、まだまだハードルは高く、
プレイステーションに関係なく、
VR機器で遊ぶ人は、全体的に見ればごく一部です。

また、VRは遊び方の性質上、なかなか遊ぶのが
難しい人もいますし、
実際に体験してみないと分からないので、
その魅力が非常に伝わりにくい商品であるのも事実です。

その上、高額ですから、
”よく分からないものに数万円出すことはできない”と
考える人が多いのも当然と言えば当然でしょう。

VR自体の普及にもまだまだ時間がかかると思いますし、
プレイステーションVR2の場合、さらに色々と
普及しない原因があるため、普及させるとなると
非常に難しいのも事実です。

が、一つ一つ問題点をクリアしていけば
今よりは普及するかもしれません。
その問題点を見て行きましょう。

PS5自体が苦しい状況

まず、プレイステーション5自体が苦しい状況にあり、
国内では特に普及に苦戦している状況です。

プレイステーションVR2はPS5の周辺機器となりますので、
これが、VR2自体の普及にも大きな妨げとなっていました。

当然、PS5の周辺機器であればPS5を持っている人が
ターゲットになりますからね…

ただ、これに関しては2024年2月にPC向けにも
使用可能にする予定、ということが発表されましたので、
プレイステーションVR2の普及の面ではプラスになるかと思います。

”プレイステーション5がないと使えない”というのは
PS5自体も非常に高額であることから、
かなり高いハードルになっていたため、
それを取り払うというのはプラスになるでしょう。
(ただ、万が一PCで使う際にもPS5も必要、という仕様だった場合は、
普及の面ではかなり悪手になるかと思います)

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VR2が周辺機器としては高すぎる

確かに、VR機器が高額なのは仕方ないことですが、
とは言っても、プレイステーションVR2は”ゲーム機の周辺機器”で
ある以上、現在の価格は”高すぎ”です。

これではマニア層しか購入しませんし、
実際にほとんど一般層には浸透していません。

仕方ないことも分かりますが、
特にPS5で遊ぶ場合、PS5本体(ゲーム機としては異常に高い)+
VR2(ゲーム機の周辺機器としては異常に高い)というものを
揃えなければならず、10万越えになってしまうため、
ちょっとゲーム機としては価格設定にも問題があります。

PS5本体自体の廉価版の発売も急務ですし、
VR2自体もなんとかある程度価格を下げないと、
普及は難しいでしょう。

スペックが上がれば、価格も上がる、というのは当然のことですが、
しかし、スペックが良くても価格が高すぎれば
売れる・売れないの話はまた別になってきます。

実際、PS5は商品としては良いものですが、
ゲーム機として価格が高すぎる状態で、
かつ廉価版を出そうとする動きもない状態のため、
一般層にはあまり普及していない状況が続いています。
(これは、PS4版との売上比率が一般層も遊ぶソフトであればあるほど
PS4版の方が高めの数値が出ていることからも明らかです)

それでも良いと考えているのかは分かりませんが、
少なくとも、幅広くVR2の普及を狙うのであれば
PS5自体の廉価モデルの発売、さらにはVR2の価格の見直しも
必要になるでしょう。

価格の問題があるため、家庭用ゲーム機とその周辺機器である以上、
スペックをひたすらに上げれば良い、というものではありません。

VR2専用ソフトを増やす必要がある

価格面以外の問題点としては
「プレイステーションVR2専用ソフト」の不足です。

確かに、あるにはあるのですが
プレイステーション系の周辺機器の欠点とも言える状況が
今回も出てしまっており、
PS3の頃の「プレイステーションMove」でも、
PS4の「プレイステーションVR」でも、
専用ソフトの不足が、普及におけるかなり大きな問題となっていて、
結果的にどちらの周辺機器も幅広い層に普及することなく、
姿を消していきました。

専用ソフト自体は、まぁ多少は出てはいるのですが、
”あくまでもミニゲーム的なもの”が非常に多く、
周辺機器を買ってまで遊びたい!と色々な人が思うような
専用ソフトは出ていません。

ビッグタイトルの場合、基本的には
VRにせよMoveにせよ、”専用”ではなく”対応”なので、
その周辺機器を買わずとも遊ぶことが可能になっていて、
ほとんどの人は周辺機器を買わずにそのまま遊ぶので、
VR自体への普及などには繋がりません。

そこで、VR2もその二の舞にならないように、
VR2専用ソフトを充実させることが、VR2の普及面を考えるのであれば
何よりも重大な要素になります。

しかし、VR2に大作ソフトを出すことは
VR2自体があまり普及していないため”売れない”のが現実で、
他メーカーはやりたがらないでしょうし、やらないでしょう。

ですので、VR2を普及させるためには、SONY自体が、
多少の売上的な痛みを負ってでも、どんどんVR2専用ソフトを
自らが発売し、牽引していかなければならないのですが、
残念ながらその動きは現状、あまり見られません。

自社でしっかりと周辺機器を盛り上げ、普及し、ソフトが売れるようになれば
他メーカーも専用ソフトを作ってくれる可能性は十分にありますが
それもしない、となるとやはり現実は厳しい結果になってしまいます。

現状、PS5向けのソフトも、SONY自体から当面、あまり発売予定がないなど、
少しハードメーカーとしての自覚に欠ける
(本来、自分たちが自ら引っ張って行かなくてはならないものです)ところが
目につきますが、この点は今後改善されていくことを願うばかりです。

最終的にハードメーカーにとって、頼れるのは
自分のところの作品だけですからね。

VR2の巻き返しは現実的に厳しい

プレイステーションVR2が今から巻き返すのは
現実的には厳しいです。
PC向けの対応は、これは一歩前進でとても良いことですが、
ただ、PSVR2じゃないといけない理由がない(他のVR機器もあるため)
効果は限定的でしょう。

もしもここから逆転するなら、

・PS5本体の廉価版の発売
・VR2自体の値下げ
・VR2専用ソフトをSONY自身がしっかり開発・発売する

など、大胆に対応していく必要があると思いますが
残念ながら今の時点ではメーカー自体からも
そこまでの熱意を感じることはできません。

そういった点から考えると
VR2の巻き返しは現実的に難しいように思います。

まとめ

プレイステーションVR2の普及を今から
伸ばすには、本体及びVR2の値下げに、
専用ソフトの開発など、
メーカー自体が大胆に動く必要があります。

”今のまま”展開を続ければ
プレイステーションMove、そしてプレイステーションVRと
同じような結末を辿ることになってしまうのは
残念ながらほぼ間違いないかと思います。

ただ、VR2にそこまでのリソースを割けるか?と言われると
それもまた難しいとは思うので
なかなか厳しい状況であるのは事実です。

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