Xbox Game Pass(ゲームパス)が国内では普及しない理由は?

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月額を支払うことで、XBOXのゲームを
遊ぶことができる
サブスク系のサービス「Xbox Game Pass(ゲームパス)」。

海外を含めると数千万人の利用者数がいると発表されており、
その利用者数はどんどん増加を辿っている
人気サービスです。

いくつか種類がありますが一番高額なものでも
月額1100円(2023年6月現在)となっており、
その金額で、時には最新作も自由に遊ぶことができるため、
遊ぶ人にとっては、非常にお得なサービスですね。

しかしながら、日本国内では
Xbox Game Passは海外に比べれば普及しておらず、
あまり大きく話題になることはありません。

では、Xbox Game Passが日本では
なかなか普及しない理由は何なのか。
今後の課題は何か、その点を解説していきたいと思います。

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国内ではジワジワ伸びつつあるものの…?

国内での現状は、ジワジワ伸びつつあるものの、
スイッチやPS4/PS5の勢いと比べると、
話題になることは少なく、
海外の勢いと比べると、圧倒的に鈍い動きであることが分かります。

これは、XBOX本体についてもそうで、
海外ではヒットを記録していても、
国内では他の競合他社のハードに売上台数で大きな差を
付けられているのが現実です。

「XBOX360」の時代にはそれなりに売れましたが
「XBOXONE」で急降下、現在の「XBOXSeries」は
それなりに立て直してはいるものの、それでも360にすら
まだ届いていない…
これが、現在の国内におけるXBOXの状態です。

しかし、ゲームパス自体はジワジワ伸びているのは事実ですし、
海外では高い人気を誇っているサービスであるのも事実です。

では、何故国内ではなかなか伸びないのでしょうか。

国内でのXBOXの普及状態が厳しい状態

国内では「XBOX」は、依然として厳しい状況にあり、
2代目の「XBOX360」が100万台を超えた以外は
全て100万台を下回っている状態です(2023年6月)。

当然、任天堂やSONYのハードと比べると
大きな差をつけられており、
国内での販売には苦戦を強いられている、というのが現実です。

Xbox Game Passは実際のところは
PCやスマホでも利用できるものにはなりますが、
やはり「=XBOX」と結びついているイメージの人は
多いと思いますし、
XBOX自体、国内ではあまり普及していないので、
そもそもコアユーザー層以外はXBOXのことが視野に入っていないことも多く、
当然、そのXBOX関連のサービスである
「Xbox Game Pass」についてもなかなか広がらない、
ということになります。

大本のXBOXが国内ではなかなか普及しない以上、
その関連商品やサービスの注目度や話題性が
下がるのは、仕方のないことだと言えます。

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パッケージ版を買う人には向いていない

海外と比べると、国内では”パッケージ版”のゲームソフトを
購入する人もまだそれなりに多く、
特に任天堂ハードでは、パッケージ版の方が売れるケースも
(スプラトゥーン3やポケモンスカーレット&バイオレットものです)
多いです。

しかし、Xbox Game Passはサブスク系のサービスなので、
当然のことながら”パッケージ版”は手に入りませんし、
ずっと手元に置いておくこともできません。

そういった点を考えると
パッケージ版派の人はそもそも寄り付かないと思いますし
他国に比べれば比較的パッケージ版派の人も多い以上、
普及の難易度が高まる、というのは当然と言えます。

”ゲームのサブスク”に抵抗がある

他の国でもそうだとは思いますが
”ゲームのサブスク”に抵抗がある人も多く、
敬遠されがちな一面があるのも事実です。

例えばパッケージ版やダウンロード版なら買ってしまえば
”自分のもの”になりますが
ゲームパスの場合は”月額払い”をやめれば遊べなくなりますし、
ゲームパスでの配信が”終了”になるゲームもあります。

