売上は店長と社員の責任。バイトに責任を押し付けてはならない。

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お店の売上は、店長や社員、そして本部の責任です。

時折、アルバイトに売り上げの責任を押し付けたり、
責任を背負わせようとする店長などもいますが、
これは”絶対にやってはいけないこと”であり、
そういった考えで店長の立場にいるのは
とても良くないことです。

私も元店長でしたが
”売上は私の責任”であり、
アルバイトスタッフさんの責任ではないという
自覚を持ってやっていました。

バイトの方に、売上のことを責めたりするようなことは
絶対にしませんでしたし、
売上で本部から叱責されるようなことがあれば、
全部それを受け止めるのも店長の役割でした。

まぁ、それはさておき、
売上のことを話題に出したり、
”どうやったら売上が上がるのか”みたいな話し合いをしたりするのは
これは別に構わないのですが、
”売り上げの全ての責任は店長・社員・本部にある”ということを
忘れてはならない、ということです。

この点について、解説していきます。

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店長は売上に責任を持つ

お店の現場にいる人間で、
お店の売上の責任を誰が持つのか?と
言われれば、
一番の責任者は「店長」(現場にオーナーがいるならオーナーなど)です。

その次に「社員」(店長以外の社員がいるなら)と
現場にはいない「本部(本社など)」になります。

アルバイトスタッフに関しては
基本的には”売り上げの責任を背負うような立場ではない”ので、
アルバイトスタッフに売上の責任を押し付けてはいけません。

これは、アルバイトを下に見る、とかそういうことではなく、
アルバイトスタッフにそこまでの責任を負わせてはいけない、
ということです。

と、いうのもアルバイトはそこまでの責任を負うほどの
報酬は貰っておらず、
基本的に、給料としては社員に比べると少ないです
(中には店長クラスでもロクに給料の増えないところもありますが)

その報酬で、売上まで責任を負わせようとするのは
”高望みしすぎ”であり、
アルバイトスタッフに売上のことを”求めすぎる”ことは
店長としてやってはいけないことです。

もちろん、先ほども書いたように、売上について相談したり、
売上を上げる方法を考えたり、
売上を上げるための作業や仕事をお願いしたり、
そういったことは別に構わないことです。

しかしながら、それでも”最後に責任を負う”のは
店長であり、アルバイトスタッフではありません。

この点は、絶対に忘れないように注意が必要です。

売上の”責任”を求めないということ

アルバイトスタッフには”売上の責任を求めない”
これは、店長としてしっかりと覚えておくべきことです。

例えば、
仕事をちゃんとやらない、とか
遅刻するとか、不正行為を繰り返すとか
そういうことがあれば、それは当然、
指摘しても良いですし、
改善しないのであれば、叱ることも
場合によっては必要です。

しかしながら”売上が低い”からと、
バイトを叱りつけたり、
バイトに責任を負わせる(例えば何かを購入させたり)と
いうことは絶対にしてはいけない行為で、
売上自体の責任は店長が負い、
場合によっては社員や本部にも責任がある、ということで
アルバイトスタッフにその責任を求めたり、
押し付けたりするようなことは控えましょう。

バイトスタッフがどうあれ、
”売上が落ちれば”それは店長の責任であり、
アルバイトスタッフへの”八つ当たり”はしてはいけません。

イヤなものですが”店長”とはそういう仕事です。
売上の責任も含め、
そのお店の色々な責任を負うのです。

オーナーがそのお店にいれば、オーナーが一番の責任者ですが、
そうでない場合は、そのお店の売上も含む出来事が
店長の責任となります。

本部が怠慢で、お店の売上にも影響が出ているような場合でも
本部と交渉するのは店長の役目であり、
それができないのであれば店長と本部に売上の責任がある、
ということです。

売上の責任の所在はアルバイトスタッフではない。
しつこいようですが、これは、店長になる人間は
頭に刻みつけておかねばならないことです。

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売上を理由に叱責したりしてはいけない

”売上”を理由にアルバイトスタッフを叱責したり、
怒鳴りつけたり、不当な扱いをしたりすることは
してはいけない行為です。

”売上が下がってるから、どうすればいいか”を
仕事の範囲内で相談すること自体は問題ありませんが
「売上が下がってるじゃないか!!!」みたいなことを
怒りながら言ったり、
「売上が君たちのせいで下がりました」みたいなことを言ったり、
こういった”責任の押し付け”や”八つ当たり”に相当することは
してはいけません。

売上が下がったりすると、本部からそのことを叱責されたり、
そういう場面もあると思いますし、
正直、ストレスが溜まってしまうような場面もあるでしょう。

しかしながら、それでも八つ当たりをしたり、
責任をアルバイトに押し付けることはしてはいけないことなので
売上が下がったことを問題提起する場合は、
「怒らないこと」「責任を押し付けないこと」などを
しっかりと理解した上で、
「どうしたら売上が上がるかどうかを相談する」ような
感じで話題に出すようにしてください。

バイトが”売上が下がったことを責められている”と感じてしまうような
言い方はしてはいけません。

売上の責任を押し付けるなら店長でいる必要はない

あなたが、もしも売り上げの責任を
アルバイトに押し付けたりするのであれば、
残念ながらあなたがどんなに普段、優秀だったとしても、
そういう店長は、店長でいる必要はない、というのが答えになります。

自分も店長と言う肩書を捨てて
アルバイトになれば、売上の責任からは解放されます。

売上もそうですし、各種の責任を負わないのであれば、
店長でいる必要も資格もありませんから
周囲に迷惑をかける前に、自ら店長の座を返上するべきです。

厳しいようですが、
店長とはそういう役割であり、
もし、本部に問題があるのであれば、
本部に話をつけるのも、また店長の役割です。

アルバイトスタッフが何を言おうと、本部は
言うことなんて聞かないですからね。

ただ、こういう責任を”重い”と感じる人が
いるのも事実だとは思います。
そういった場合は”店長”という立場に関しては
あまり向いていないと思うので、
別の立場からお店に携わって行った方が良いと思います。

店長は理不尽の連続。でもバイトにぶつけてはいけない

最終的に覚えておいてほしいのはこの部分で、
正直、私は店長と言う仕事も
”お店の売上の責任を全て負い、その他の責任も背負う”ほどの
給料を会社から貰っているか?と言われれば
貰ってない店長がほとんどだと思っています。

仕事内容と責任の重さと報酬が見合っていない状態ですね。

もちろん、全ての店長がそうとは限りませんし、
それなりの給料をもらっている店長もいるとは思いますが、
そうではない店長も非常に多いのが現実です。

しかし、それでも”そのストレス”をアルバイトに
ぶつけてはいけません。

アルバイトは店長以上に報酬も少ないわけですし、
”売り上げのこと”を考えてもらうまではともかく
”その責任”まで負わせるようなことがあってはいけません。

店長は本当に、色々大変なことも多いとは思いますが、
この点は、忘れてはいけないとても大事なことなので、
しっかりと覚えておくようにしましょう。

まとめ

売上の”責任”まで
アルバイトスタッフに押し付けることは
絶対にしてはいけないことです。

これをしてしまうと、
アルバイトスタッフに必要以上の重圧を与えてしまい、
いずれ、バイトと店長の関係が上手くいかなくなり、
職場として崩壊していきます。

一緒に売上について考えて、仕事をしてもらったとしても
”責任”を取るのは店長です。

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