少子化は誰のせいなの?誰かが「悪い」ではなく、考え方を変える!

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”少子化は誰のせいなのか”

そういったことを言う人や、考える人も
世の中にはいます。

少子化は年々進行が続いており、
出生率最低を、ほとんどの年で更新し続けていて、
どんどん生まれる子供の数は減っています。

では、その少子化に
”誰かが悪い”ということはあるのでしょうか。
この点を見て行きましょう。

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「誰が悪い」ではなく「自然の流れ」

少子化に関しては、現実的には
誰が悪い、ではなく「自然の流れ」です。

時代の流れと共に、
自然とそうなっていっている…というのが
一番大きなところでしょう。

もちろん、例えばよく言われる「お金がない」というところを
解消したり、
子育てしやすい環境を”政治”によって作ったりすれば、
”ある程度”出生率などは改善するでしょう。

ただ、これは”ある程度”…ほんの時間稼ぎに過ぎず、
結局のところ、あらゆる対策を打ったとしても、
少子化は最終的には止まることなく、
今のような時代が続けば、どんどん進んでいくことでしょう。

色々な要素が絡み合い”今の時代”では、
そういう流れを止めることはできませんので、
「誰かが悪い」ということではなく、現実的には「時代の流れによるもの」と、
いうことになります。

人間は進化すればするほど、生活が豊かになればなるほど、
子供や結婚とは縁が遠くなる人も多くなる…ということですね。
ただ、それは必ずしも悪いことではなく、
少子化は、技術や文化の進歩によるものですから、
”それだけ、昔と比べると色々な生き方が選べるようになった”ことの
裏返しでもあるのです。

少子化は誰のせい、ということではありませんし、
そもそも少子化=悪、という考え自体も、もう少し
柔軟に考えた方が良いかとは思います。

独身の道を選ぶ人は悪くない

独身か、結婚するか、これは”個人の自由”です。
そこに優劣はありません。

よく、独身者を目の仇にするような人もいますが、
少子化は独身の人のせいではありません。

結婚する・しないが自由である以上、
どちらの道を選んだとしてもそこに良い・悪いはありませんし、
独身の人であっても、働いたりしていれば、
間接的に誰かの子育ての力にはなっているでしょうから、
何も貢献していないわけでもないのです。

独身でいることを自ら選ぶことは自由ですし、
自ら選んだ人も、結婚したかったけどできなかった人も、
誰も悪くはありません。

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子供がいない・少ない人も悪くない

独身の人同様に、よく攻撃の対象にされているのが
”子供がいない人”や”子供を生まない選択をした人”ですが、
これらも、どちらも悪くありません。

結婚した人が、子供を作るかどうかも個人の自由ですし、
子供を作らないといけない、という法律はありません。

子供の人数が少数でも、当然ながら
少子化はそういう人のせい、ということでもありません。

結婚する・しないも、
子供を作る・作らないも、
何人の子供を作るのか、も、”全て”個人の自由であり、
こういった人たちのせいにするのは間違いです。

当然、男女どちらも関係なく、
どちらのせいでもありません。

政治のせいと言うのも難しい

少子化は政治のせいだ!という人もいますが、
確かに政治の力であれば、
”ある程度”少子化のペースを鈍らせることはできても、
それが限界ですから、
根本的に”少子化”自体は止められませんし、
いずれ、少子化は進んでいきます。

そのため”政治でもできることには限界があり、少子化は止められない”
というのが現実です。

子育て支援をどんなに充実させても、
若者の収入面を劇的に改善することができたとしても、
”それでも”少子化のペースが多少鈍るのみで、
根本的に解決する可能性は非常に低いです。

確かに”もう少しできることがあるはず”と思う気持ちは分かりますし
するべきことはするべきですが、
それで少子化が改善される、と思っているのであれば
現実を甘く見ています。

少子化は、その程度では止まりません。
結局のところ、進んでいくことになりますし、
”結婚するつもりがない人”や”結婚に消極的な人”、そして
”モテない人”に関しては
政治が何をしようと、結婚しない=(ほぼ)子供なし、ということに
なるわけです。

国が強引に結婚させることはできませんし、
独身税のような過激なこともできませんので、
結果的に、政治的にできることはまだあるとは言え、
”政治のせい”などと言えるほど、少子化に対して
そんなに強い力を発揮することはできないのです。

人口減を想定して準備する

少子化の現実的な対策は
この先”ジワジワと人口が減っていく”ことは
受け入れた上で、社会のシステムの構築など、
”人口が減る社会”のための備えをしていくべきでしょう。

1年でいきなり半分になるわけではないのですから、
少子化云々よりも、”少子化を前提にした対策・仕組み作り”を
していくことが何よりも重要です。

その上で、”少子化のペースをわずかに落とすことができる”時間稼ぎ
(これが、少子化対策ですね)をしながら
向き合っていくことが重要なのではないでしょうか。

まとめ

少子化は誰のせいでもなく
”時代の流れによるもの”と言うのが答えになるかと思います。

例えば、極端な話、隕石が降ってきたりして、
今とはまるで違う世界になってしまったりすれば
また状況は変わるかとは思いますが
今のような、基本的に豊かな状態の先進国が
増えているような状況では、
少子化は”自然の流れ”として、人間には止めることのできないのでは
ないかと思います。

だからこそ、答えのない犯人捜しではなく
”これから減っていくことを想定した備え”を中心に
いち早く進めていくべきであると感じます。

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