そのため、ゲームパスでは”そのゲームを自分のもの”にすることはできません。

もちろん、気に入った作品は自分で買う、
ということもできますが、
先程書いたパッケージ版派の人もそうですし、
サブスクに抵抗がある人からすれば
「お得って言われても結局いつかは遊べなくなるしなぁ」などなど、
色々思う所が出て来るのは事実でしょう。

動画配信のサブスク系サービスはかなり普及してきましたが
ゲームとなると、なかなか人を選ぶ状況が
国内では続くかと考えられます。

ライトユーザーには難しい

私はゲーム販売店に勤務していたことがあり、
お客さんに色々説明することも多かったですが、
その経験上、正直に言えば
”ライトユーザーにはゲームパスは難しすぎる”と、
いうことが言えると思います。

ライトユーザーはそんなにゲームを遊ばないので、
そこまで深く調べませんし
「なんだか難しそうだし、訳が分からない」で終わってしまう
可能性も高いのです。
(それが悪い、という意味ではなく、そこまで熱心じゃない分野に対しては
人間は”分かりやすいもの”を選ぶものです)

実際、お店に勤務していると、
例えばPS3時代で言うと、
本体に250GBとか500GBとかが存在しているだけで
「面倒臭そう」と感じているような素振りの人は
それなりにいました。

ライトユーザーの引き付けには”分かりやすさ”が必要だと思いますが
現在の状況だと(説明もどうしても海外メーカーっぽさが出てしまっていますし)
ゲームパスがライト層に広がるのは
困難であるかと思います。

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全体的に”洋ゲー”が多い

もちろん国内タイトルもありますし、
増えつつはありますが
XBOXの全体のラインナップが、元々海外のゲーム機ですし
やはり”洋ゲー”と呼ばれるものが多いです。

以前ほどではありませんが
国内ではやはり”洋ゲー”の売上は海外と比べると低く、
海外で話題になっているようなタイトルでも
国内で発売されてみると売上1,2万本…みたいなことは
案外よくあることです。

このあたりは、趣味趣向の違い、文化の違いに
なるかとは思いますが
”洋ゲー”が海外よりも売れない以上、
他ハードに比べれば国産タイトルが少ないXBOXのサブスクとなると、
なかなか(国内では)厳しい部分はあると感じます。

今後の対策は?

国内でXbox Game Passを大きく普及させることを
目指すのであれば、
まずは「認知の拡大」ですね。

現在も色々宣伝などはしていると思いますが
”まだまだ不足”の状態で、
国内ではゲーム好きの人でも、
なかなか”詳しくは知らない”という人が多い傾向にあります。

特に「XBOXゲームパス=XBOXを持っていない人には関係ない」と
思われている傾向は強いでしょうから
そういった部分は、徹底的にアピールしていくべき部分です。

XBOX360の時代にはTVCMなどもやっていましたが
現在は少なく”ライト向けへのアピール”が
”国内ではコア層にしか売る気がないのでは?”と思うぐらいに
不足しているので、この点は(普及させたいのであれば)改善する
必要がある点だとは思います。

”サービス内容”自体は十分に魅力的だとは思います。
国内においては後は”展開方法”の部分でしょう。
また、国内での普及を狙うならやはり、今以上に”国内向けタイトル”を
さらに増やす必要はあると思います。

ただ、文化の違いもありますし、
日本ではどうしても、サブスクへの抵抗や、パッケージ版人気など、
なかなかゲームパス自体の普及が厳しい要素も揃っているため、
今後もジワジワ伸びはしても、海外のような利用者数に届くのは
かなり難しいとは思います。

まとめ

ゲームパスが国内で普及しない理由は、
XBOX自体の知名度や売上、サブスクへの抵抗、
パッケージ版の売上が比較的高いこと、どうしても洋ゲーの割合が他の
ハードと比べれば多くなりがち、などの点が
挙げられると思います。

対策としてはやはり”XBOX側が本気を出して日本には日本向けの
アピールを徹底する”というところになるかと思います。
(ただ、そこまでして日本国内での売上を増やそうと考えるかどうかは
メーカー次第ではありますね)

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