携帯ゲーム機が発売されなくなった理由は?今後はどうなるの?

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家庭用向けの携帯ゲーム機…
以前は任天堂から「ゲームボーイ」や「ゲームボーイアドバンス」
「ニンテンドーDS」「ニンテンドー3DS」などが発売されていましたし、
ソニーからは「PSP」や「プレイステーションVita」が展開されていました。

その他のメーカーもネオジオポケットやワンダースワンなど、
多数の携帯ゲーム機が登場していました。

しかし、2022年現在、携帯ゲーム機として発売されているハードは
「据置機でもあるニンテンドースイッチ」のみで、
携帯ゲーム機専用のハードは存在しません。
(Liteはありますが、あれもスイッチの1種類なので例外として)

では、携帯ゲーム機の発売が無くなったのは
何故なのでしょうか。
今後はどうなるのかも含めて、解説していきます。

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現行ハードでは携帯専用ゲーム機は存在しない

2022年現在の現行ハード
ニンテンドースイッチ、プレイステーション4(5)、XBOXONE(Series)では、
携帯専用のゲーム機は存在せず、
唯一ニンテンドースイッチが「TVモード(据置)」「携帯モード(携帯)」と、
どちらでも遊べるようになっているのみになります。

ニンテンドースイッチは携帯モードでしか遊べない低価格版
「ニンテンドースイッチLite」も発売されていますが
これはあくまでもスイッチの中の1モデルであり、
スイッチ自体は完全な携帯ゲーム機ではないので、
昔のDSだとかPSPなどとは少し異なります。

プレイステーション4と5は完全な据置機ですし、
XBOXの2機種も完全な据置機となっているため、
この記事執筆時点の現行ハードでは、
携帯専用のハードは存在していません。

以前はたくさん存在した

一時期は任天堂とソニーが両者とも
「据置機」と「携帯機」を同時に展開していたような時期もあり、
例えば任天堂は
「Wii(据置機)」と「DS(携帯ゲーム機)」を同時に展開していましたし、
「WiiU(据置)」と「3DS(携帯ゲーム機)」も同時に展開していました。

ソニーの方も、「PS3(据置)」と「PSP(携帯)」
「PS4(据置)」と「Vita(携帯)」などと同時に展開していた時期があり、
据置機+携帯機の2方面展開をしているメーカーも多かったものです。

ただ、現在では任天堂の方は
据置機と携帯機どっちとしても使うことができる「ニンテンドースイッチ」に
1本化されましたし、
ソニーの方はプレイステーションVitaを以て
携帯ゲーム機からは一旦撤退して、今は据え置きハードしか
展開していない状態です。

元々、XBOXは最初から携帯ゲーム機は出していませんが
かつては「ゲームギア」「ワンダースワン」「ネオジオポケット」などの
携帯ゲーム機も他メーカーから発売されていました。
(※上記3機種を発売したメーカーは既にゲーム機からは撤退)

そのため、以前は携帯ゲーム機もたくさん存在していたのです。

ですが今は”両対応”のスイッチが残るのみで
完全な携帯ゲーム機は無くなってしまいました。

それは何故なのでしょうか。

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スマホの普及が一つの要因

やはり、携帯ゲーム機が無くなった理由としては
”スマホ”の普及が一つの大きな要因となるでしょう。

昔の”ガラケー”の時代では
携帯ゲーム機と互角のスペックのゲームを遊ぶのは
難しかったですが、
スマートフォンであれば、携帯ゲーム機で遊べるぐらいの
内容のゲームであれば作れてしまいます。

加えて、スマホは普及率も高く
”多くの人が持っているもの”ですから、
そこに携帯ゲーム機と同じぐらいの内容のゲームを
発売できてしまうのであれば、
”携帯ゲーム機を作る意味”がなくなってしまいますし、
携帯ゲーム機の売上にもやはり影響を与えることになるでしょう。

