婚姻率が高すぎるのも問題!高い数字には色々な懸念も…。

この記事は約6分で読めます。

未婚率は年々上昇しており、
ずっとそれが騒がれていますが、
だからと言って”婚姻率が高いこと”は、
決して良いことばかりではありません。

確かに、以前は婚姻率が非常に高く、
”ほとんどの人が結婚している”ような時代が
あったのも事実です。

確かに、そういう状況は子孫の繁栄という意味では
良いのかもしれません。
しかしながら”婚姻率が高すぎる”という状況は
決して良いことばかりではなく、悪い一面も
生まれることになります。

婚姻率が上がれば上がるほど、
今度はそういう”悪い一面”が強まっていくことに
なりますので、必ずしも未婚率は0に近付ければよいと
いうものでもありません。

スポンサーリンク

未婚率はある程度はあって当然もの

まず”未婚率”は、
結婚していないとおかしい、みたいな空気を
作り出したりだとか、そういったことなく
”自然”に任せていれば
基本的にはある程度の数字は出るものです。

全ての人間が結婚したいと思っているわけではなく、
結婚を望まない人も当然いますし、
結婚に適さないような人(性格に問題があるなど)も、
実際にたくさんいます。

そういった点を考えれば
未婚者がある程度存在することは、きわめて普通のことですし、
”皆婚”みたいな状態の方が、本来自然ではないと言えます。

未婚率が過半数を占める、だとかそういった状態になれば
また違う問題も生まれますが、
だからと言って”ほぼ全員結婚している”みたいな状態は、
これはこれで色々な問題が生まれますので
ある程度のバランスを維持することが、一番大事なことと言えるでしょう。

結婚への圧力が高まる

人間の残念な点の一つ…と言えばそうかもしれませんが、
婚姻率が高まれば高まるほど
”結婚していて当たり前”のような空気が作られて行き、
”結婚していない人=変わり者”のような、
問題のある認識をする人が増えてしまいます。

これは、婚姻率が高まりすぎることのデメリットのひとつで、
この結果、結婚に消極的な人まで強引に結婚させられてしまったり、
そういったことが起きるようになっていきます。

また、独身者にとっては婚姻率が高まれば高まるほど、
生活しにくくなる一面も出てきてしまい、
そういった”余計な圧力”が婚姻率が高まりすぎることによって
起こる可能性が高まるのです。

今のように、婚姻率がある程度下がっている状態では、
独身でも全然問題なく過ごせる場合がほとんどですが、
婚姻率が上がりすぎると
「え?何で結婚してないの?」とか
「結婚しなさい」とか、そういう、同調圧力のような
”良くない流れ”が広がっていくことになってしまいます。

婚姻率が高まっても、
そういった圧力のようなものが起きず、
結婚したい人はする、したくない人はしない、
という棲み分けがしっかりとできれば良いのですが
残念ながら人間は、そこまで立派な生き物ではなく、
婚姻率が高まれば高まるほど、
同調圧力や、独身者に対する偏見などが強まるので、
この点は、婚姻率が高まることにより起きてしまう
”問題”であると言えます。

スポンサーリンク

独身者に対する偏見が強まる

上でも少し書きましたが、
婚姻率が高まれば高まるほど、
独身者に対する偏見などが強まる傾向にあります。

事実、婚姻率が非常に高かった昔は、
現代に比べると、独身者を色眼鏡で見たり、差別的な
扱いをするようなことも多い時代でした。

今でこそ、婚姻率が落ちたことにより
そういうことは無くなりつつありますが、
もしも今後、婚姻率が高まるようなことがあれば、
やはり、そういう偏見は”また”強まってしまうものと
考えられます。

独身でいること自体は別に犯罪ではありませんし、
何も悪いことをしているわけではないにも関わらず、
偏見を持たれてしまうことは良いことではありませんし、
もしも今後、婚姻率が増加に転じるようなことがあれば、
この点は対策をしていかなければならない部分になるはずです。

不向きな人まで結婚してしまう

人間は一人一人、その性格や考え方が違いますので、
どうしても”結婚に不向きではない”人もいますし、
もっと言えば(相手を不幸にしてしまうため)
結婚するべきではないような人も、残念ながらいるのは事実です。

そして、向き・不向き関係なく
”結婚したくない”人も世の中には存在しています。

しかし、婚姻率が高まって、それによって
同調圧力などが高まって行ってしまうと、
そういった人たちの一部まで結婚してしまうことになり、
それによるトラブルなどが生まれる可能性があります。

例えば、結婚に不向きな性格の人が結婚すると、
自分自身にとっても、相手にとってもストレスになったり、
家庭内で喧嘩が絶えない家庭になってしまったり、
最悪の場合、相手を傷つけるなどの犯罪などに繋がるリスクも
高まります。
また、子供に関してもそうで、望まぬ結婚をした人たちや、
元々子育てには向いていないような人たちまで子供を
授かってしまうと、最終的に育児放棄など、
そういったことに繋がる可能性もあります。

人間には”向き・不向き”というものが確実に存在します。
このうちの”不向き”な人たちにまで
結婚や子育てを強いることになってしまい、
その結果のトラブルが生まれてしまう可能性は十分にあるため、
あまり婚姻率が高まりすぎることは、問題と言えます。

選択の幅が狭まってしまう

このように、婚姻率が高まったことにより
同調圧力などが強まってしまうと、
”人生の選択の幅”が狭まってしまいます。

現代では、未婚率も高まっているために、
堂々と生涯独身の選択をすることもできますし、
当然、未婚率が高すぎる状態でもないので
”え?結婚してるの?”みたいなことは起きないため、
結婚するという選択をすることもできます。

独身でも、既婚でも、
選択の自由があることは良いことです。

もちろん、今後も、万が一婚姻率が上がったとしても
”独身は違法”とか、そんな極端なことには
ならないとは思いますが、
”独身”の選択をすることは、婚姻率が上がれば上がるほど、
堂々と選択することができなくなっていってしまいます。

このような”選択の幅が狭まる”ということに関しては、
もしも今後、婚姻率が上がっていくようなことがあれば
最大限注意していかなくてはいけない部分のひとつです。

スポンサーリンク

婚姻率を上げるのは現実的に難しい

ここまで”婚姻率が高すぎるのは問題”というお話をしましたが、
現代において、どんどん未婚率の方が上がっており、
基本的に、今後婚姻率が上がる可能性は非常に低いと思われます。

金銭的な理由も理由として挙げられていますが、
それだけではなく、たとえかなりの支援をしたとしても、
婚姻率が大幅に上がる可能性は低いでしょう。

そうなってくると、もしも婚姻率を上げるなら
”かなり強引な方法”を使うしかなくなりますが
それをやれば、↑で書いたような懸念点が全部現実のものと
なってしまいます。

しかし、強引な方法以外ではもはや婚姻率は上がらず、
現実的には婚姻率を大幅に上げることは”不可能”です。

そのため、今後の少子化の対策としては
”ある程度人口が減ることを考慮した上で社会の仕組みづくりをしていく”
と、いうことが一番現実的なのではないでしょうか。

まとめ

婚姻率が高まりすぎると、
上で紹介したような”悪い部分”も出て来てしまうのが事実です。

人間がもっと、理想的な生き物であれば、
婚姻率が上がっても、独身者を色眼鏡で見ることもなく…
というようなこともできたかもしれませんが、
残念ながら人間はそこまで上手くいく生き物ではありません。

そのため、今のような未婚率もある程度高まっている状態の方が
良い部分もある、ということになりますね。

タイトルとURLをコピーしました