新入社員が使えないと思ったら?やってはいけないことと、するべきこと。

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「新入社員が使えない」
そんな風に思うことも、
会社で働いていると、あるかとは思います。

もしも、新入社員に対して
そんな風に思ってしまった場合は
どうすれば良いのでしょうか。

考え方のポイントや、
やってはいけないことを、
それぞれ詳しく解説していきます。

接し方によっては、パワハラになってしまったり、
トラブルになってしまう可能性もありますから、
そこのあたりは、しっかりと注意していくようにしましょう。

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最初から「使える人」はほとんどいない

まず、勘違いしてはいけないのは、
新入社員とは、最初は「足を引っ張る」ものです。

人数が増えたから、仕事の戦力として+1になるのではなく、
教えたり、ミスの後始末などをしたり、
色々な仕事が増えるために、
新入社員とは、最初は「-1」になるものです。

それを、将来的に+1…+2…+4と貴重な
仕事上の戦力とするために、
先輩や上司たちが色々と教えてあげて
育て上げていくのです。

最初は「使える!」なんて社員はほとんどいません。

優秀な社員を他社から引き抜いたり、
転職だったり、ごく一部の人は
最初から「仕事」が十分にできるような人も
いるかもしれませんが、
基本的には、新入社員というのは
右も左も分からないような状態で、
会社に入社するわけですから、
そのことを忘れてはいけません。

仮にあなたが、今は優秀な仕事ぶりを
発揮するような人間だったとしても、
最初はやはり、周囲の足を引っ張っていたのでは
ないでしょうか。

新入社員にいきなり「高望み」をするのは間違いです。
ほとんどの人には
かつての自分にもそういう時代があったはずです。
その時のことをよく思い出してください。

まずは「教える」ことを優先する

新入社員には、まず必要なことを
しっかりと教えるようにして下さい。

十分に「教える」こともせずに
”使えないな”と思うのは、完全に間違いです。

この場合、使えないのには新入社員ではなく、
新入社員に十分に教えるべきことを教えていない、
既存の社員たちの方です。

”教えてもいないこと”で怒るような上司・先輩も
稀にいますが、
それは絶対にやってはいけないことであり、
新人のやる気を削いだり、最悪の場合、
心を折ってしまうことに繋がりますので、
最大限の注意を払うようにして下さい。

教えていないことで怒ってはいけませんし、
教えていないことを求めて、できなかったからと言って
「使えない」みたいな判定をしてはいけません。

新入社員を一人前に育てていく、というのは
先輩や上司たち、”先にその職場にいる人々の責任”です。

それをしない、ということは
子育てで言えば”育児放棄”とおなじことです。

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覚えが悪い人もいることを理解し、根気良く指導する

人間の中には、物覚えが早い人と、
物覚えが悪い人がいます。

人によっては、何度教えてもなかなか覚えてくれないような人が
いることは事実です。

ただ、全員が全員、同じ速度で覚えるとは限りませんし、
”やる気がない”と決めつけてしまってはいけません。

”単に、覚える速度が遅い人”と
”覚える気が無い人”は、「別物」です。

このあたりの見極めを間違えてしまい、
覚える気がないと決めつけて叱りつけたり
「使えないな」と断言してしまったら、
そこでおしまいです。

そのようなことになってしまわないためにも、
しっかりとそのあたりは見極めると共に、
覚えるのにある程度時間がかかる人に対しては
”根気強く”指導していく必要があります。

「覚えるのが遅い」=「使えない」は間違いであり、
覚えるのが遅い人も、一度仕事を覚えてしまうと、
「覚えるのが早い人」を凌駕するような仕事ぶりを
見せる可能性も十分にあるわけです。

そのことも理解しておき、
途中で”指導を放棄”することのないように、
注意していきましょう。

新入社員の「ミス」の後始末は先輩や上司の仕事

新入社員は「ミス」をします。
新入社員じゃなくてもミスをすることは、
人間である以上はありますから、
新入社員はミスをして当然なのです。

中には、かなり重大なことをやらかすような場合もあるでしょうし、
何度も何度もミスを繰り返すような人もいると思います。

その際には、今後どうしていけばいいかなどをしっかりと
説明した上で、指摘するべき部分は指摘し、
次につなげていくようにしましょう。

間違っても、いきなり暴言を吐いたり、暴力を振るったり
「使えない」と吐き捨てたりするようなことがないように、
気を付けて下さい。
”今はそういう時代ではありません”。
場合によっては問題になりますし、新入社員の心を破壊してしまう
リスクもあります。

また、侵入社員のミスにより生じた「後始末」を行うのは
先輩社員や上司の仕事の一つです。

確かに、忙しい時にミスをされると、うんざりする気持ちは
分かりますし、お客さんなどに謝らないといけないことになると、
何で自分が…と、思ってしまう気持ちも分かります。

しかしながら、それでも「やらなければいけないこと」だということを
自覚し、新入社員のミスの後始末は
しっかりと行う必要があります。

あなたの時も、きっと誰かがあなたの後始末をしているはずです。
次は、自分の番が回ってきた、と、そういうことになります。

「使えない」と口にしてはいけない

新入社員にどんなに腹が立ったとしても、
どんなにミスを繰り返していたとしても
「使えないな」という言葉は
絶対に使ってはいけない言葉です。

心の中でそう思うことまでは仕方がありません。
人間、誰もが色々なことを心の中で考えているものですし、
心の中で考えることまで、周囲が口を出すことでは
ありませんから、「思う」だけなら仕方のないことです。

ただ、それを「言葉」にして外に発してはいけない、
ということです。
人間には”理性”があるわけですから、
どんなにそういう言葉を言いたくなってしまったとしても、
絶対に口にしてしまってはいけない、ということを
覚えておきましょう。

「使えない」と、相手に言って、何か得るものは
あるのか。それをよく考えてみて下さい。

新入社員が成長するわけでもなければ、
何かを教えることができるわけでもないですし、
新入社員が精神的に追い詰められたり、
パワハラだと感じる可能性もあります。

「使えない」という言葉を新入社員に吐き捨てる行為は
”何のプラスにもならない行為”であり、
そこから生まれるものは、何もありません。

教育上も、人間関係としても、成長要素も、
何一つない”無駄な発言”なので、
絶対に控えるようにしましょう。

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本当の問題児は見極めて対応する

「モノ覚えがある人もいる」と、上で書きましたが
中には「本当にやる気のない人」や「悪い人」も
新入社員の中には紛れる可能性があります。

この場合に関しては”見極め”をしっかりと行い、
対応をしていく必要があります。
場合によっては何らかの指導をしたり、
”完全にやる気がない”ということであれば
法律に基づいて対応する必要はありますが、
辞めてもらう必要がある場合もあるでしょう。

ただ、”そうじゃない人”まで、
問題児と思い込んで対応してしまうのは
絶対にしてはいけないことなので
「ある程度時間をかけて、慎重に見極めていく」ということが
基本になります。

また、本物の問題児な新入社員がいたとしても、
それでも「使えない」と面と向かって言うべきではありません。

まとめ

新入社員に対して、
いかなる場合でも「使えない」という言葉は
口にしてはいけません。

そう思う場合は、先輩や上司にあたる社員たちの
”指導力不足”が原因です。

新入社員がいつまでも「使えない」と思ってしまう状態なのであれば
本当に「使えない」状態なのは
”教える側の社員たちと企業側”です。

このことを忘れずに、新入社員を「使えない」と切り捨てるのではなく、
冷静に、しっかりと判断していきましょう。

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