Project Qは売れるの?徹底予想!価格次第では厳しい結果に?

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Project Qとは、
2023年5月に発表されたプレイステーション5向けの周辺機器で、
PS5のゲームの映像を転送して遊ぶことができる
携帯型の端末です。

遊ぶためにはPS5が必須になるため、
ニンテンドースイッチのような遊び方ができるものではなく、
どちらかと言うとWiiUのゲームパッドのような遊び方をする
周辺機器になりますが、
プレイステーション5にとっては、条件付きとは言え
初めての”テレビやモニターを使わずに遊ぶことができる”ものになります。

しかし…
これは実際に売れるのでしょうか。
この点を徹底予測していきたいと思います。
(2023年5月の最初の発表時点の情報を元に予測しています)

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幅広く売れる可能性は「低い」

Project Qが幅広く売れる可能性は
ザンネンながら”非常に低い”と考えられます。

その理由は後述していきますが、
プレイステーションVR2などのように
”一部ユーザーに向けた”商品という感じで、
幅広いユーザーに行きわたり、社会現象を引き起こすような、
そんな商品ではありません。

実際プレイステーションVR2も、発表当初から発売まで
熱狂的なユーザーを中心にある程度話題になっていましたが
実際に発売されてみると、
やはり、初代プレイステーションVRと同じように、
一般ユーザーの手にまで広まるような周辺機器ではなく
”一部で売れた”に留まりました。

Project Qに関しても同じようなことになると予測され、
少なくとも”多くのユーザーが手にするような商品”には
ならないと考えられます。

その理由も含め、順番に解説していきます。

「PS5」+「Project Q」を買う必要がある

まず、最大のポイントとしては、
ニンテンドースイッチのように”それだけを買えば遊べる”わけではなく
Project Qは、PS5本体ありきの周辺機器になるため、
まずはPS5本体を買わなくてはいけません。

その上で、Project Qも必要になるわけですから
この時点で、コアユーザー以外の層にはかなりハードルが高くなります。

そもそもの話、PS5自体が2023年6月開始時点では
まだ通常版が約6万、デジタルエディションが約5万と、
ゲーム機としては非常に高額な価格設定であり、
ライトユーザー層にはあまり普及が進んでいません。
実際に品薄が解消されたあとは(FF16が発売されれば一時的に伸びると思いますが)
最初、1,2か月はかなりの勢いで売れていたものの、
それ以降は失速しています。

そのPS5本体を買った上で、さらにProject Qも買う…となると
やはり、お金に余裕のある層やコアユーザー、こだわりのある層など
一部のユーザーしか買わない可能性が非常に高く、
買い揃えるハードルはかなり高いと考えられます。

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Project Qの価格が非常に重要

最初から、メーカーが”コア層の一部に普及すればいい”という考えで
展開する商品なのだとすれば、それで良いと思いますが
もしも”たくさん売ろう”と思っているのであれば
価格は、かなり抑える必要があります。

既にPS5自体が”かなり高い”状態なわけですから、
その上で、Project Qの定価も、3万、4万、5万となってくると
”買うユーザー”は相当限られてきます。

コアユーザーはそれでも”安い”と感じるかもしれませんが
そういう感じ方をする人は、↑のような価格になってくると
かなり限定的な人たちだけになります。

幅広く普及させるなら、かなり厳しいと思いますが
”1万円台後半”が限界でしょう。

ゲーム機の周辺機器としては、それ以上高額になると
なかなか普及しませんし、
過去の事例を見ても”高額な周辺機器”は一部ユーザーにしか
普及せずに、大成功しているものは非常に少ないです。

もしもProject Qが3万円以上で発売されるとなると、
かなり厳しいと思いますし、
”発売前後だけ騒がれてすぐに存在を忘れられる”
そんな周辺機器になってしまう可能性が高いと言えます。

