責めても逆効果!コロナ対策で一部の若者から反感を買う理由を解説!

この記事は約7分で読めます。

コロナの感染防止策の呼びかけで
「若者の皆さんへ」という言葉をよく耳にします。

もちろん、若年層の場合、
症状が出にくい傾向にあり、
感染を広める、という意味では
リスクが高い傾向にある、ということで
呼びかけをすること自体は
別に間違ってはいないとは思います。

が、一方で
「呼びかけ方が下手」である部分も
見受けられますし、
「世の中がこれでは反感を買って当たり前」
というような場面も多々見かけます。

そういったところから目を逸らしたり、
あるいは気づかずに
「若者の皆さん、高齢者の方を守るためにも
自粛しましょう!」と言っても、
その言葉は響かず、虚しく宙を舞うだけになってしまいます。

「若者の一部に、感染対策の呼びかけが届きにくい理由」を
客観的にお話します。
煽りやそういったものはありませんので、
安心してご覧ください!

スポンサーリンク

若者に言葉が届きにくい理由

「若者」の立場に立って考えてみてください。
私もまだ、分類上では若者…に入るのかもしれませんが
私の目線から見ていると
やはり「この言い方じゃ不満を抱く人もいるだろうなぁ」とか
「これじゃ、若者に自粛を求めても効果は出ないだろうなぁ…」と
思うような光景が広がっています。

なかなか解決するのが難しい部分もありますが
一方的に若者を悪者にしてしまっているような人も
いるのが事実、
そういった人は「なぜ」若者(の一部)が
言うことを聞いてくれないのか。
その理由・原因からしっかりと考えていく必要があります。

「若者」だけではない

まず、中には「若者の皆さんに自粛をお願いします」みたいな
言い方をしている人も、
テレビや行政などでは見かけます。

が、実際に街を歩いたり、
色眼鏡で物事を見たりせずにいれば
分かると思うのですが
「自粛していない人」は「若者だけ」じゃないのですね。

それを、あたかも若者だけが悪いような言い方を
すれば当然、反感を買うわけです。
中には「高齢者の皆様、若者の皆様」と言うように
「高齢者にも注意を促した上で」メッセージを
発している人もおり、
それは、良いやり方だと思いますが、
一方で「若者だけ」を批判するような人も
残念ながらいるのが事実です。

が、よく世の中を見てみてください。
実際に外を歩いてみれば、年配の方もたくさんいらっしゃいます。
スーパーの休憩場で溜まっている高齢者も見かけましたし、
駅伝でも、高齢者の方は多く路上にやってきていました。
年末年始も、若者の集まっている場所が
ピックアップされていましたが
神社などには高齢の方もたくさん集まっています。

高齢の方を責めているわけではなく
「若者だけじゃなくて高齢の方も不要不急の外出をしてる人は
 そこら中にいますよ」
ということです。

それなのに「若者の皆さんが~」と言われれば
当然、腹が立つ人も出て来るでしょう。
特定の年齢層に語り掛ける必要が場合によっては
生じることも分かります。

ですが、その場合も
「別の年齢層」にも注意を促した上で、でないと
「若者だけが悪い」と言われているように
人によっては感じてしまうのです。

この部分は、特に注意を呼び掛ける側の人は
よく理解しておく必要があります。
忘年会にしても、新年会にしても、
(仕事の都合で見かけましたが)
高齢の方も、たくさんいますよ。

スポンサーリンク

高齢者の「手本」がなっていない

高齢者の方のお手本がなっていなければ
当然、若者の中には、自粛なんてしらない!という人も
増えて来るでしょう。

先ほども書いたように、高齢者の方も
たくさん不要不急の自粛をしています。
もちろん、これは「一部」です。
自粛している方も高齢者・若者問わず、存在します。

が、お手本となるべき年配の方が、
ワーワー騒いでいるのを見れば
若者の中には「え?なんでこの人たちは騒いでるのに
若者だけ自粛しなきゃいけないの?」となるわけです。

