夫婦別姓の導入で未婚率や少子化は改善するの?現実的には…

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「夫婦別姓」を導入すると、
未婚率や少子化の改善に繋がるのかどうか、
この点を客観的に解説していきます。

夫婦別姓自体が、どうこうという話ではなく
もしも導入されると”未婚率”などが改善されるのかどうか、
それとも未婚率や少子化の改善には繋がることはないのかどうか、
という部分を中心にお話していきます。

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未婚率や少子化が大きく改善する可能性は低い

夫婦別姓が仮にこの先、導入されたとしても、
それがきっかけで未婚率や少子化の問題が
解決されることは”まずない”と考えられます。

もちろん、夫婦別姓が導入されることによって
「別姓のまま結婚できるのであれば結婚しよう」と、いう人も
当然世の中にはいるとは思います。

ですので、”数”で言えば結婚する人の数は
それによってプラスになることはなるでしょう。

ただ、全体的な数字で言えば、
それは極端に大きな変化とは言えず、
未婚率や少子化の進行速度を上回るような影響は
出ないかと思います。

その点をもう少し詳しく見て行きましょう。

未婚率上昇や、少子化の速度の方が早い

夫婦別姓が仮に導入された場合
”そのおかげで結婚する人”は確かにいるとは思います。

しかし”夫婦別姓が導入されたから結婚しよう”と、結婚する人の数よりも、
未婚率の上昇や、少子化の速度の方が”はるかに早い”ため、
夫婦別姓の導入により、結婚する人がある程度増えたぐらいでは
未婚率や少子化の根本的な改善に繋がる可能性は薄いです。

未婚率の上昇や少子化は今後、”さらに進む”ために、
その勢いを上回ることはできず、
結果的に”夫婦別姓を導入しても、未婚率上昇や少子化が止まるわけではない”
というのが答えになります。

だから導入するべきではない、ということではなく
未婚率の上昇や少子化、という点に関しては
それを止める力はない、ということです。

未婚率や少子化の進行自体は
夫婦別姓が導入されたとしても、それが止まることはなく
今後もさらに進んでいくことでしょう。

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未婚率が上昇している理由は「複数」の理由

未婚率の上昇は、
もちろん”夫婦別姓がないから、事実婚状態にしている”という
人もいるのが現実ですから、
”未婚率上昇の一つの原因”ではあります。

ただ、結婚していない人全員がそうなのか?と言われると
そうではなく、未婚率上昇の原因は複数の理由が
絡み合っているものによるものです。
そのため、全体的に見ればそれぞれの理由を潰したところで、
未婚率の上昇という大枠の流れが変わることはありません。

未婚率の理由として、よく挙げられることは
他にも「経済的な理由」もありますし、「出会いがない」という理由も
あれば、「結婚自体に興味がない」という理由、単純に「モテない(相手がいない)」、
「現代では娯楽や趣味などが他に充実している」という理由などなど、
色々な理由が存在しています。

こういった理由から、夫婦別姓を導入しても、
未婚率自体が改善されることはなく、
”上昇するスピードの方が速い”ということが答えになります。

夫婦別姓の導入では、
他の理由での未婚率上昇には効果を発揮しませんので、
(例えば、モテない人が”夫婦別姓が導入されたら”結婚できるのか?と
言われればモテないままですし、
結婚自体に興味がない人は、そもそも夫婦別姓云々にも興味がないでしょうし、
導入されてもそれで結婚することはないでしょう)

最終的には複合的に対応していくしか道はありませんが
現実問題、対策が困難であるモノも多く、
「結婚自体に興味がない人」は何をしても結婚しませんし、
「モテない」人も、何をしても結婚するのは難しいでしょう。

そのため、未婚率の改善自体、
夫婦別姓の導入の可否以前に、”何をしようと改善が難しい”
というのが現実であると考えられます。

未婚率や少子化対策以外の観点でなら…

夫婦別姓自体は、
未婚率の改善や少子化の改善目的でやるのであれば
あまり大きな意味を成しませんが、
それでも、そういったことを望む人が多いのであれば、
それはそれで導入の議論が進んでいくことは
良いことであると思います。
何事も、議論をすることは大切ですからね。

ここでは、夫婦別姓自体はどうこう、には触れませんが、
少なくとも現実問題、
未婚率や少子化の部分に対しては効果を強く発揮することはなく、
夫婦別姓が導入されても、未婚率は他の原因による上昇スピードの方が
早いのはほぼ確実で、引き続き上がるでしょうし、
少子化に関しても未婚率に引きずられる形で引き続き上がっていくものと
考えられます。

夫婦別姓が良い・悪いということではなく、
導入するだけで改善されるほど、未婚率の上昇や
少子化に関しては甘くない、ということであり、
それで解決するのであれば、ここまでの勢いで未婚率も上昇していないでしょうし、
大きな問題にもなっていないでしょう。

もちろん、経済的な支援でも未婚率や少子化は改善しません。

根本的な解決は”もはや困難”なところにまで
来ている、というのが現実なのです。

まとめ

夫婦別姓に賛成・反対という話ではなく、
未婚率上昇・少子化の進行に関しては
現実的に「大きな効果はない」というお話です。

勿論、婚姻数は増えると思いますが、
それでも、他の原因による未婚率の上昇の方が早く、
夫婦別姓を導入しても、大きくこの流れが変わることはない、
ということですね。
経済的理由の人は夫婦別姓が導入されたから!と言っても結婚しませんし
興味がない人も、相手がいない人も、それは同じです。

導入の可否自体をお話しているわけではなく、
未婚率や少子化は、夫婦別姓に限らず、普通の対策をしただけでは
改善しないほど、既に進んでいる…と、いうことです。

現実的に考えるのであれば
これからも未婚率の上昇などは進みますから
ある程度”将来的には人口が減ることを見越した仕組みづくり”を
していくことが重要になるのではないかと思います。

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