Twitterが「少額課金」で有料化した場合はどうなる?少額でも厳しい。

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Twitterの有料化が噂されることは、
以前から多々ありますが、
最近では運営が変わり、
一部の国では、新規アカウントに対する
”少額課金”(年間で1ドル程度)のテストの実施も行われるなど、
ある程度、現実味を帯びてきている話も見受けられるようになりました。

しかし、その一方で、全面有料化は、
現実的には難しく、
以前別記事で書いた通り、有料化してしまった場合、
最悪の場合はサービス終了に進んでしまう可能性も十分に
あると考えられます。

が、もしも有料化が”少額課金”だった場合は
どうなるのでしょうか。

例えば月1円だとか、そういう極端な価格設定の場合でも
影響は出るのかどうか、その点を見て行きたいと思います。

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少額でも甚大な影響が出る。その理由は?

Twitterを有料化することは
”金額”の問題ではなく
「無料」か「有料」か、の部分に非常に大きな壁があり、
有料化してしまった場合、たとえ”1円”であったとしても、
Twitter自体に非常に甚大な影響を及ぼす可能性が考えられます。

アクティブユーザー(実際に書き込みなどをするユーザー)は
大幅に減るでしょうし、
無課金の場合、閲覧のみとなると、
閲覧以外のこともできるユーザーは”激減”することが予想されます。

1円ぐらいならよくない?と思う人も当然いるとは思います。
しかし、無料と有料では、決して越えられない非常に
高い高い壁がある、ということは理解しておく必要があるのです。

それはどういうことなのかを、見て行きましょう。

”支払い”という手間が増える

無料⇒有料になった時点で、
Twitterを利用するには、”支払い”という手間が増えることになります。

もちろん、クレジットカードなどを登録すれば、
あとは自動で処理してくれるようにもできますが
”その最初の手間”だけでも、利用者数は大幅に減ることが
考えられ、この時点でかなりのユーザーが減ると考えられます。

無料でも使えるSNSがある以上、わざわざ手間をかけてまで
Twitterに残るかどうか、と言われると、
人間とは想像以上に”無駄な手間を嫌う”生き物ですので、
”お金を支払う必要が生じた時点”で、
かなりのハードルが上がることは事実ですし、
利用者は大幅に減ることになるはずです。

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支払いができない人がいる

仮に1円であっても子供などを中心に
”自分では支払いをすることができない”人間もいます。

そうなってくると、自分では支払いのできない人は
”諦める”しかなくなり、
そういったユーザーは、Twitterから去ることになります。

例えば、
”親の許可がないとお金を使えない”家庭の子供の場合は
当然、1円であってもツイッターが有料になった時点で
利用することができなくなりますし、
仮に有料化した場合の”支払い方法”の選択肢は今のところ不明ですが、
クレジットカードのみなど、”支払い方法”の選択肢の幅が狭い場合、
”クレカを持っていない”人は、お金はあっても支払いができずに
そのまま離脱する可能性も高いです。

加えて、会社などの公式アカウントも
上の意向で”ツイッターには経費は使えない”となって、
仮に1円であっても撤退する企業も出て来るでしょう。

”支払い”というハードルを立てるだけで、
それを超えることができない人はたくさんいるので
そういった人は、本人の意思に関係なく、Twitterから
いなくなることになります。

個人情報の登録を躊躇する人

”ツイッターに余計な個人情報は登録したくない”
そんな声も聞きます。

これは、”支払い方法の幅次第”ですが、
例えばクレカ限定だったりした場合は
”かなり”この理由でユーザー数は減ることになると思います。

前述した通り、クレカ自体を持つことが
できないような人も当然いますし、
仮にクレカ限定だった場合などは、支払い情報などの
登録に不安を覚える人も当然、出てきますので、
仮に1円だったとしても
”ツイッターに個人情報を登録したくない”という人は
それなりに出て来るため、
ユーザーはこの理由でも減少することになります。

支払い方法が多ければそれもカバーできるとは思いますが
この点は、実際に万が一行われる場合の
運営の対応次第と言えるでしょう。

また、最近のTwitterは、”急に方針を転換したり”と、
一部ユーザーからは不信感を抱かれるような運営を
続けて居るために、
”今のTwitterは信用できない”という人も
実際に見かけます。

こういった信頼を取り戻すことも、
Twitterには求められることのひとつになるかと思います。

信用の問題も懸念

上でも書いた通り、個人情報登録などの信頼もそうですが、
少額課金で有料化しようとしても
”どうせ後から値上げしそう”のようなことを思われたり
”凍結されて値上げされたら困ってしまう”と思われたりと、
イマイチ、信用を得られていないのも懸念点のひとつです。

実際に、現在の有料サブスク”プレミアム”では、
凍結されたアカウントにもプレミアムを解約させずに
そのまま支払いが継続させられている事例なども見受けられ、
そういう点で信頼を失っていることもあるために、
完全有料化された際には、少額であっても
”信頼できない”と離れていくユーザーは一定数いると考えられます。

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金額も多少は影響するも、問題はそこではない

確かに、万が一全面有料化になってしまった場合
”金額が少額であればあるほど”ツイッターの利用を辞める人の
人数はある程度は減ります。

ただ、それはあくまでも”辞める人数が少し抑制される”だけであり、
仮に1円であっても、↑のような理由から、
Twitterのユーザー数(閲覧だけは無料でも可能なら、
アカウント数自体は減らないとは思いますが、実際に発言する人数が)
大幅に減ることになるのは間違いありません。

”1円でもかかるもの”は利用しない、という人も多いです。

そのため、”金額”の問題ではなく、
”有料か無料か”の問題であることは、
運営側もしっかりと認識した方が良いかと思います。

”1円でも費用がかかる”ようになった時点で、
利用者数は驚くべきほどに減っていきます。

Bot対策にはならない

少額の有料化はBot対策、とされていますが
残念ながら、Bot対策にはなりません。

と、言うのも既にツイッターの現状がそれを実証しており、
現在、注目を集めているツイートのリプ欄を見て貰えれば
分かると思いますが、Botやスパム行為をしているのは
”認証マークつきアカウント”が非常に多いのです。

これは何を意味しているかと言うと、
”課金してBotやスパム行為をする人がたくさん既に存在している”ということです。

その上、Twitter側が自ら
”インプレッションによる収益化”という仕組みを導入してしまったため
少額課金では”Botのような行為をするアカウントは元が取れてしまう”ように
なってしまっており、自ら”Bot対策と真逆の改悪”をしてしまっている状態です。

そのため、残念ながらもしも全アカウントを対象に
少額課金を課しても、Botは減らず、減るのは一般ユーザーだけになるでしょう。

まとめ

1円でも、課金必須にした時点で
Twitterは相当大きな打撃を受けます。

Twitterを辞める人が相当な数出るため、
最初は課金をした人も、
”反応が薄い” ”閲覧されにくくなる” ”親しいフォロワーさんが辞めてしまった”
などの理由で、次第に課金をしなくなり、
やがて、企業も”ツイッターでPRしても意味がない”と判断、
離脱していくことになるでしょう。

そうなれば、Twitterはもうサービスを維持することは
難しいです。

そのようなことにならないようにするためにも、
例え1円であっても、課金という仕組みはTwitterのようなSNSにとっては
自らサービス終了への扉を開ける、自滅行為です。

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