偉い人たちの会食などもニュースになっていました。
これの良し悪しはさておき、
そういうものを見ていれば当然
「お手本がお手本を示していない」わけですから、
若者の中には、それこそ、不要不急の外出を一切無視して
「高齢者も外に普通に遊びに行ってるから、いいでしょ」と
なってしまう人もたくさんいるわけです。

注意を呼び掛けている人と、
遊びに行っている高齢者は、同じ人ではないとは思います。

が、お手本になるべき同じ世代の人間に
そういう人間がいれば、
当然「そっち(高齢の方)がそうなら、こっち(若者)だけ
自粛しているなんて、やってられない」と
なってしまうわけです。

もしも若者の不要不急の外出などを
もっと控えてほしい、というのであれば
まずはお手本となる年齢層の引き締めをしっかりと
行ったうえで呼びかけるほうが
遥かに効果はあるでしょうし、
呼びかけの説得力は大きく増すでしょう。

若いほど症状が出にくいのも一つの要因

もちろん、若い人ほど症状が
出にくい傾向があることも
一つの要因になります。

実際にこれまでの統計を見てみても
若い層の場合は、大半が回復しています
(後遺症云々に関しては今は触れません)
本当に風邪程度の症状で済む人も多く、
また、無症状の人の割合も多いです
(これが、無自覚のうちに感染拡大を招くかもしれない、と
騒がれていることになりますね)

もちろん、命に関わるリスクが0ではありませんし
重症化する人もいますが
それでも高齢の方に比べると格段とリスクは低いです。

そうなってくるとやはり
「怖いと感じるかどうか」は
若者と高齢者の間では「差」が出ると思います。

それが良いか悪いかは別として
人間は、自分にとって脅威かどうか、が一つの判断基準です。
この点、若者の方がコロナ対策に対しての
呼びかけが響きにくい、というのは事実でしょう。

「大事な人に移さないように」というのも
理想論・綺麗事で言えばそうですが
実際、自分を中心に回っている人は
年齢関係なく多いですからね。

自粛する余裕がない人も多い

このサイトでもいつも言っていますが
「自粛」は金や余裕がないとできないものです。
金が無ければ結局外に働きに出る、というのが
一番の近道になりますからね。

年配の方になればなるほど、ある程度金銭的に
余裕のある人も割合的には増えていくでしょう。
会社などに関しても、休みをある程度自由に
取れるようになっていたり、
そういう「立場的な余裕」も出来ていることが多いです。

ですが、若者は
「金が無い人」が多い。
自粛しろと言われても金が無ければ自粛できません。
また、休みなどを自由に取ったり
「テレワークにしたいです!」と堂々と言えるような
”立場的な余裕”も基本的には、若い時はないでしょう。

そうなってくると、働くしかないのです。
外に出るしかない。

また、精神的にも若いうちは追い詰められている人も多く、
家で優雅に…ということも難しい場合があります。
ストレスを発散しないと、人間はロボットでは
ありませんから、おかしくなってしまいます。

”余裕の有無”
ここも、コロナ対策に”付き合っていられるかどうか”の
部分に影響する要素の一つです。

金・精神・生活…
色々な部分に余裕がないと、外に出るしか
ない場合もありますからね。

まとめ

呼びかけるときは「全体」ではなく「一部」です。

時々「若者全員が自粛していない」みたいな言い方を
する人もいますが
それは間違いです。
どの年齢にも自粛している人・していない人、怖がり過ぎている人・楽観視しすぎな人
色々な人がいます。

若者でも高齢者でも同じです。

それを「若者の皆さんのせいで」みたいに聞こえる言い方をすれば
既に感染対策に協力している人も
「何でこんな言われ方するの?」となってしまいます。

どの世代でも”一部”なのです。
呼びかけは全員対象でも良いと思いますが
もし苦言を呈するなら
「ご協力くださっている若者の皆様はありがとうございます」の
ような、言葉を一言でも、付け加えてから、の方が良いでしょう。

その一言だけでも、たった数秒の配慮でも、
随分、受け止められ方は、変わってくるはずです。

タイトルとURLをコピーしました