上級国民とは何か。言葉の意味と生まれた背景を考える

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上級国民(じょうきゅうこくみん)

最近は、そのような言葉を
聞くこともあるのではないでしょうか。

ですが、漢字の並びから
何となく意味は察することはできても、
「何のことか」はっきり良く分からない!という人も
いらっしゃると思います。

私も最初は、何のことだろう?と思いました。
漢字からある程度、察することはできますけどね…汗

では、どのような意味を持つのか
生まれた背景は何なのか、
それを見ていきたいと思います。

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どのような意味なの?

上級国民とは、国語辞典に載っていたりする単語ではなく、
ネットなどを中心に生まれて、広まっている言葉になりますね。

2015年頃から使われ出している言葉で、
2019年にも、暴走事故の際にこの言葉が
用いられました。
最近ではニュースにも、この言葉が取り上げられたり
していましたね。

意味としては
現在は、社会的地位の高い人間のことを示す意味合いで
あることが多いです。
例えば大金持ちだとか資産家、企業のトップ、上層部の人間、
政治家、有名人などなど、そういった人たちのことですね。
皮肉のような意味合いや、妬みのような意味合いが
込められている言葉になるのだと思います。

なお、2015年当時は専門家による、
上から目線の言葉を皮肉るような意味合いで
使われていた言葉のようですが、
現在では、その意味合いは大分異なって来ています。

言葉が生まれた背景は?

ネットを中心に広がった上級国民という言葉。
この言葉が生まれた背景は何なのでしょうか。
色々な側面から考えてみたいと思います。

・不祥事など
最近では、会社による不祥事や、
政治的な不祥事、そういったことも目立つようになってきました。
もちろん、全員が全員、不正行為やそういうことをしているわけでは
無いはずですが、こういったことが続いていることで、
不信感だとか、そういうものが人々の間に蓄積されている、
というのは原因の一つであると思います

・日々の生活
現代では、低収入での生活を強いられていたり、
格差が広がっています。苦しい状況下で生活する人々にとって
ある意味の妬みや不平不満などの感情も、上級国民という言葉の
誕生に一役買っているという一面もあるかと思います。
収入が低い状態での生活は本当に苦しいものです。
憧れや怒り、妬み、羨ましいという感情、
正の感情、負の感情、色々なものが交じり合ってしまっている、
という面も少なからずあるのでしょう。

・ストレス社会
現代はストレス社会です。
多くの人が何らかのストレスを抱えているかと思いますし
上でも書いた低収入など、なかなかうまくいかない部分も
さらにストレスを増長させる原因になっているでしょう。
社会全体の幸福度が下がっている…
そういった部分も、大きく関係していると思いますし、
今後もさらにそういう部分は大きくなっていくかと思います

・ネットの普及
もう一つは、ネットの普及ですね。
例えば、この上級国民という言葉もネットから
生まれた言葉であると言われています。
私が生まれる前のような時代は、
ネットすらなかったわけですし、
ネットが無ければ恐らくはこの言葉は生まれていないでしょう。
この言葉とは関係なく、今はネットで個人個人が
好きに発言できる時代になっているため、
色々な言葉も生まれるようになっている、という部分は
少なからずあると思います。
SNSなどが普及したことにより、発言や言葉が
拡散しやすく、されやすくなったことも1つのポイントですね。

・高齢者による問題行為
これも一つの原因ではあると思います。
もちろん、高齢者の方の中にも生活で苦しんでいる方は
たくさんいます。
が、裕福な方もいるわけです。
高齢者による交通事故、年金などに対する不満、
お店などに苛烈なクレームをつける高齢者…
そういった存在もまた、間接的にこの言葉が
生まれた原因の一つではあると思います。

原因としてはこのような部分でしょうか。
不祥事、幸福度の低下、高齢者の問題行為、
貧困格差などなど、あらゆる部分が要因となって
この言葉が生まれたのだと思います。

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言葉の意味は変わる?

2015年当時と現在では
この上級国民という言葉の意味合いも
当時とは変わっています。

これは、今後も変わって行くかもしれませんね。
今現在は、富裕層だったり、権力を持つ人だったり
そういう人のことを示す言葉になっていますが、
また何年かすれば言葉の意味も変わっている可能性は
充分にありますし、
上級国民、という言葉自体が使われない言葉に
なっているかもしれません。

この先のことは分かりませんが
ネットで生まれた言葉の持つ意味合いは
時代によって変わって行きますし、
流行語や若者言葉と同じように、
消えたり、出て来たり、
時代によって、姿を変えていくものであると思います。

まとめ

理想論を言えば、このような言葉が
生まれるような世の中ではなく、
不祥事なく、貧困差もほどほどに(0は無理でしょうから)、
幸福度もある程度で…
という世の中が良いのだと思いますが
現実的に考えて、それは難しい事でしょう。

それどころか、今後さらに、社会的な
幸福度は下がって行きそうな雰囲気すらある世の中に
なっていますし、なかなか難しいところではあります。

今の自分の暮らしに不満があればあるほど、
こういったことは増えていくと思いますし、
上に立つ人間の不祥事や、無責任な行動が
増えれば増えるほど、こういう言葉を生み出す
原因になるのだと思います。

今後も、この流れは止まることは無さそうです。

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