任天堂のように、特に”自社タイトルが強い”状態であれば
今でも携帯ゲーム機を出しても大丈夫だと思いますが
現状、国内で任天堂ほど強力なソフトを抱えているメーカーは
ありませんので(これは好き嫌いの問題ではなく売上から見ても
明らかです)、なかなか厳しい、というのが現実ですね。

携帯ゲーム機の発売が減ったのは、やはり
”スマホの普及”(代わりになるものが出てきた)というのが
一番大きな要因になるかと思います。

ですが、その理由を語ると
”じゃあ据置ゲーム機もPCがあるじゃん?”と思う人は
必ずいると思います。

しかし、スマホとPCでは少し事情が違います。

ゲーミングPCは据え置きに代わるのは難しい

スマホで携帯ゲーム機が…と言うならば、
PCで据置ゲーム機も苦しいのではないか?と
思う人もいると思います。

しかしながらスマホのゲームとPCのゲームは少し訳が
違ってきます。

その理由としては
”家庭用ゲーム機で遊ぶようなゲーム”の中には
PCで遊ぶとなるとある程度のスペックを求められるため、です。

PCも確かにスマホのように色々な家庭に普及していますが
”どんなゲームにも耐えられるスペックのPC”を持っている人は
少ないです。

家庭用ゲーム機であれば「その機種に出ているソフト」であれば
そういったことを気にする必要はありませんし、
スマホに関しても基本的にそこまでスペックどうこうは
気にしなくても大丈夫です。

ですが、PCの場合は
そういうことを気にしなくてはならず、
さらにどんなゲームでも遊べるようなスペックのPCを求めると
「ゲーム機を買うよりもはるかに高額になる」のです。

そのため、ゲーミングPCは一部のコアな層に普及するのみで、
据置ゲーム機にPCが取って代わることは難しいです。

スマホと携帯ゲーム機の関係性よりも、
遥かに影響を受けないので、
ライバルは居ても、据置ゲーム機の方が
その影響は小さい、というのが答えになります。

任天堂であればやろうと思えば可能。ただし…

唯一、携帯ゲーム機を再度展開したとしても
一定の売上を維持できそうなのは任天堂です。

理由としては任天堂には
マリオ、ポケモン、どうぶつの森、スプラトゥーン、カービィ、ゼルダなど
非常に強力なタイトルが存在しており、
それらは基本”スマホ”には出ません
(スーパーマリオランやポケモンGOは、スマホ向けに作られたもので、
 ゲーム機向けに発売したソフトをスマホに移植することはなく、
 基本的に任天堂タイトルはPCにもスマホにもほぼ出ません)

そのため、それらが”出るゲーム機”というだけでも
十分に価値はあり、売れるでしょう。

ただし、任天堂は現在「据置+携帯」両方の機能を持つ
ニンテンドースイッチで大成功しており、
恐らく後継機もこの流れを続けると思われます。

今更、元の形に戻すのも、成功している以上は難しいでしょう。

そのため、やはり”携帯専用”のものはなかなか出ないと考えられます。

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今後はどうなるの?

完全な携帯ゲーム機はなかなか出ないと思います。

出るとすれば任天堂ですが、
スイッチの大成功があるのに再び”分離”させるとは
考えられにくいので、
やはり、”据置携帯両用のハード”になるのではないでしょうか。

プレイステーションが携帯ゲーム機を出しても、
前述の理由からかなり厳しいと思いますので、
出るとすれば任天堂になるのではないかと思いますね。

仮にソニーやXBOXから出るとすれば
”少し今までと違う形式の携帯ゲーム機”で、
3DSやVitaなどとはかけ離れたものになると思います。

まとめ

携帯ゲーム機の方は以前とは違い、
なかなか展開は難しくなってきています。

ただ、家庭用ゲーム機自体が無くなるかどうかと
言われると答えはNoで、
少なくとも、任天堂タイトルが圧倒的な強さを誇っている以上、
どんなにPCが安くなったりしても、
完全にゲーム機が無くなる可能性は非常に低いと言えそうです。

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