PS5が値上げを繰り返し、値下げしないのは何故?その理由とは…?

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プレイステーション5は、発売以降、
現在までに2度に渡る値上げをしているという
歴代のプレイステーションの中でも、
そしてゲーム機全体の歴史の中でも、
非常に珍しい存在です。

競合のXBOXSeriesも現在までに1回、値上げをしていますが、
ここまで発売当時から値段が上がるゲーム機、というものは
珍しく、基本的にはゲーム機は
発売されてから年数が経過するごとに
値下げを行うか、値下げがなかったとしても、
値段は現状維持が中心であり、値上げされることは
まずありません。

しかし、プレイステーション5は2度に渡る値上げを
2023年11月までに行いました。

その理由は一体何なのか、
何故値下げしないのか、この点を解説していきます。

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値上げの理由とは?

プレイステーション5は2022年9月と、
2023年11月に値上げが行われています。

このうちの2022年9月の方の値上げ、
つまり、1回目の値上げの際には
”世界中で発生している物価の上昇や、好ましくない為替の動向により”
と公式から発表されており、
簡単に言えば物価上昇と円安などによる理由、ということになります。

しかし、2023年11月の方の値上げについては、
薄型発売時の値上げとなっており、
特に公式としては理由が発表されていないため、
どうして値上げしたのかは”公式”としては不明のままです。

ただ、状況等を踏まえれば
2022年の値上げの時と同じ理由での
値上げが行われている、ということになるのでしょう。

値下げはしないの?

ここまでの高額になってしまうと、
PS5を手にするユーザー層も限られてしまうために、
いずれ値下げをする可能性は高いと思いますが、
少なくとも、2023年11月に値上げする以上、
すぐに値下げをする可能性は低いかと思います。

普段は値下がりする薄型までも値上げだったということで、
値下げがあるとすればコストカットなどを行ったモデルに
なると思いますが、
メーカー側が”一般層への普及”も、狙っているのであれば
値下げは避けては通れない道であると思いますし、
時期を見て行われるとは思います。

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値下げはできないの?

物価上昇や、円安などで厳しい状況であるのは
紛れもない事実で、
決して便乗値上げをしているわけではないと思いますから、
”今の状態”で値下げをすることは難しいのでしょう。

ただ、値下げが不可能どうか?と言われると
決してそうではなく、
現行モデルではなく、コストカットを図った低価格モデルを
発売すれば、値下げは不可能ではないかと思います。

コストカットできる部分には、もちろん限度もあるとは
思います。
しかしながら、以前、別記事で書いた通り、
付属のコントローラーを最低限必要な機能以外を廃止した、
廉価モデルに変更したり、
本体容量の削減、4Kの非対応など、
削るところを削れば、コストカットは可能であり、
値下げ自体は不可能ではないと考えられます。
(※⇒PS5コストカット案も参考にしてみてください)

特に、コントローラーは非常に高額になってしまっているため
無線⇒有線への変更、振動機能の廃止、余分な機能の廃止などを
行えば、かなりコスト・販売価格を下げることはできるはずです。

そのため”今のモデルのまま”では、
円安の解消や、物価上昇の解消など
”ソニー自体以外の要因”がなければ難しいと思いますが、
自社でも、コストカットモデルを新たに作るなどすれば
決して不可能ではないかと思います

スペックの上昇が高額化を招いている

ゲーム機全体に言えることですが、
スペックがどんどん上がっていることもあり、
それもコスト上昇の一因になっているのは事実です。

ただ、これに関しては最近の値上げとはあまり関係はなく
円安や物価上昇がなければ少なくとも最初の値段より
上がることはなかったでしょう。

とは言え、元々の定価もPS5の場合はかなり高額で
あったのも事実のため、
その点は、”以前よりもスペックが上がったこと”が
要因の一つであると言えます。

このまま、あまり高額路線が進むと
一般ユーザーのゲーム離れが起きかねないので、
このあたりは、ゲーム業界全体の課題になっていきそうです。

一般層は度外視しているのであれば仕方ない

メーカーの方針・狙いは内部の人間にしか
分からないことです。

そのため、↑のように普段あまりゲームをやらない人たちも
含めた一般層にまで普及を目指しているのであれば、
やはりいつかは値下げをしないといけないですし、
この価格帯ではコア層中心のマニア向けのハードで
終わってしまう…というのは事実でしょう。

しかし、プレイステーション5がもしも、
ライト層を切り捨てて、コアユーザー向けのハードとして
展開をしていく方向に舵を切っているのであれば、
それはそれで仕方のないことですし、
ゲームに限らず、商品と言うものは必ずしも
”全ての人”をターゲットにしているとは限らず、
特定のコア層だけをターゲットにしている商品も
たくさん、存在しています。

プレイステーション5がもしも”そう”なのであれば、
値下げされない理由としては納得ですし、
コアユーザー中心の展開でも、メーカーとして利益が
出るのであれば、それは一つの選択肢です。

もちろん、実際にメーカーがどう考えているのかは
分かりませんが、
確かに、プレイステーションVR2もそうですし、
コアユーザー向けのコントローラーの発売もそうですし、
リモートプレイヤーもそうですが、高額周辺機器もかなり
発売していることから、
コアユーザー路線に、以前のプレイステーションよりも
傾いているのは事実でしょう。

もしも、コアユーザー向けのハードとして展開していくつもりであれば
今後、値下げをする可能性は下がりますので、
このあたりは内部にしか分からないことではありますが、
方向性が変わっている可能性も考えられます。

その場合、幅広いユーザーに向けて展開している
任天堂ハードの売上を上回ることはこの先困難になるとは思いますが
(ライト層も、意外と人数的には多いので、
コア層中心だと売上数字で上回るのは難しいです)
ただ、それでもやっていける、ということであれば、
異なる選択肢のゲーム機が両立している状態になりますので、
コアユーザーはPS系を、そうでないユーザーは任天堂系を、という
棲み分けもできますから、悪い話ではないのかもしれません。

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物価上昇や円安がきついのは事実

先程も少し書きましたが物価上昇や円安などの状況が、
”きつい”のは事実であり、
プレイステーション5の値上げの大きな理由は
そこにあるでしょう。

ただ、メーカーとしてもコストカットを施した
廉価版の発売などの努力が足りない点に関しては、
残念なところではありますが、
決して、喜んで値上げしているわけではない、
というのは事実です。

実際にゲーム機に限らず、色々な商品が値上がりしていて
生活もそうですし、企業の活動などもひっ迫している状態です。

なので、値上げすること自体は、ある程度は仕方のないことです。

ただ、理由が物価上昇であろうと、円安であろうと
”高いモノは高い”というのもまた事実ですから、
それで手に取って貰えるかどうかはまた別問題です。

特に一般層に行き渡るには、少し価格的に厳しいのは事実なので
今後、メーカーがどのように考え、展開していくのかは
注目しておきたいところです。

まとめ

PS5は”今のまま”では、
円安や物価上昇により、値上げせざるを得ず、
決して、面白がって値上げしているわけではありません。

今後、円安や物価上昇が落ち着けば値下がりしていくでしょう。

ただ、必ずしも落ち着くとは限りませんし、
やはり、コストカットによる廉価モデルを別に発売するのが
一番妥当なやり方であると個人的には思います。

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