スイッチユーザーを引き込むのは難しい

PS5のゲームを手元で遊べる、というのは
確かに魅力的です。
が、”独立した携帯ゲーム機”ではないため、
ニンテンドースイッチのように使用することは出来ず、
PS5本体が必要になりますし、
現時点では”外に自由に持ち歩いて遊べるのかどうか”は
不透明です。
(現実的には厳しいと考えられます)

現在、スマホなどを除き、
”携帯ゲーム機”としても使えるゲーム機は
ニンテンドースイッチだけとなりますので、
携帯ゲーム機を中心に遊ぶユーザーは
軒並みニンテンドースイッチが抱え込んでいる状態になります。

このProject Qに関しても、もしも独立した携帯ゲーム機として
発売されるのであったならば、
そういう”携帯ゲーム機需要”を一部取り込めた可能性もありますが
ザンネンながらPS5+Project Qで使うものとなると、
”携帯ゲーム機需要”を引き込むことは難しいと考えられます。

さらに、上でも書いたように”価格面”も懸念されますし、
ニンテンドースイッチが抱えている
”携帯ゲーム機需要”の部分はほとんど取ることもできない可能性が
非常に高いです。

任天堂ハードでやっていることをやると失敗していることが多い

これは、あくまでも”これまでの”プレイステーションでの話ですが
実際に真似したとかそういうわけではなく、
世間から見て”任天堂ハードと同じようなことを後から始めた”と
思われるようなものは、
これまでのプレイステーションの歴史において、
成功している物は少ないです。

もちろん技術的には別のものですし、真似しているわけでは
ないと思いますが、結果的に
”そういう風に見える一面もあるもの”は、普及していない・売れていないものが
ほとんどです。

例えば、Wiiの時代には任天堂は直感的操作のWiiリモコンで
一躍ブームを引き起こしましたが、
その頃、PS3でも同じように直感的操作の「プレイステーションMove」が
発売されましたが、これはヒットせず、
当時、私は販売店にいましたが売れ残っていました。

また、Move向けに「スポーツチャンピオン」や「Moveでパーティ」など、
Wiiで任天堂が出しているような感じのソフトと同ジャンルのものを
発売したものの、これも全く売れずに終わっていますし、
”プレステ版スマブラ”(実際にそう言ってるユーザーも多かったです)
などと言われた「プレイステーションオールスターバトルロイヤル(PS3&Vita)」という
ソフトも全く売れずじまいの状態でした。
(実際、遊んでみるとゲーム自体は別物ですし、内容はなかなか良いですが)

このように、”任天堂と似たような感じ”のものを出すと、
あまり、PSユーザーとはマッチングしないのか
ヒットに至っていない商品も多いのです。

今回も、WiiU・ニンテンドースイッチを意識したわけではないかもしれませんし、
もちろん、商品自体は独自のものですが、
発表当時には「スイッチみたいだ」みたいな声も多く(実際、スイッチとはかなり違う)、
過去のそう言う感じの商品を見る限り、今回も
同じような道をたどるのではないか、と考えられます。

この原因としてはやはり
”PSユーザーが求めているものは、そこではない”ということ
なのではないでしょうか。

PSユーザーが求めているものとは違い、
かと言って、ライトユーザーを引き込むものでもない…
そんな中途半端な立ち位置になってしまう故に上手く行かない…

商品自体はいずれも良いものなので、惜しいところですが、
”自社の強み”の部分を引き出す方向の方が、
プレイステーションとしてはより良いものが
出来上がるのではないか、と思います。

まとめ

Project Qに関しては
幅広く普及するのは難しい(ない)と考えられます。

一部のコアユーザーを中心に普及するぐらいの
周辺機器となるのではないでしょうか。

これの発売がPS5の状況を大きく変えるか、と言われると
”特に変化はない”というのが答えで、
PS5が幅広く普及を始めるのはやはり、
薄型発売(値下げもセットで)のタイミングになるのではないかと考えます。

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